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公開番号2024053504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159846
出願日2022-10-03
発明の名称加熱調理装置
出願人リンナイ株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人青莪
主分類F23D 14/84 20060101AFI20240408BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】発熱量の低下を招くことなく、燃焼開始当初から速やかに水素火炎の有無を認識することができるように加熱調理装置を構成する。
【解決手段】管状のバーナ本体31にこのバーナ本体の長手方向に間隔を存して複数の炎孔32が開設されたバーナ3を備え、このバーナに水素を供給して各炎孔から噴出する水素を燃焼させる。バーナ本体に対し炎孔からの水素噴出方向に間隔を存して対向配置され、バーナ本体の長手方向に長手であると共に、加熱されることで赤外線を放射する赤外線放射部材4を更に備える。バーナ本体の炎孔開設箇所の表面と赤外線放射部材の幅方向両端部の表面との少なくとも一方に、炎色反応剤Fcが塗布されている。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
水素を燃焼させて被調理物を加熱調理する加熱調理装置であって、
管状のバーナ本体にこのバーナ本体の長手方向に間隔を存して複数の炎孔が開設されたバーナを備え、このバーナに水素を供給して各炎孔から噴出する水素を燃焼させるものにおいて、
バーナ本体に対し炎孔からの水素噴出方向に間隔を存して対向配置され、バーナ本体の長手方向に長手であると共に、加熱されることで赤外線を放射する赤外線放射部材を更に備え、
バーナ本体の炎孔開設箇所の表面と赤外線放射部材の幅方向両端部の表面との少なくとも一方に、炎色反応剤が塗布されていることを特徴とする加熱調理装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記バーナは、前記炎孔から噴出する水素を拡散燃焼させるものであり、
前記バーナ本体の前記炎孔開設箇所の表面に前記炎色反応剤が塗布されていると共に、当該表面は、バーナ本体の長手方向に直交する断面形状が炎孔からの水素噴出方向に凸の円弧状であることを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素を燃焼させて被調理物を加熱調理する加熱調理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
上記種の加熱調理装置は例えば特許文献1で知られている。このものは、一端が閉塞された管状のバーナ本体にこのバーナ本体の長手方向に間隔を存して複数の炎孔が開設されたバーナを備え、開放されたバーナ本体の他端に供給された水素を炎孔から噴出させて燃焼させる。ここで、燃料ガスを炭化水素ガスとする場合とは異なり、水素の燃焼で生ずる完全燃焼時の水素火炎では、可視光領域の化学発光を伴う活性種が存在しないため、殆ど視認することができない。そこで、上記従来例のものでは、バーナへの水素ガスの供給経路にカセイソーダの粉末等が封入された炎色反応剤タンクを設けている。そして、炎色反応剤が混入された水素をバーナに供給し、各炎孔から噴出する水素を燃焼させたときに生ずる水素火炎に炎色反応を起こさせているが、これでは、炎色反応剤の混入量分だけ水素量が減少して発熱量の低下を招くという問題がある。
【0003】
ところで、肉や魚といった被調理物を焼成調理する場合、被調理物に水素火炎を直接触れさせるのではなく、バーナ本体に対し炎孔からの水素噴出方向に間隔を存してバーナ本体の長手方向に長手である赤外線放射部材を対向配置し、赤外線放射部材を水素火炎で加熱して赤熱させ、このときに放射される赤外線で被調理物を加熱すれば、より良好に焼成調理を行うことができる。このような場合、赤外線放射部材が赤熱すれば、水素火炎が正常に形成されていることが認識できる。然し、赤外線放射部材が赤熱するまでには時間がかかるため、燃焼開始当初から速やかに水素火炎の有無を認識できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-42068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、発熱量の低下を招くことなく、燃焼開始当初から速やかに水素火炎の有無を認識することができる加熱調理装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、水素を燃焼させて被調理物を加熱調理する本発明の加熱調理装置は、管状のバーナ本体にこのバーナ本体の長手方向に間隔を存して複数の炎孔が開設されたバーナを備え、このバーナに水素を供給して各炎孔から噴出する水素を燃焼させるものにおいて、バーナ本体に対し炎孔からの水素噴出方向に間隔を存して対向配置され、バーナ本体の長手方向に長手であると共に、加熱されることで赤外線を放射する赤外線放射部材を更に備え、バーナ本体の炎孔開設箇所の表面と赤外線放射部材の幅方向両端部の表面との少なくとも一方に、炎色反応剤が塗布されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、バーナ本体の炎孔開設箇所の表面や赤外線放射部材の幅方向両端部の表面といった外部から視認可能な範囲に火炎反応剤が予め塗布されている。このため、水素の燃焼で生ずる水素火炎が炎色反応剤と反応して炎色反応が起こることで、赤外線放射部材の赤熱を待つことなく、燃焼開始当初から速やかに水素火炎の有無を認識することができる。その上、上記従来例のように各炎孔から噴出する水素に炎色反応剤を混入させるものではないため、発熱量の低下を招くといった不具合も生じない。
【0008】
また、本発明において、バーナは、炎孔から噴出する水素を拡散燃焼させるものであり、バーナ本体の炎孔開設箇所の表面に炎色反応剤が塗布されていると共に、当該表面は、バーナ本体の長手方向に直交する断面形状が炎孔からの水素噴出方向に凸の円弧状であることが好ましい。これによれば、二次空気が炎孔に向けて炎孔開設箇所の表面に沿って供給され易くなり、この二次空気を求めて水素火炎が炎孔開設箇所の表面に沿ってより広く拡散する。このため、炎色反応が起こる範囲がより広くなって水素火炎の有無をより確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の加熱調理装置の斜視図。
図1のII-II線に沿う一部省略の断面図。
図1のIII-III線に沿う断面図。
図3の一部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、燃料ガスを水素とし、水素を燃焼させて肉や魚といった被調理物を加熱調理する本発明の加熱調理装置の実施形態を説明する。なお、本発明にいう「水素」は、純水素に限定されるものではなく、例えば、臭い付けのための腐臭剤を少量添加するような場合も含む。
(【0011】以降は省略されています)

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