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公開番号2024072872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2024043225,2023529598
出願日2024-03-19,2022-03-25
発明の名称ステーターユニットおよび電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法
出願人株式会社不二工機
代理人弁理士法人オーパス国際特許事務所
主分類H02K 37/14 20060101AFI20240521BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ヨークの内部空間への水分の浸入を抑制できるとともにコイルの断線を抑制できるステーターユニットおよび電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法を提供する。
【解決手段】ステーターユニットにおいて、A相ヨーク81AおよびB相ヨーク81Bは、複数の極歯を有している。第1樹脂部85-1は、A相ヨーク充填部分86Aと、B相ヨーク充填部分86Bと、を含む。第2樹脂部85-2は、複数の極歯の間の空間にあるシール部分89と、A相ヨーク81Aの上面の内周縁にある環状部分88と、を含む。環状部分88の樹脂部分接続箇所88aが、シール部分89と接続される。A相ボビン82Aが、A相ヨーク充填部分86Aとシール部分89とを区画し、B相ボビン82Bが、B相ヨーク充填部分86Bとシール部分89とを区画している。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
中空環状体形状のヨークと、前記ヨークの内部空間に配置され、コイルが巻回された円筒形状のボビンと、第1樹脂部と、第2樹脂部と、を有するステーターユニットであって、
前記ヨークが、複数の極歯を有し、前記複数の極歯が前記ヨークの内周において周方向に並べられ、
前記第1樹脂部が、前記ヨークの内部空間に充填された充填部分を含み、
前記第2樹脂部が、前記複数の極歯の間の空間に充填されたシール部分を含み、
前記ボビンが、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部とは別個の樹脂部品であり、前記充填部分と前記シール部分とを区画していることを特徴とするステーターユニット。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1樹脂部の樹脂が、前記第2樹脂部の樹脂より低い圧力で成形が可能なものである、請求項1に記載のステーターユニット。
【請求項3】
前記第2樹脂部の樹脂が、前記第1樹脂部の樹脂より流動性が高いものである、請求項1または請求項2に記載のステーターユニット。
【請求項4】
前記第2樹脂部が、前記ヨークの一端面の内周縁に配置された円環形状の環状部分をさらに有し、
前記環状部分における周方向に並ぶ複数の樹脂部分接続箇所が、前記シール部分と接続されている、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のステーターユニット。
【請求項5】
前記ヨークが、
円環形状の第1板部と、
前記第1板部と間隔をあけて平行に配置された円環形状の第2板部と、
前記第1板部の内周縁に当該第1板部に対して直角に接続されかつ前記第2板部に先端が向けられた複数の第1極歯と、
前記第2板部の内周縁に当該第2板部に対して直角に接続されかつ
前記第1板部に先端が向けられた複数の第2極歯と、を有し、
前記第1極歯と前記第2極歯とが、前記ヨークの周方向に交互に配置され、
前記環状部分が、前記第1板部の内周縁に配置されている、請求項4に記載のステーターユニット。
【請求項6】
前記ステーターユニットが、樹脂製のカバーをさらに有し、
前記カバーが、前記ヨークと前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とを有する組立体と一体成形され、前記組立体を収容する、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のステーターユニット。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のステーターユニットと、
前記ステーターユニットの内側に配置された円筒形状のキャンと、
前記キャンの内側に配置されたマグネットローターと、
前記マグネットローターによって駆動される弁体と、を有することを特徴とする電動弁。
【請求項8】
中空環状体形状のヨークと、前記ヨークの内部空間に配置され、コイルが巻回された円筒形状のボビンと、第1樹脂部と、第2樹脂部と、を有するステーターユニットの製造方法であって、
