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公開番号2024024098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2024001664,2022004105
出願日2024-01-10,2015-05-20
発明の名称磁性粒子を含むエアロゾル形成物品
出願人フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A24D 1/20 20200101AFI20240214BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】追加的な機能性を消費者に提供する検出器を含む改良型のエアロゾル形成物品および電気加熱式エアロゾル発生装置を提供し、偽造品の製造を困難にすること。
【解決手段】電気加熱式エアロゾル発生装置(30)で使用するためのエアロゾル形成物品(10)に関連し、このエアロゾル形成物品(10)は、マウスピース(18)と、エアロゾル形成基体(12)と、60℃~200℃のキュリー温度を有する磁性材料を含む複数の磁性粒子(22)とを含む。また、エアロゾル形成物品(10)を受けるための電気加熱式エアロゾル発生装置(30)に関連し、この装置(30)は、エアロゾル形成物品(10)を加熱するためのヒーター要素(32)と、インダクタ(38)と、インダクタ(38)のインダクタンスを測定し、測定されたインダクタンスに応答してヒーター要素(32)への電流供給を制御するためのコントローラ(42)とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気加熱式エアロゾル発生装置で使用するためのエアロゾル形成物品であって、前記エアロゾル形成物品が、
マウスピースと、
エアロゾル形成基体と、
60℃~200℃のキュリー温度を有する磁性材料を含む複数の磁性粒子を含む、エアロゾル形成物品。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記複数の磁性粒子が前記エアロゾル形成基体内に提供される、請求項1に記載のエアロゾル形成物品。
【請求項3】
前記複数の磁性粒子が、前記エアロゾル形成基体の1~30重量パーセントの量だけ存在する、請求項1または2に記載のエアロゾル形成物品。
【請求項4】
前記磁性粒子の数平均直径が、25マイクロメートル~75マイクロメートルである、請求項1、2または3に記載のエアロゾル形成物品。
【請求項5】
エアロゾル形成物品を受けるための電気加熱式エアロゾル発生装置であって、前記装置が、
エアロゾル形成物品を加熱するためのヒーター要素と、
インダクタと、
前記インダクタのインダクタンスを測定し、前記測定されたインダクタンスに応答して前記ヒーター要素への電流の供給を制御するためのコントローラとを備える、装置。
【請求項6】
前記装置が前記ヒーター要素および前記インダクタの両方を形成する導電コイルを含む、請求項5に記載の電気加熱式エアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記コントローラが前記導電コイルを通した前記電流の供給を脈動させてエアロゾル形成物品を加熱するように構成され、また前記コントローラが、電流パルス間での前記導電コイルのインダクタンスを測定するよう構成されている、請求項6に記載の電気加熱式エアロゾル発生装置。
【請求項8】
請求項5~7のいずれか1項に記載の電気加熱式エアロゾル発生装置と、請求項1~4のいずれか1項に記載のエアロゾル形成物品との組み合わせを含む、電気加熱式エアロゾル発生システム。
【請求項9】
電気加熱式エアロゾル発生システムを動作させる方法であって、前記システムが、エアロゾル形成物品と、前記エアロゾル形成物品を加熱するためのヒーター要素と、インダクタと、前記インダクタのインダクタンスを測定し、前記ヒーター要素への電流の供給を制御するように構成されたコントローラとを備え、前記方法が、
前記インダクタのインダクタンスを測定する工程と、
前記測定されたインダクタンスを1つ以上の所定のインダクタンス値と比較する工程と、
前記測定されたインダクタンスと前記1つ以上の所定のインダクタンス値との前記比較に基づき、前記ヒーター要素への前記電流の供給を制御する工程とを含む、方法。
【請求項10】
