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公開番号
2024147301
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023060227
出願日
2023-04-03
発明の名称
評価システム及び評価プログラム
出願人
TOA株式会社
代理人
個人
主分類
G10K
15/00 20060101AFI20241008BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】屋外拡声システムによる放送情報の伝達状況を好適に把握できる評価システムを提供する。
【解決手段】評価システム20は、拡声スピーカ10から出力される音が伝達される伝達エリアの音検出地点に設置される音響センサ30と接続される制御部51を備える。音響センサ30は、拡声スピーカ10から放送情報が出力される第1期間において第1音情報を取得し、第1期間の所定期間前および所定期間後の少なくとも1つの第2期間において第2音情報を取得する。制御部51は、第1音情報と第2音情報とに基づいて、音検出地点における音の聞こえ易さを示す明瞭度を算出するとともに、ユーザが閲覧可能であって、当該明瞭度を含む評価データを生成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
評価システムであって、
拡声スピーカから出力される音が伝達される伝達エリアの音検出地点に設置される音響センサと接続される制御部を備え、
前記音響センサは、前記拡声スピーカから放送情報が出力される第1期間において第1音情報を取得し、前記第1期間の所定期間前および所定期間後の少なくとも1つの第2期間において第2音情報を取得し、
前記制御部は、
前記第1音情報と前記第2音情報とに基づいて、前記音検出地点における音の聞こえ易さを示す明瞭度を算出し、
ユーザが閲覧可能であって、前記明瞭度を含む評価データを生成する
評価システム。
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【請求項2】
前記音検出地点は、第1地点と、前記第1地点と異なる第2地点と、を含み、
前記音響センサは、前記第1地点に設置される第1音響センサと、前記第2地点に設置される第2音響センサと、を有し、
前記制御部は、前記第1地点における第1明瞭度を算出し、前記第2地点における第2明瞭度を算出し、
前記評価データは、前記ユーザが前記第1明瞭度と前記第2明瞭度とを個別に閲覧可能に生成される
請求項1に記載の評価システム。
【請求項3】
前記拡声スピーカは、第1スピーカと、前記第1スピーカと異なる第2スピーカと、を有し、
前記伝達エリアは、前記第1スピーカから出力される音が伝達される第1エリアと、前記第2スピーカから出力される音が伝達される第2エリアと、を含み、
前記音響センサは、前記第1エリアの前記音検出地点に設置される第1エリア音響センサと、前記第2エリアの前記音検出地点に設置される第2エリア音響センサと、を有し、
前記制御部は、前記第1エリアの前記音検出地点における前記明瞭度を算出し、前記第2エリアの前記音検出地点における前記明瞭度を算出し、
前記評価データは、前記第1エリアの明瞭度と前記第2エリアの明瞭度とを個別に閲覧可能に生成される
請求項1に記載の評価システム。
【請求項4】
前記第1音情報は、前記第1期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、
前記第2音情報は、前記第2期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、
前記制御部は、前記第1期間における前記音検出地点の音圧と、前記第2期間における前記音検出地点の音圧との差に基づいて前記明瞭度を算出する
請求項1に記載の評価システム。
【請求項5】
前記第1音情報は、前記第1期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、
前記第2音情報は、前記第2期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、
前記評価データは、前記第1期間における前記音検出地点の音圧と、前記第2期間における前記音検出地点の音圧とを含む音圧分布を含む
請求項1に記載の評価システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記明瞭度を、前記明瞭度の高さに基づく複数の評価レベルのうちの1つと判定し、
前記評価データは、前記制御部が判定した前記音検出地点における前記評価レベルを含む
請求項1に記載の評価システム。
【請求項7】
前記第1音情報は、前記第1期間における前記音検出地点の音声信号を含み、
前記第2音情報は、前記第2期間における前記音検出地点の音声信号を含み、
前記制御部は、前記第1音情報及び前記第2音情報に基づいて、前記音検出地点における前記第1期間の放送音及び前記第2期間の暗騒音に対応する音声ファイルを生成し、
前記評価データは、前記制御部が生成した前記音声ファイルを含み、
前記音声ファイルは、前記ユーザからの再生指示に応じて再生される
請求項1に記載の評価システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記音検出地点に設置される気象センサと接続され、
前記気象センサは、前記第1期間及び前記第2期間の少なくとも1つにおける気象情報を取得し、
前記評価データは、前記明瞭度と対応付けられた前記気象情報を含む
請求項1に記載の評価システム。
【請求項9】
前記音響センサは、複数の前記音検出地点に設置される複数の前記音響センサを含み、
前記制御部は、前記複数の前記音響センサが取得した前記第1音情報と前記第2音情報とに基づいて、前記複数の音検出地点のそれぞれにおける前記明瞭度を算出し、
前記評価データは、前記ユーザが、前記ユーザにより選択される一の前記音検出地点における前記明瞭度と、前記一の前記音検出地点とは異なる他の音検出地点における前記明瞭度とを対比できるように、閲覧可能に生成される
請求項1に記載の評価システム。
【請求項10】
評価プログラムであって、
コンピュータに、
