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公開番号2024092581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208623
出願日2022-12-26
発明の名称カルボン酸生産能を有する好塩性の組換え微生物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12P 7/40 20060101AFI20240701BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】カルボン酸類の生産能を有する、好塩性の組換え微生物を提供する。
【解決手段】カルボン酸生産能を有する、好塩性の組換え微生物であって、当該カルボン酸が、C5カルボン酸、C6カルボン酸および芳香族カルボン酸から選択される、組換え微生物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カルボン酸生産能を有する、好塩性の組換え微生物であって、
当該カルボン酸が、C5カルボン酸、C6カルボン酸および芳香族カルボン酸から選択される、組換え微生物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記カルボン酸が、レブリン酸、アジピン酸、3-オキソアジピン酸、3-ヒドロキシアジピン酸および2,3-デヒドロアジピン酸から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の組換え微生物。
【請求項3】
前記組換え微生物が、β-ケトアジピルCoAチオラーゼ(EC:2.3.1.174)、3-オキソアジピルCoAデヒドロゲナーゼ(EC:1.1.1.157)、3-ヒドロキシアジピルCoAヒドラターゼ(EC:4.2.1.17)、2,3-デヒドロアジピルCoAデヒドロゲナーゼ(EC: 1.3.99.-)およびアシルCoAチオエステラーゼ(EC:3.1.2.-)からなる群より選択される少なくとも1つのタンパク質を発現する、請求項1または2に記載の組換え微生物。
【請求項4】
前記タンパク質をコードする塩基配列の上流に、Pslpプロモーター、PaldプロモーターおよびPsodプロモーターから選択される上流配列が配置されている、請求項3に記載の組換え微生物。
【請求項5】
前記タンパク質をコードする塩基配列からレアコドンが除去されている、請求項3に記載の組換え微生物。
【請求項6】
前記カルボン酸が、プロトカテク酸およびcis,cis-ムコン酸から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の組換え微生物。
【請求項7】
前記組換え微生物が、3-デヒドロシキミ酸デヒドラターゼ(EC:4.2.1.118)、プロトカテク酸デカルボキシラーゼ(EC:4.1.1.63)およびカテコール1,2―ジオキシゲナーゼ(EC:1.13.11.1)からなる群より選択される少なくとも1つのタンパク質を発現する、請求項6に記載の組換え微生物。
【請求項8】
エノレートレダクターゼ(EC:1.3.1.31)さらに発現する、請求項7に記載の組換え微生物。
【請求項9】
前記タンパク質をコードする塩基配列の上流に、Pslpプロモーター、Paldプロモーター、および、Psodプロモーターから選択されるプロモーターの塩基配列が配置されている、請求項8に記載の組換え微生物。
【請求項10】
前記微生物が、Bacillus属である、請求項2または7に記載の組換え微生物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、産業上有用な化合物であるカルボン酸生産能を有する好塩性の組換え微生物、および、当該組換え微生物を用いたカルボン酸の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
アジピン酸(CAS No.124-04-9)は、ナイロン-66などに代表されるポリアミド原料、ウレタン、および可塑剤原料として使用されるモノマー化合物であり、工業的に重要な化合物である。
【0003】
アジピン酸は現在、一般的に、化学合成法、例えば、シクロヘキサノール単独、または、シクロヘキサノールとシクロヘキサノンとの混合物(K/Aオイル)を硝酸で酸化する方法によって製造されている。
【0004】
近年、化石燃料は、枯渇が危惧され、かつ、地球温暖化の一因とされていることから、化学品製造プロセスにおいては、化石燃料由来の原料から再生可能な原料、例えばバイオマス由来原料への移行が望まれており、遺伝子組換えにより代謝が改変された微生物の発酵生産による製造方法が提案されている。例えば、微生物による、アジピン酸、6-アミノカプロン酸、またはカプロラクタム生合成が報告されている(特許文献1)。
【0005】
また、アジピン酸は化学的水素化によりムコン酸の3つの異性体、すなわちcis,cis-ムコン酸;cis,trans-ムコン酸;およびtrans,trans-ムコン酸のいずれかから作製することができる。例えば、遺伝子組換えにより代謝が改変された微生物の発酵によるcis,cis-ムコン酸生合成の後、水素化することにより、再生可能なバイオマス原料からアジピン酸を生成できることが報告されている(特許文献2)。
【0006】
一方、コハク酸などのジカルボン酸の微生物による発酵生産においては、pH調整のため、合成するジカルボン酸と同量以上のアンモニアおよび/または水酸化ナトリウムを加える必要がある。pH調整剤の多量添加は微生物の生育と目的化合物の生産性を大きく低下させる。コハク酸の発酵生産において種々のpH調整剤を検討し、生産性を改善させた報告があるが(非特許文献1)、コハク酸塩の蓄積に伴う生産性の低下を根本的には解決できていない。
【0007】
微生物による高い生産性を維持したままジカルボン酸を発酵生産するためには、ジカルボン酸塩濃度が高い環境でも生育可能な、耐塩性または好塩性を有する微生物を生産宿主として用いることが望ましいと考えられる。例えば、好塩性微生物の高塩濃度環境への耐性を活かして、塩基性の廃棄グリセロールから、生分解性ポリマーの原料となるポリヒドロキシ酪酸(Polyhydroxybutyrate;PHB)の蓄積が可能であることが報告されている(非特許文献2)。
【0008】
しかしながら、汎用的な大腸菌を生産宿主として用いる場合とは異なり、好塩性微生物では目的のタンパク質の生産量を高めるための技術が確立されていない。そのため、カルボン酸類を生産する好塩性微生物はこれまでに報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第5951990号明細書
特許第5487987号明細書
【非特許文献】
【0010】
American Institute of Chemical Engineers Biotechnol. Prog., 25: 116-123, 2009
Kawata and Aiba, Biosci. Biotechnol. Biochem., 74, 175-177, 2010
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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