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公開番号2024057452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164206
出願日2022-10-12
発明の名称鉱石装入用シュートのダンパー構造
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B07B 1/46 20060101AFI20240417BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】長期にわたって振動スクリーンへの鉱石接触による損傷を低減し、点検補修に要する期間を短縮することができる鉱石装入用シュートのダンパー構造を提供する
【解決手段】鉱石15の分級において、鉱石15を振動スクリーン10へ装入する時に通過させる鉱石装入用シュート20のダンパー構造30であって、鉱石装入用シュート20の排出口21の少なくとも一部を回動可能な状態で覆うダンパー本体31を備え、ダンパー本体31の内側にはライナープレート32が施され、ダンパー本体31の外側にはスティフィナー33が形成されるとともに、鉱石装入用シュート20とダンパー本体31とを接続するダンパー脱落防止チェーン34が設置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉱石の分級において、該鉱石を振動スクリーンへ装入する時に通過させる鉱石装入用シュートのダンパー構造であって、
前記鉱石装入用シュートの排出口の少なくとも一部を回動可能な状態で覆うダンパー本体を備え、
前記ダンパー本体の内側にはライナープレートが施され、
前記ダンパー本体の外側にはスティフィナーが形成されるとともに、前記鉱石装入用シュートと前記ダンパー本体とを接続するダンパー脱落防止チェーンが設置されていることを特徴とする鉱石装入用シュートのダンパー構造。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ダンパー本体が前記鉱石装入用シュートの排出口を覆った状態で、鉱石の通り道分の隙間を有していることを特徴とする請求項1に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項3】
前記隙間は、5~10cmであることを特徴とする請求項2に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項4】
前記ダンパー本体の外側には、さらにバランスウェイトが設置されていることを特徴とする請求項3に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項5】
前記ダンパー本体の内側下部には方向変更板が備えられていることを特徴とする請求項3に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項6】
前記ダンパー本体による前記鉱石の排出箇所付近に水を噴射するスプレーノズルが前記鉱石装入用シュートに設けられていることを特徴する請求項5に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項7】
前記ライナープレートが、耐摩耗性鋼板であることを特徴とする請求項6に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項8】
前記スティフィナーは、前記ダンパー本体の外側に間隔を隔てて形成された複数本のスティフィナーであることを特徴とする請求項7に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。
【請求項9】
前記スティフィナーは、その厚みが3~15mm、高さが25~75mm、その相互間隔が100~160mmであることを特徴とする請求項8に記載の鉱石装入用シュートのダンパー構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉱石装入用シュートのダンパー構造に関し、より詳しくは、ニッケル酸化鉱石の分級のための振動スクリーンに鉱石を装入する鉱石装入用シュートのダンパー構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
低品位なニッケル酸化鉱からのニッケルの回収方法として、硫酸を用いた高圧酸浸出(HPAL:High Pressure Acid Leaching)法がある。この方法は、乾燥及び焙焼工程等の乾式処理工程を含まず、一貫した湿式工程からなるので、エネルギー的及びコスト的に有利であるとともに、ニッケル品位を50重量%程度まで向上させたニッケル・コバルト混合硫化物を得ることができるという利点を有している。
【0003】
低品位ニッケル鉱を利用するHPALプラントにおいては、原料であるニッケル原料鉱石が鉱山から運搬、供給される。この中には大粒径鉱石が含まれており、ポンプ等で流送する際に障害となる。また、大粒径鉱石はニッケル品位が低く、中心部からニッケルを溶かしだすことも難しいため、除去する必要がある。その為、HPALプラントではニッケル原料鉱石を調合するニッケル原料調整工程で、洗浄、および篩別をして原鉱石に混入している夾雑物や大粒径鉱石を除去している。
【0004】
このような篩分けを行う装置として、振動スクリーンを有する振動篩装置がある。例えば、特許文献1には、ケースと、該ケース内に設けられたスクリーンと、前記ケースを振動させる振動手段と、を備えた振動篩装置が記載されている。振動篩装置は、例えば、粒径25mm以下の鉱石を上部シュートより受け入れた後に、スプレーにて洗浄するとともに、メッシュを用いて粒径1.4mm以下の有用な鉱石を分離、回収する。
【0005】
振動篩装置においては、振動スクリーン前段に設置されている設備の状態によって、質量の大きな設計与件以上(粒径25mm以上)の鉱石が上部シュートより振動スクリーンに投入されることがあり、その落下の衝撃力により、振動スクリーンのサイドプレートといった主要構造部に損傷を与え、設備停止トラブルを発生させる原因となっている。
【0006】
このような問題に対して、例えば特許文献2では、篩分けされた回収物が排出される排出端と反対側に位置する供給端に、スクリーンの上面を覆うように保護プレートを設けることで、スクリーンの損傷を防止する方法が提案されている。
【0007】
しかしながら、保護プレートには鉱石が落下するため継続して使用していると損傷し、定期的に保護プレートを交換する必要が発生するため、交換のための時間と工数が発生する問題があった。
【0008】
また、特許文献3には、銅製錬反射炉への鉱石装入において、各鉱石装入ホッパーのダンパー開閉装置にタイマーを付設し、各ホッパーの当該炉内箇所における温度分布による熔解量に応じた鉱石装入に必要なダンパー開閉作動時間を指示する指令発信装置を設けて前記ダンパー開閉装置のタイマーに連接し、各ホッパー毎に適量の鉱石を自動的に装入するように構成してなる銅製錬反射炉への鉱石の自動装入方法について、記載されている。
【0009】
しかしながら、特許文献3に記載のダンパーは反射炉へ鉱石を適量投入することが主目的であり、後述する振動篩装置の設備保護や、ダンパーの鉱石接触による摩耗、変形、脱落の対策及び鉱石装入用シュートとダンパー間における鉱石詰まり防止策については何ら記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2017-159269号公報
特開2017-148687号公報
特開昭57-210931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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