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公開番号2024082113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2022195847
出願日2022-12-07
発明の名称アクチュエータおよびアクチュエータの製造方法
出願人国立大学法人東海国立大学機構
代理人個人,個人
主分類F03G 7/06 20060101AFI20240612BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】従来とは異なるアクチュエータを提供する。
【解決手段】アクチュエータは、高分子フィルムと高分子繊維とのうちの少なくとも一方により形成された高分子部材を備え、高分子部材の少なくとも一部にはクレーズが形成されており、熱と溶媒とのうちの少なくとも一方によって、クレーズを収縮させることで動作する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アクチュエータであって、
高分子フィルムと高分子繊維とのうちの少なくとも一方により形成された高分子部材を備え、
前記高分子部材の少なくとも一部にはクレーズが形成されており、
熱と溶媒とのうちの少なくとも一方によって、前記クレーズを収縮させることで動作する、
アクチュエータ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
前記高分子部材は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ乳酸樹脂、アクリオル樹脂およびポリフッ化ビニリデンからなる群から選ばれる少なくとも一種により形成されている、
アクチュエータ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のアクチュエータにおいて、
前記クレーズの空隙率は、10%以上60%以下である、
アクチュエータ。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のアクチュエータにおいて、
前記高分子部材は、前記高分子フィルムであり、一方の面から厚さ方向に、他方の面に達することなく前記クレーズが形成される、
アクチュエータ。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のアクチュエータにおいて、さらに、
前記高分子部材を加熱する加熱部材を備える、
アクチュエータ。
【請求項6】
請求項5に記載のアクチュエータにおいて、
前記加熱部材は、導電性を有する導電部材を有し、
前記導電部材は、前記高分子部材に接して設けられており、且つ、通電によって発熱する、
アクチュエータ。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載のアクチュエータにおいて、さらに、
前記溶媒を保持する溶媒保持部を備え、
前記溶媒保持部は、前記高分子部材に接して設けられており、前記高分子部材に前記溶媒を供給または排出する、
アクチュエータ。
【請求項8】
請求項7に記載のアクチュエータにおいて、
前記高分子部材は、前記高分子繊維であり、長手方向に沿った孔が形成された中空糸を含み、
前記溶媒保持部は、前記孔に前記溶媒を供給または排出する、
アクチュエータ。
【請求項9】
クレーズが形成された高分子部材を備え、熱と溶媒とのうちの少なくとも一方によって前記クレーズを収縮させることで動作するアクチュエータの製造方法であって、
高分子フィルムと高分子繊維とのうちの少なくとも一方を含む前記高分子部材に、前記クレーズを形成する形成工程を含む、
アクチュエータの製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載のアクチュエータの製造方法において、さらに、
前記形成工程の前に、前記高分子部材の一部にレーザーを照射する照射工程を含み、
前記形成工程では、前記照射工程によって照射されたレーザーの位置に応じて、前記クレーズが形成される領域と前記クレーズが形成されない領域とが生じる、
アクチュエータの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アクチュエータに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
サルコペニアは、筋肉量が減少して筋力や運動機能が低下した状態を意味する。サルコペニアでは、歩行や立ち上がる動作等、日常生活における各種動作に影響が生じることが知られている。一般に、歩行等の各種動作を支援することを目的として、使用者の体に装着する器具が用いられることがある。例えば、特許文献1には、使用者の腰や脚部に装着される部材と、トルク発生装置とを備える歩行支援器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-121943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の器具は、高剛性の骨格や部材を有する構成であるため、大きくて重いという問題があった。このため、更なる改善の余地があった。このような課題は、歩行動作を支援する器具に限らず、各種動作を支援するアクチュエータにおいて共通する課題であった。したがって、従来とは異なるアクチュエータの開発が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することができる。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、アクチュエータが提供される。このアクチュエータは、高分子フィルムと高分子繊維とのうちの少なくとも一方により形成された高分子部材を備え、前記高分子部材の少なくとも一部にはクレーズが形成されており、熱と溶媒とのうちの少なくとも一方によって、前記クレーズを収縮させることで動作する。この形態のアクチュエータによれば、高分子部材に形成されたクレーズを収縮させることで動作するアクチュエータを提供できる。
【0007】
(2)上記(1)に記載のアクチュエータにおいて、前記高分子部材は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ乳酸樹脂、アクリオル樹脂およびポリフッ化ビニリデンからなる群から選ばれる少なくとも一種により形成されていてもよい。この形態のアクチュエータによれば、汎用の高分子材料によってアクチュエータを形成できる。
【0008】
(3)上記(1)または上記(2)に記載のアクチュエータにおいて、前記クレーズの空隙率は、10%以上60%以下であってもよい。この形態のアクチュエータによれば、クレーズの空隙率が10%以上60%以下であるので、クレーズの収縮率を増大でき、且つ、アクチュエータの強度低下を抑制できる。
【0009】
(4)上記(1)から上記(3)までのいずれか一項に記載のアクチュエータにおいて、前記高分子部材は、前記高分子フィルムであり、一方の面から厚さ方向に、他方の面に達することなく前記クレーズが形成されていてもよい。この形態のアクチュエータによれば、高分子フィルムの片面のみにアクチュエータを組み込むことができる。
【0010】
(5)上記(1)から上記(4)までのいずれか一項に記載のアクチュエータにおいて、さらに、前記高分子部材を加熱する加熱部材を備えていてもよい。この形態のアクチュエータによれば、高分子部材を加熱する加熱部材をさらに備えるので、クレーズを収縮させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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