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公開番号2024124168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032155
出願日2023-03-02
発明の名称歩行支援装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類A61H 3/06 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】劣化度合いをユーザが容易に認識することができる歩行支援装置を提供する。
【解決手段】視覚障碍者が使用する白杖1のチップ部4に加速度センサ20を収容する。加速度センサ20によって検出された加速度の検出値に基づいて加速度波形(実加速度波形)を生成する。この実加速度波形と、シャフト部2の劣化度合いが生じていない場合の基準加速度波形とを比較し、その偏差によってシャフト部2の劣化度合いを判定する。偏差が所定の閾値を超えている場合には、シャフト部2の劣化度合いが高いと判定し、劣化度合いが高くなっていることを振動発生機40の振動およびスピーカ50からの音声によってユーザに通知する。これにより、白杖1の劣化度合いをユーザが容易に認識することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
先端部、シャフト部および把持部を備え、ユーザが前記把持部を把持しながら前記先端部を路面に接触させて歩行することにより前記ユーザの歩行方向前方の確認に供する歩行支援装置において、
少なくとも前記先端部に備えられた加速度検出手段と、
前記加速度検出手段によって検出された加速度の検出値に基づいて前記シャフト部の劣化度合いを判定する劣化度合い判定部と、
前記劣化度合い判定部によって判定された前記シャフト部の劣化度合いを前記ユーザに通知する通知手段と、を備えていることを特徴とする歩行支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はユーザ(例えば視覚障碍者等)の歩行を支援するための歩行支援装置に係る。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
視覚障碍者等の歩行者に対する歩行支援を行うための歩行支援装置として白杖が知られている。視覚障碍者は白杖を左右に振って障害物や段差の存在の有無を確認しながら歩行する。この際、視覚障碍者は、白杖の先端を常に地面に接触させたり、白杖の先端で地面を叩きながら歩行することになる。このため、白杖には、その先端から高頻度で比較的高い荷重が入力される。また、白杖は様々な構造物に接触するため、道路の溝や窪みに挟まれたり、他の歩行者や自転車等の移動体と衝突することもあり、その場合、白杖には、視覚障碍者の通常の歩行時よりも大きな荷重が入力されることになる。更には、視覚障碍者の近傍で駐車していた自動車が発進した際に当該自動車によって白杖が踏まれて損傷することもある。前述したような荷重が入力される他、落下、或いは、折り畳み式白杖における結合部の摩耗等、通常利用の場合においても、白杖は、その使用状況により徐々に劣化し、ついには破損、折損となる。
【0003】
この点に鑑みられたものとして特許文献1が提案されている。この特許文献1には、白杖の高強度化、高耐久化を図る構成が開示されている。具体的には、高強度繊維強化樹脂を用いて成形した連結・分離可能な複数のシャフト部分を備え、一方のシャフト部分に設けられた小径部を、他方のシャフト部分の内へ挿抜可能な構成とした白杖において、シャフト部分の内周面に螺旋状の凹溝を形成し、小径部の端部と、シャフト部分の内周面とを、接着剤を介して接着した構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-226736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されているような白杖の高強度化を図る技術を採用する場合、白杖の質量の大幅な増大等を招くことになり、視覚障碍者の負担が大きくなってしまうことに繋がる。
【0006】
また、視覚障碍者は、白杖の劣化状態を容易には認識できず、劣化が進んだ状態で継続使用すると、白杖が突然に破損したり折損したりすることが想定される。このような場合に備えて、視覚障碍者は予備の白杖や補修のための部材(粘着テープ等)を携帯しているのが現状である。このため、白杖の劣化状態を容易に認識できる技術が求められていた。つまり、白杖の劣化状態が容易に認識できれば、白杖の劣化度合い(劣化の進行度合い)が比較的低い場合には予備の白杖や補修のための部材を携帯しておく必要がなくなるため、視覚障碍者の負担を大きく軽減することができるものとなる。
【0007】
このような課題は、白杖に限らず、高齢者等が使用する杖等の種々の歩行支援装置においても同様に生じている。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、劣化度合いをユーザが容易に認識することができる歩行支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、先端部、シャフト部および把持部を備え、ユーザが前記把持部を把持しながら前記先端部を路面に接触させて歩行することにより前記ユーザの歩行方向前方の確認に供する歩行支援装置を前提とする。そして、この歩行支援装置は、少なくとも前記先端部に備えられた加速度検出手段と、前記加速度検出手段によって検出された加速度の検出値に基づいて前記シャフト部の劣化度合いを判定する劣化度合い判定部と、前記劣化度合い判定部によって判定された前記シャフト部の劣化度合いを前記ユーザに通知する通知手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
この特定事項により、ユーザが歩行支援装置を使用して歩行している状況において、加速度検出手段によって検出された加速度の検出値に基づき、劣化度合い判定部はシャフト部の劣化度合いを判定する。例えば劣化度合いが低い場合の加速度波形と加速度検出手段によって検出された加速度の検出値に基づく加速度波形との比較によってシャフト部の劣化度合いを判定する。そして、この劣化度合いの情報(例えば劣化度合いが高いことの情報)は通知手段に出力され、該通知手段は、ユーザに向けてシャフト部の劣化度合いを通知する。これにより、ユーザは歩行支援装置(特にシャフト部)の劣化度合いを容易に認識することができ、歩行支援装置が破損するタイミングが近いのか否かを把握できる。例えば、劣化度合いが低く、破損するタイミングが遠い場合には、ユーザは予備の歩行支援装置や補修のための部材を携帯するといった必要がなくなる。一方、劣化度合いが高く、破損するタイミングが近い場合には、ユーザはその対策を事前に講じておくことができる。例えば、新たな歩行支援装置(新品の歩行支援装置)を使用するようにしたり、予備の歩行支援装置や補修のための部材を携帯するようにしたりといった対策を講じておくことができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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