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公開番号2024067739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178050
出願日2022-11-07
発明の名称研削液循環装置および研削液タンク
出願人クアーズテック合同会社
代理人個人,個人
主分類B24B 55/03 20060101AFI20240510BHJP(研削;研磨)
要約【課題】通常動作中は濾過後の研削液を工作機械へ供給し続けることができ、さらに、濾過装置が停止中の場合においては研削液を枯渇させることなく工作機械へ供給可能な研削液循環装置を提供する。
【解決手段】
本発明にかかる研削液循環装置1は、間仕切り11aによって、研削加工において使用済みの研削液を貯留するためのダーティタンク11bの区画および濾過後の研削液を貯留するためのクリーンタンク11cの区画、がそれぞれ形成された研削液タンク11と、ダーティタンク11bから汲み上げられた使用済みの研削液を濾過し、濾過後の研削液をクリーンタンク11cに供給する濾過装置12と、を備え、さらに、研削液タンク11内の間仕切り11aにより形成される通路11dによってダーティタンク11bとクリーンタンク11cとを連通する構造とした。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
間仕切りによって、研削加工において使用済みの研削液を貯留するためのダーティタンクの区画および濾過後の研削液を貯留するためのクリーンタンクの区画、がそれぞれ形成された研削液タンクと、
前記ダーティタンクから汲み上げられた使用済みの研削液を濾過し、濾過後の研削液を前記クリーンタンクに供給する濾過装置と、
を備え、
さらに、前記研削液タンク内の間仕切りにより形成される通路によって前記ダーティタンクと前記クリーンタンクとを連通する構造とし、
通常動作中は、前記クリーンタンク内の研削液の水位が前記ダーティタンク内の研削液の水位よりも高くなるように前記濾過装置を動作させ、
前記濾過装置が動作を停止して前記クリーンタンク内の研削液の水位が低下した場合には、水位の高低差に応じて、研削液が前記通路を通り前記ダーティタンク側から前記クリーンタンク側へ流れることによって、前記クリーンタンク内の研削液が補充される、
ことを特徴とする研削液循環装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記通路は、前記研削液タンクの壁面と前記間仕切りの端部との隙間により形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の研削液循環装置。
【請求項3】
前記通路は、前記間仕切りに設けられた貫通孔により形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の研削液循環装置。
【請求項4】
研削加工において使用済みの研削液を貯留するためのダーティタンクの区画と、
濾過後の研削液を貯留するためのクリーンタンクの区画と、
を有し、
前記ダーティタンクと前記クリーンタンクが間仕切りによって区分けされ、かつ前記間仕切りにより形成される通路によって前記ダーティタンクと前記クリーンタンクとを連通する構造とした、
ことを特徴とする研削液タンク。
【請求項5】
前記通路は、前記研削液タンクの壁面と前記間仕切りの端部との隙間により形成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の研削液タンク。
【請求項6】
前記通路は、前記間仕切りに設けられた貫通孔により形成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の研削液タンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済みの研削液を濾過して再利用するための研削液循環装置および研削液タンクに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、マシニングセンタや各種研削盤等の工作機械によって研削加工に使用された研削液は、その後、回収され、濾過装置によって切粉等の研削屑が濾過され、クリーンタンクに溜められた後に再利用される。
【0003】
たとえば、下記特許文献1には、使用済みの研削液を濾過後に再利用する循環システムの一例として、研削加工に使用された研削液を濾過し、濾過によって研削屑が分離除去された研削液を貯留する研削液回収装置が開示されている。
【0004】
具体的には、使用済みの研削液を一時貯留し、この研削液に含まれる研削屑を第1の沈殿濾過槽および第2の沈殿濾過槽により沈殿させて除去し、これらの沈澱濾過槽を通過した研削液を研削液貯留槽に貯留し、再利用することが記載されている。
【0005】
また、下記特許文献2には、使用済みの研削液を濾過後に再利用する循環システムの一例として、研削盤から排出される水溶性クーラント(研削液)を浄化して研削盤へ連続的に再循環させる研削盤用水溶性クーラント再循環装置が開示されている。
【0006】
具体的には、濾過装置により研削盤から排出された水溶性クーラントを濾過し、クリーンタンクに濾過された水溶性クーラントを貯留し、その後、クーラント供給装置が、クリーンタンク内の水溶性クーラントを研削盤へ供給する、ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-264015号公報
特開2019-181612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1および特許文献2に記載の研削液の循環システムにおいては、濾過後の研削液を再利用することはできるものの、たとえば、濾過装置等、使用済みの研削液を濾過する手段が停止した場合に、研削液貯留槽やクリーンタンクへの研削液の供給が滞るため、クリーンタンク等に溜められた研削液が枯渇する状況が発生する。
【0009】
上記のような研削液が枯渇する状況を回避するため、たとえば、図8に示すような研削液の循環システムが従来から存在する。具体的には、図8に示す従来の循環システムは、使用済みの研削液が流入する研削液タンクの外側に濾過装置を設置し、研削液タンクから汲み上げた研削液を濾過装置で濾過した後、研削屑等が除去された研削液を研削液タンクに戻し、研削液タンク内の研削液を研削加工に再利用する。
【0010】
しかしながら、上述した構造を有する研削液の循環システムにおいては、研削液タンク内に濾過前後の研削液が混じった状態で存在しているため、研削屑等が完全に除去されていない研削液が工作機械へ供給され、研削加工に使用されることになる。そのため、切粉等の研削屑が混じった研削液によって工作機械内部のパーツが傷つき、工作機械の寿命が短くなる、という課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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