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公開番号2024116915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022788
出願日2023-02-16
発明の名称風車
出願人パイオニア精工株式会社
代理人個人
主分類F03D 1/06 20060101AFI20240821BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】高い精度での加工を要求されることなく、回転軸に平行な風によって所望の回転力を発生させることのできるようにした風車を提供する。
【解決手段】回転軸と該回転軸の中心軸線に対して横方向外方に延びる複数のブレード20とを備え、複数の各ブレードは一定厚さの板材を流線形断面の上面外形状に折り曲げた断面形状がブレード長手方向に連続された立体形状をなし、ブレード長手方向の一端は取付け端部、他端は自由端となっており、ブレードの取付け端部は断面形状の前縁と後縁との間を結ぶ直線が風の流れる方向30に垂直な方向に対して0°を越えて15°以下の範囲内の角度だけ傾斜されて回転軸に取付けられることによって、複数の各ブレード20には0°を越えて15°以下の範囲内の迎角αが付与されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸(15)と該回転軸(15)の中心軸線に対して横方向外方に延びる複数のブレード(20)とを備え、
上記複数の各ブレード(20)は一定厚さの板材を流線形断面の上面外形状に折り曲げた断面形状がブレード長手方向に連続された立体形状をなし、ブレード長手方向の一端は取付け端部、他端は自由端となっており、
上記ブレード(20)の取付け端部は断面形状の前縁と後縁との間を結ぶ直線が風の流れる方向(30)に垂直な方向に対して0°を越えて15°以下の範囲内の角度だけ傾斜されて上記回転軸に取付けられることによって、上記複数の各ブレード(20)には0°を越えて15°以下の範囲内の迎角が付与されていること特徴とする風車。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
上記ブレート(20)は2枚又は3枚以上回転軸(15)に設けられている請求項1記載の風車。
【請求項3】
一定厚さの板材を流線形断面の上面外形状に折り曲げた断面形状がブレード長
手方向に連続された立体形状をなし、ブレード長手方向の一端は取付け端部、他端は自由端となっており、上記取付け端部は0°を越えて15°以下の範囲内の迎角αが付与されていること特徴とする風車用ブレード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は風車に関し、特に回転軸に平行な風によって回転力を発生させることのできるようにした風車に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
都市等では建造物の屋上に空調設備の冷却塔(クーリングタワー)が多数設置されており、膨大な量の空調の排気流エネルギーが大気に放出されている。また、工場の設備等からは排気流及び排熱流などが局所的に放出されているのが現状である。
【0003】
かかるエネルギーは余剰のエネルギーであり、これをコンパクトな風力発電機によって合理的に回収して再生エネルギー化できれば、空調の設備やシステム全体としての効率を向上できることとなり、SDGsや環境配慮の観点からも有用である。
【0004】
通常、冷却塔は屋外に設置されることが多く、排出される気流は自然風による影響を受けるので、垂直軸型風力発電機を冷却塔の気流吐出口の前に設置し、冷却塔が運転されているときは送風機の風で回転し、冷却塔が停止している場合は自然の風でも回転する風車が提案されている(特許文献1)。
【0005】
ところで、風車を実用化するにあたっては低コスト化が最重点課題の1つであり、特に風車の主要要素であるブレード(翼)の低コスト化は重要である。
【0006】
例えば、厚みが均一な板状を折り曲げてブレードを製作し、ブレードの自由端がブレードの基部に対して、ブレード回転方向にずれるように製作して迎角を与えることによって、ブレードの形状を簡略化しながら同時に回転効率を高めるようにした風車が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-100583号公報
特開2013-189970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献2記載の風車ではブレードの自由端を固定端部に対して外側に延設し折り返すとともに、ねじれさせることによって迎角を付与するようにしているので、所望の回転力を得るためには高い精度で加工する必要があった。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑み、高い精度での加工を要求されることなく、回転軸に平行な風によって所望の回転力を発生させることのできるようにした風車を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明に係る風車は、回転軸と該回転軸の中心軸線に対して横方向外方に延びる複数のブレードとを備え、上記複数の各ブレードは一定厚さの板材を流線形断面の上面外形状に折り曲げた断面形状がブレード長手方向に連続された立体形状をなし、ブレード長手方向の一端は取付け端部、他端は自由端となっており、上記ブレードの取付け端部は断面形状の前縁と後縁との間を結ぶ直線が風の流れる方向に垂直な方向に対して0°を越えて15°以下の範囲内の角度だけ傾斜されて上記回転軸に取付けられることによって、上記複数の各ブレードには0°を越えて15°以下の範囲内の迎角が付与されていること特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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