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公開番号2024042833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022147719
出願日2022-09-16
発明の名称インバータ一体型電動圧縮機及びその製造方法
出願人サンデン株式会社
代理人個人
主分類F04B 39/00 20060101AFI20240322BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】インバータ収容部を閉塞するカバーの重量と生産コストを削減しながら、共振による振動・騒音も抑制することができるインバータ一体型電動圧縮機を提供する。
【解決手段】インバータ収容部13を閉塞するカバー15を備える。カバー15は、シェル形状の上壁部41と、上壁部の外周に連続して形成された縦壁部42と、縦壁部の外周から連続して外方に張り出し、ハウジング11に取り付けられるシールフランジ部46を有する板金から成る。上壁部のシェル形状を構成するアーチの曲率半径、縦壁部がシールフランジ部から立ち上がる角度を調整することにより、カバーの固有振動数を、圧縮機構4及び電動モータ2の起振力との共振点からずらす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータと圧縮機構が内蔵された金属製のハウジングと、前記モータを駆動するためのインバータと、前記ハウジングに構成され、前記インバータが収容されるインバータ収容部と、該インバータ収容部を閉塞する金属製のカバーを備えたインバータ一体型電動圧縮機において、
前記カバーは、シェル形状の上壁部と、該上壁部の外周に連続して形成された縦壁部と、該縦壁部の外周から連続して外方に張り出し、前記ハウジングに取り付けられるシールフランジ部を有する板金から成り、
前記上壁部のシェル形状を構成するアーチの曲率半径、及び/又は、前記縦壁部が前記シールフランジ部から立ち上がる角度の調整により、前記カバーの固有振動数が、前記圧縮機構及びモータの起振力との共振点からずれていることを特徴とするインバータ一体型電動圧縮機。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記カバーのアーチの曲率半径は、長手方向と短手方向とで異なる値とされていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
【請求項3】
前記カバーのアーチの長手方向の曲率半径は、短手方向の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
【請求項4】
前記カバーのシェル形状は、曲率半径の異なる複数のアーチから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
【請求項5】
前記縦壁部が前記シールフランジ部から立ち上がる角度は、30°以上、75°以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載のインバータ一体型電動圧縮機。
【請求項6】
前記カバーの高さ寸法は、8mm以上、20mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載のインバータ一体型電動圧縮機。
【請求項7】
モータと圧縮機構が内蔵された金属製のハウジングと、前記モータを駆動するためのインバータと、前記ハウジングに構成され、前記インバータが収容されるインバータ収容部と、該インバータ収容部を閉塞する金属製のカバーを備えたインバータ一体型電動圧縮機の製造方法であって、
前記カバーを、シェル形状の上壁部と、該上壁部の外周に連続して形成された縦壁部と、該縦壁部の外周から連続して外方に張り出し、前記ハウジングに取り付けられるシールフランジ部を有する板金から構成し、
前記上壁部のシェル形状を構成するアーチの曲率半径、及び/又は、前記縦壁部が前記シールフランジ部から立ち上がる角度を調整して、前記カバーの固有振動数を、前記圧縮機構及びモータの起振力との共振点からずらすことを特徴とするインバータ一体型電動圧縮機の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジングに形成されたインバータ収容部を閉塞するカバーを備えたインバータ一体型電動圧縮機、及び、その製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来よりこの種インバータ一体型の電動圧縮機、特に車両の空調装置を構成する電動圧縮機では、金属製のハウジングに形成されたインバータ収容部(インバータケース)にインバータを収容して固定し、更にこのインバータ収容部はカバーにて閉塞していた。ここで、カバーは耐圧設計である必要がないため、通常はアルミダイカストの薄板にて構成されるが、ハウジング内の圧縮機構やモータの振動がカバーに伝わると振動して騒音が発生する。
【0003】
この場合、圧縮機構やモータの起振力の周波数がカバーの固有振動数に一致し或いは近似すると共振が発生し、振動・騒音が大きくなる問題があった。そこで、カバーに溝を形成してカバーの固有振動数を共振からずらす工夫をした電動圧縮機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5510490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アルミダイカストにて特許文献1のような形状を作ることは、軽量化し難くなると共に、厚くすることは高さ寸法が大きくなることになるため、コンパクトな設計が難しくなる。更に、アルミダイカストの場合、アルミインゴットから鋳造(ダイカスト)した後、熱処理にて歪みを取り、切削加工を行う等、多数の工程が必要となり、二酸化炭素排出量が多くなって、カーボンニュートラルに対応し難くなる。更にまた、特許文献1の構成では固有振動数を低い方向にしかずらせない等の問題があった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、インバータ収容部を閉塞するカバーの重量と生産コストを削減しながら、共振による振動・騒音も抑制することができるインバータ一体型電動圧縮機、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のインバータ一体型電動圧縮機は、モータと圧縮機構が内蔵された金属製のハウジングと、モータを駆動するためのインバータと、ハウジングに構成され、インバータが収容されるインバータ収容部と、このインバータ収容部を閉塞する金属製のカバーを備えたものであって、カバーは、シェル形状の上壁部と、この上壁部の外周に連続して形成された縦壁部と、この縦壁部の外周から連続して外方に張り出し、ハウジングに取り付けられるシールフランジ部を有する板金から成り、上壁部のシェル形状を構成するアーチの曲率半径、及び/又は、縦壁部がシールフランジ部から立ち上がる角度の調整により、カバーの固有振動数が、圧縮機構及びモータの起振力との共振点からずれていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明のインバータ一体型電動圧縮機は、上記発明においてカバーのアーチの曲率半径は、長手方向と短手方向とで異なる値とされていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明のインバータ一体型電動圧縮機は、上記発明においてカバーのアーチの長手方向の曲率半径は、短手方向の曲率半径よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明のインバータ一体型電動圧縮機は、請求項1の発明においてカバーのシェル形状は、曲率半径の異なる複数のアーチから構成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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