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公開番号2024108771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023013325
出願日2023-01-31
発明の名称積層フィルム、および、包装袋
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B32B 27/32 20060101AFI20240805BHJP(積層体)
要約【課題】リサイクル性に優れると共に、比較的低温でシール強度を得られ、包装した後の形状を維持することができる積層フィルムおよび包装袋を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る積層フィルムは、基材層とシーラント層とを含む積層フィルムであって、基材層が1つ以上のプロピレン系重合体を含有し、シーラント層が1つ以上のプロピレン系重合体を含有し、膜厚の3乗で除した積層フィルムの流れ方向のループスティフネスが8~18μg/μm3であり、膜厚の3乗で除した積層フィルムの垂直方向のループスティフネスが8~25μg/μm3であり、DSCで観測される50℃から200℃までの累積融解熱量変化のうち、55%を占める累積融解熱量変化が50℃から温度T’までとなる温度T’が60~130℃である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材層とシーラント層とを含む積層フィルムであって、
基材層が1つ以上のプロピレン系重合体を含有し、
シーラント層が1つ以上のプロピレン系重合体を含有し、
膜厚の3乗で除した積層フィルムの流れ方向のループスティフネスが8~18μg/μm

であり、膜厚の3乗で除した積層フィルムの垂直方向のループスティフネスが8~25μg/μm

であり、
DSCで観測される50℃から200℃までの累積融解熱量変化のうち、55%を占める累積融解熱量変化が50℃から温度T’までとなる温度T’が60~130℃である、積層フィルム。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記基材層が、プロピレン単独重合体および/またはプロピレン-エチレン共重合体を含有する、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記シーラント層が、さらに、炭素原子数4~12のα-オレフィンに基づく単量体単位を50質量%以上含むα-オレフィン系重合体を含有する、請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記α-オレフィン系重合体が、1-ブテンに基づく単量体単位を50質量%以上含む、請求項3に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記シーラント層が、プロピレン-エチレン共重合体と、プロピレン-α-オレフィン共重合体(α-オレフィンの炭素原子数は4~12である)とを含有する、請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記プロピレン-エチレン共重合体が、プロピレンに基づく単量体単位を95~98質量%と、エチレンに基づく単量体単位を2~5質量%と、を含み、
前記プロピレン-α-オレフィン共重合体が、プロピレンに基づく単量体単位を70~99質量%と、α-オレフィンに基づく単量体単位を1~30質量%と、を含む、請求項5に記載の積層フィルム。
【請求項7】
請求項1または2に記載の積層フィルムを備える包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルム、および、包装袋に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
各種包装材料として、基材層とシーラント層とを備える積層フィルムが広く使用されている。かかる積層フィルムは、シーラント層を内側にして、収容空間を形成するようにヒートシールすることで包装袋を形成する(製袋する)ことができる。
【0003】
近年、このような積層フィルムにおいても、リサイクルの要望が高まっていることから、モノマテリアル化が要求されている。例えば、特許文献1には、延伸樹脂フィルムであるポリオレフィン樹脂層およびバリアコート層を備える基材とポリオレフィンから構成されるヒートシール層とを備え、基材のポリオレフィン樹脂層を構成するポリオレフィンとヒートシール層を構成するポリオレフィンとが同一のポリオレフィンである、高いリサイクル性を有する包装材料用積層体が開示されている。該包装材料用積層体は、バリアコート層の厚みが、ポリオレフィン樹脂層よりも小さいことを特徴とし、高い強度、耐熱性、酸素バリア性および水蒸気バリア性を有する。
【0004】
また、特許文献2には、オレフィン系(共)重合体を含む熱融着層を有する無延伸フィルムであるシーラントフィルムと、無延伸ポリプロピレンフィルムおよび二軸延伸ポリプロピレンフィルムから選ばれる基材フィルムとを含み、特定の質量割合のプロピレン(共)重合体および/または1-ブテン(共)重合体を含む積層体が開示されている。該積層体は、環境問題の面からリサイクル性を考慮し、できるだけ単一素材とすべくプロピレン系共重合体を主成分としており、低温ヒートシール性に優れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-40253号公報
特開2020-192695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1のような同一のポリオレフィンまたは上記特許文献2のような単一素材を用いる積層フィルムをヒートシールする場合、充分なシール強度を得るために、ヒートシール温度を高くする必要がある。ところが、ヒートシール温度を高くすると、熱で積層フィルムの基材が変形して包装(シール)できない虞がある。そのため、積層フィルムには、低温でシール強度が得られること(シール可能な最低温度を低くできること)、および、包装した後の形状を維持できること(製袋性が良いこと)が要望されている。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、リサイクル性に優れると共に、比較的低温でシール強度を得られ、包装した後の形状を維持することができる積層フィルム、および、包装袋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る積層フィルムは、基材層とシーラント層とを含む積層フィルムであって、基材層が1つ以上のプロピレン系重合体を含有し、シーラント層が1つ以上のプロピレン系重合体を含有し、膜厚の3乗で除した積層フィルムの流れ方向のループスティフネスが8~18μg/μm

であり、膜厚の3乗で除した積層フィルムの垂直方向のループスティフネスが8~25μg/μm

であり、DSCで観測される50℃から200℃までの累積融解熱量変化のうち、55%を占める累積融解熱量変化が50℃から温度T’までとなる温度T’が60~130℃である。
【0009】
本発明に係る包装袋は、上述の積層フィルムを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リサイクル性に優れると共に、比較的低温でシール強度を得られ、包装した後の形状を維持することができる積層フィルム、および、包装袋を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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