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公開番号2024074692
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022186017
出願日2022-11-21
発明の名称配管設置方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F23K 5/00 20060101AFI20240524BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】既設の微粉燃料焚きのボイラシステムを改良してアンモニア燃料をボイラへ供給するためのアンモニア供給管を設置する際に、アンモニア供給管が他の配管等と干渉することを適切に防止する。
【解決手段】ボイラへ微粉燃料を供給する微粉燃料供給管を備えるボイラシステムに対してボイラへアンモニア燃料を供給するアンモニア供給管を設置する配管設置方法であって、微粉燃料供給管の内部にアンモニア供給管を設置してアンモニア供給管と微粉燃料供給管とで二重管構造を形成する配管設置工程(S103)と、微粉燃料供給管の上流側端部を封止する封止工程(S104)と、アンモニア燃料の供給源に接続された接続配管とアンモニア供給管とを接続する接続工程(S105)と、を備える配管設置方法を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ボイラへ微粉燃料を供給する微粉燃料供給管を備えるボイラシステムに対して前記ボイラへアンモニア燃料を供給するアンモニア供給管を設置する配管設置方法であって、
前記微粉燃料供給管の内部に前記アンモニア供給管を設置して前記アンモニア供給管と前記微粉燃料供給管とで二重管構造を形成する配管設置工程と、
前記微粉燃料供給管の上流側端部を封止する封止工程と、
前記アンモニア燃料の供給源に接続された接続配管と前記アンモニア供給管とを接続する接続工程と、を備える配管設置方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記微粉燃料供給管と前記アンモニア供給管との間に空気を供給するように前記空気を流通させる空気供給配管と前記微粉燃料供給管とを連結する連結工程を備える請求項1に記載の配管設置方法。
【請求項3】
前記空気供給配管に供給される空気は、前記ボイラから排出される燃焼ガスにより前記アンモニア燃料が気化する温度以上に加熱されている請求項2に記載の配管設置方法。
【請求項4】
前記微粉燃料供給管と前記アンモニア供給管との間の空間に、前記アンモニア燃料が存在するか否かを検知するアンモニア検知器を設置する検知器設置工程を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配管設置方法。
【請求項5】
ボイラへ微粉燃料を供給する微粉燃料供給管を備えるボイラシステムに対して前記ボイラへアンモニア燃料を供給するアンモニア供給管を設置する配管設置方法であって、
前記微粉燃料供給管を前記微粉燃料供給管が配置された配置領域から撤去する撤去工程と、
前記配置領域に前記アンモニア供給管を設置する配管設置工程と、
前記アンモニア燃料の供給源に接続された接続配管と前記アンモニア供給管とを接続する接続工程と、を備える配管設置方法。
【請求項6】
前記配管設置工程は、前記アンモニア供給管の外部に保護配管を設置して前記アンモニア供給管と前記保護配管とで二重管構造を形成する請求項5に記載の配管設置方法。
【請求項7】
前記保護配管と前記アンモニア供給管との間に空気を供給するように前記空気を流通させる空気供給配管と前記保護配管とを連結する連結工程を備える請求項6に記載の配管設置方法。
【請求項8】
前記空気供給配管に供給される空気は、前記ボイラから排出される燃焼ガスにより前記アンモニア燃料が気化する温度以上に加熱されている請求項7に記載の配管設置方法。
【請求項9】
前記保護配管と前記アンモニア供給管との間の空間に、前記アンモニア燃料が存在するか否かを検知するアンモニア検知器を設置する検知器設置工程を備える請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の配管設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、配管設置方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、脱炭素化に有効な技術として、発電機等を駆動する蒸気を発生させるための燃料として石炭燃料に替えてアンモニア燃料を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されるボイラは、アンモニア燃料と石炭燃料の双方をボイラの火炉内で混焼させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-112280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アンモニアは毒物及び劇物取締法(毒劇法)では劇物に、悪臭防止法では特定悪臭物質に指定されている。燃料として用いられるアンモニアに関する法規は今後制定される見込みであり、その際に安全対策として、アンモニア供給配管の外周を保護管で囲んだ二重管構造とするよう求められる可能性がある。また、法規上、二重管構造を求められない場合でも、アンモニアは毒性ガスであるため、漏洩した際の対人暴露を防止するために、可能な限りアンモニアを供給する配管は二重管構造とするか、もしくはそれに準じた仕様とすることが望ましい。
【0005】
また、既設のボイラを、石炭やバイオマスなどの微粉燃料とアンモニア燃料との混焼、あるいはアンモニア燃料のみを用いる専焼に改良する場合、安全性を考慮してボイラ建屋外部に設けられるアンモニアタンクからボイラのバーナ部までアンモニア供給配管を布設する必要があるが、他の配管やダクト等とアンモニア供給管が干渉し、布設が難しい場合がある。またアンモニア供給管として二重管構造が求められる場合は保護管により配管径が増大するため、より干渉が発生しやすくなり更に布設が難しくなる可能性がある。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、既設の微粉燃料焚きのボイラシステムを改良してアンモニア燃料をボイラへ供給するためのアンモニア供給管を設置する際に、アンモニア供給管が他の配管等と干渉することを適切に防止することが可能な配管設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示に係る配管設置方法は、ボイラへ微粉燃料を供給する微粉燃料供給管を備えるボイラシステムに対して前記ボイラへアンモニア燃料を供給するアンモニア供給管を設置する配管設置方法であって、前記微粉燃料供給管の内部に前記アンモニア供給管を設置して前記アンモニア供給管と前記微粉燃料供給管とで二重管構造を形成する配管設置工程と、前記微粉燃料供給管の上流側端部を封止する封止工程と、前記アンモニア燃料の供給源に接続された接続配管と前記アンモニア供給管とを接続する接続工程と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、既設の微粉燃料焚きのボイラシステムを改良してアンモニア燃料をボイラへ供給するためのアンモニア供給管を設置する際に、アンモニア供給管が他の配管等と干渉することを適切に防止することが可能な配管設置方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施形態に係るボイラシステムの概略構成図であり、アンモニア供給管を設置する前の状態を示す。
本開示の第1実施形態に係るボイラシステムの概略構成図であり、アンモニア供給管を設置した後の状態を示す。
本開示の第1実施形態に係る配管設置方法を示すフローチャートである。
図2のA1部分の部分拡大図である。
図2のA2部分の部分拡大図である。
本開示の第2実施形態に係るボイラシステムの概略構成図であり、アンモニア供給管を設置した後の状態を示す。
本開示の第3実施形態に係るボイラシステムの概略構成図であり、アンモニア供給管を設置した後の状態を示す。
本開示の第3実施形態に係る配管設置方法を示すフローチャートである。
本開示の第4実施形態に係るボイラシステムの概略構成図であり、アンモニア供給管を設置した後の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態に係るボイラシステム100について、図面を参照して説明する。図1および図2は、本開示の第1実施形態に係るボイラシステムの概略構成図である。図1は、既設の微粉燃料焚きのボイラシステム100にアンモニア供給管91を設置する前の状態を示す。図2は、既設の微粉燃料焚きのボイラシステム100にアンモニア供給管91を設置した後の状態を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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