前記ヨークが、複数の極歯を有し、前記複数の極歯が前記ヨークの内周において周方向に並べられ、
前記第1樹脂部が、前記ヨークの内部空間に充填された充填部分を含み、
前記第2樹脂部が、前記複数の極歯の間の空間に充填されたシール部分を含み、
前記ボビンを前記ヨークの内側空間に配置して、前記ボビンによって前記ヨークの内部空間と前記複数の極歯の間の空間とを区画し、
前記ヨークを金型のキャビティに設置し、
前記キャビティにおける前記第1樹脂部に対応するキャビティ部分に樹脂(以下、「第1樹脂」という。)を注入し、前記第1樹脂に圧力を加え、
前記キャビティにおける前記第2樹脂部に対応するキャビティ部分に樹脂(以下、「第2樹脂」という。)を注入し、前記第1樹脂に加える圧力より高い圧力を前記第2樹脂に加える、ことを特徴とするステーターユニットの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステーターユニットおよびステーターユニットを有する電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電動弁用の従来のステーターユニットを開示している。特許文献1のステーターユニットは、中空環状体形状を有する2つのヨークと、樹脂製のカバーと、を有している。2つのヨークは、同軸に配置されており、互いに接している。カバーは、2つのヨークを収容している。2つのヨークは、樹脂部材と一体化されている。樹脂部材は、2つのヨークの内部空間に配置された2つの部分と、2つヨークにまたがって配置された開口から径方向外方に延びる端子支持部分と、を有している。端子支持部分は、2つのヨークの内部空間に配置された2つの部分を接続している。2つのヨークは、複数の極歯を有している。2つのヨークのそれぞれの内周において複数の極歯が周方向に並べられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-204433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したステーターユニットは、複数の極歯の間の空間から2つのヨークの内部空間に水分が浸入するおそれがある。ステーターユニットにおいて、複数の極歯の間の空間に樹脂部材を配置することで、2つのヨークの内部空間への水分の浸入を抑制できる。しかしながら、樹脂部材を成形するときの樹脂の圧力が低いと、複数の極歯の間の空間に適切に樹脂を充填できず、水分の浸入を十分に抑制できないおそれがある。また、樹脂部材を成形するときの樹脂の圧力が高いと、2つのヨークの内部空間において樹脂がコイルを圧迫して断線が生じるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、ヨークの内部空間への水分の浸入を抑制できるとともにコイルの断線を抑制できるステーターユニット、および、このステーターユニットを有する電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るステーターユニットは、中空環状体形状のヨークと、前記ヨークの内部空間に配置され、コイルが巻回された円筒形状のボビンと、第1樹脂部と、第2樹脂部と、を有するステーターユニットであって、前記ヨークが、複数の極歯を有し、前記複数の極歯が前記ヨークの内周において周方向に並べられ、前記第1樹脂部が、前記ヨークの内部空間に充填された充填部分を含み、前記第2樹脂部が、前記複数の極歯の間の空間に充填されたシール部分を含み、前記ボビンが、前記充填部分と前記シール部分とを区画していることを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記第1樹脂部の樹脂が、前記第2樹脂部の樹脂より低い圧力で成形が可能なものであることが好ましい。
【0008】
本発明において、前記第2樹脂部の樹脂が、前記第1樹脂部の樹脂より流動性が高いものであることが好ましい。
【0009】
本発明において、前記第2樹脂部が、前記ヨークの一端面の内周縁に配置された円環形状の環状部分をさらに有し、前記環状部分における周方向に並ぶ複数の樹脂部分接続箇所が、前記シール部分と接続されている、ことが好ましい。
【0010】
本発明において、前記ヨークが、円環形状の第1板部と、前記第1板部と間隔をあけて平行に配置された円環形状の第2板部と、前記第1板部の内周縁に当該第1板部に対して直角に接続されかつ前記第2板部に先端が向けられた複数の第1極歯と、前記第2板部の内周縁に当該第2板部に対して直角に接続されかつ前記第1板部に先端が向けられた複数の第2極歯と、を有し、前記第1極歯と前記第2極歯とが、前記ヨークの周方向に交互に配置され、前記環状部分が、前記第1板部の内周縁に配置されている、ことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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