拡声スピーカから出力される音が伝達される伝達エリアの音検出地点における第1音情報及び第2音情報を取得させ、
前記第1音情報と前記第2音情報とに基づいて、前記音検出地点における音の聞こえ易さを示す明瞭度を算出させ、
前記明瞭度を含む評価データであって、ネットワークを介して前記コンピュータに接続されるクライアントが表示可能な前記評価データを生成させ、
前記第1音情報は、前記拡声スピーカから放送情報が出力される第1期間における音情報であり、
前記第2音情報は、前記第1期間の所定期間前および所定期間後の少なくとも1つの第2期間における音情報である
評価プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、評価システム及び評価プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、災害発生時に避難誘導等の放送情報を住民に対して伝達する屋外拡声システムが、自治体によって各地域に設置されている。屋外拡声システムは、市役所等に設置される親局と、放送地域に設置される子局を含む。子局には、放送情報を伝達するために音を出力する拡声スピーカが設けられている。特許文献1は、屋外拡声システムの一例を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-205405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
屋外拡声システムでは、地域内の住民に対して放送情報が伝達されるように、地域内に拡声スピーカが設置される。しかし、屋外拡声システムの放送時に、拡声スピーカから出力される音が、住民に対して十分に伝達されない場合がある。
【0005】
本開示は、屋外拡声システムによる放送情報の伝達状況を好適に把握できる評価システム及び評価プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)評価システムは、拡声スピーカから出力される音が伝達される伝達エリアの音検出地点に設置される音響センサと接続される制御部を備え、前記音響センサは、前記拡声スピーカから放送情報が出力される第1期間において第1音情報を取得し、前記第1期間の所定期間前および所定期間後の少なくとも1つの第2期間において第2音情報を取得し、前記制御部は、前記第1音情報と前記第2音情報とに基づいて、前記音検出地点における音の聞こえ易さを示す明瞭度を算出し、ユーザが閲覧可能であって、前記明瞭度を含む評価データを生成する。この構成によれば、音検出地点における明瞭度を算出することによって、音検出地点における拡声スピーカが出力する音の聞こえ方を取得できる。ユーザは、評価データによって音検出地点の明瞭度を把握できる。したがって、ユーザは、評価システムによって、屋外拡声システムによる放送情報の伝達状況を好適に把握できる。
【0007】
(2)上記(1)の評価システムにおいて、前記音検出地点は、第1地点と、前記第1地点と異なる第2地点と、を含み、前記音響センサは、前記第1地点に設置される第1音センサと、前記第2地点に設置される第2音響センサと、を有し、前記制御部は、前記第1地点における第1明瞭度を算出し、前記第2地点における第2明瞭度を算出し、前記評価データは、前記ユーザが前記1明瞭度と前記第2明瞭度とを個別に閲覧可能に生成される。この構成によれば、複数の音検出地点において、屋外拡声システムが出力する音の聞こえ方を取得できる。また、ユーザは、第1明瞭度と第2明瞭度とを個別に閲覧できるため、第1地点と第2地点のそれぞれにおける放送情報の伝達状況を把握できる。
【0008】
(3)上記(1)または(2)の評価システムにおいて、前記拡声スピーカは、第1スピーカと、前記第1スピーカと異なる第2スピーカと、を有し、前記伝達エリアは、前記第1スピーカから出力される音が伝達される第1エリアと、前記第2スピーカから出力される音が伝達される第2エリアと、を含み、前記音響センサは、前記第1エリアの前記音検出地点に設置される第1エリア音響センサと、前記第2エリアの前記音検出地点に設置される第2エリア音響センサと、を有し、前記制御部は、前記第1エリアの前記音検出地点における前記明瞭度を算出し、前記第2エリアの前記音検出地点における前記明瞭度を算出し、前記評価データは、前記第1エリアの明瞭度と前記第2エリアの明瞭度とを個別に閲覧可能に生成される。この構成によれば、評価システムは、異なるスピーカから放送情報が伝達される複数の伝達エリアにおいて、拡声スピーカが出力する音の聞こえ方を評価できる。また、ユーザは、第1エリアの明瞭度と第2エリアの明瞭度とを個別に閲覧できるため、第1エリアと第2エリアのそれぞれにおける放送情報の伝達状況を把握できる。
【0009】
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの評価システムにおいて、前記第1音情報は、前記第1期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、前記第2音情報は、前記第2期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、前記制御部は、前記第1期間における前記音検出地点の音圧と、前記第2期間における前記音検出地点の音圧との差に基づいて前記明瞭度を算出する。この構成によれば、音圧に関する情報に基づいて、音検出地点における明瞭度を好適に算出できる。
【0010】
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの評価システムにおいて、前記第1音情報は、前記第1期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、前記第2音情報は、前記第2期間における前記音検出地点の音圧に関する情報を含み、前記評価データは、前記第1期間における前記音検出地点の音圧と、前記第2期間における前記音検出地点の音圧とを含む音圧分布を含む。この構成によれば、音圧に関する情報に基づいて、音検出地点における音圧分布を生成できる。
(【0011】以降は省略されています)
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