前記ヒーター要素への前記電流の供給を制御する工程が、前記測定されたインダクタンスが前記1つ以上の所定のインダクタンス値のいずれとも一致しない場合に、前記ヒーター要素に電流が供給されないようにする工程を含み、前記1つ以上の所定のインダクタンス値はそれぞれエアロゾル形成物品のタイプに対応する、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気加熱式エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル形成物品に関連し、このエアロゾル形成物品は、約60℃~約200℃のキュリー温度を有する磁性材料を含む磁性粒子を含む。本発明はまた、エアロゾル形成物品を受けるための電気加熱式エアロゾル発生装置に関連し、この装置は、インダクタと、測定されたインダクタのインダクタンスに応答して制御されるヒーター要素とを備える。本発明はさらに、エアロゾル形成物品と組み合わせて装置を作動させる方法に関連する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
数多くの文献、例えば第US-A-5 060 671号、第US-A-5 388 594号、第US-A-5 505 214号、第WO-A-2004/043175号、第EP-A-1 618 803号、第EP-A 1 736 065号および第WO-A-2007/131449号が、数多くの利点を持つ電気的に動作するエアロゾル発生、喫煙、システムを開示している。1つの利点は、副流煙を著しく減少させつつ、喫煙者が喫煙を選択的に一時停止したり再開したりできることである。
【0003】
電気加熱式の喫煙システムは一般に、エアロゾル形成基体を加熱して喫煙者に提供されるエアロゾルを形成するヒーターに接続された電源(電池など)を備える。動作時に、これらの電気加熱式の喫煙システムは一般に、動作のために望ましい温度範囲を提供して揮発性化合物を放出する高電力パルスをヒーターに供給する。電気加熱式の喫煙システムは、再使用可能としてもよく、またエアロゾルを形成するために、エアロゾル形成基体を含む使い捨て喫煙物品を受けるように配置されてもよい。
【0004】
電気加熱式の喫煙システム用に開発されたエアロゾル発生、喫煙、物品は一般に特別設計されるが、これはエアロゾル形成基体の制御された加熱によって、点火端のある紙巻たばこおよびその他の喫煙物品で発生する燃焼なしに、風味が生成され放出されるためである。したがって、電気加熱式の喫煙システム用に設計された喫煙物品の構造は、点火端のある喫煙物品の構造とは異なりうる。点火端のある喫煙物品を電気加熱式の喫煙システムと併用すると、ユーザーにとって低質の喫煙体験となることがあり、また例えば、喫煙物品にシステムとの互換性がないためにシステムを損傷することもありうる。さらに、それぞれシステムと併用するよう構成されてはいるが、それぞれユーザーにとって異なる喫煙の体験を提供する数多くの異なる喫煙物品もありうる。
【0005】
従来の技術の一部の電気加熱式の喫煙システムには、喫煙システムで受けられる喫煙物品の存在を検出できる検出器を含むものがある。一般に周知のシステムは、喫煙物品の表面に識別可能なインクを印刷して、これが電気加熱式の喫煙装置によって検出される。追加的な機能性を消費者に提供する検出器を含む改良型のエアロゾル形成物品および電気加熱式エアロゾル発生装置を提供し、偽造品の製造を困難にすることが、本発明の目的である。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本発明は電気加熱式エアロゾル発生装置で使用するためのエアロゾル形成物品を提供し、このエアロゾル形成物品は、マウスピースと、エアロゾル形成基体と、約60℃~約200℃のキュリー温度を有する磁性材料を含む複数の磁性粒子を含む。
【0007】
「エアロゾル形成物品」という用語は、本明細書では、加熱時にエアロゾルを形成する少なくとも一つの基体を含む物品を意味するために使用される。当業者にとっては周知の通り、エアロゾルは、固体粒子または液体小滴が空気などのガス中に浮遊したものである。エアロゾルは、空気などのガス中に固体粒子および液体小滴が浮遊したものでありうる。
【0008】
複数の磁性粒子をエアロゾル形成物品上またはその中に提供することにより、本発明に従い形成された物品は、電気加熱式エアロゾル発生装置が物品の存在を検出するための新しい手段を有利にも提供する。特に、使用時に、エアロゾル形成物品は、磁性粒子の存在を検出するための手段を含む電気加熱式エアロゾル発生装置内に受けられる。下記にさらに詳細に考察する通り、磁性粒子の存在を検出するための手段は装置内に提供されるインダクタを含むことが好ましい。
【0009】
有利にも、約60℃~約200℃のキュリー温度を有する磁性材料から磁性粒子を形成することで、電気加熱式エアロゾル発生装置によるエアロゾル形成物品の検出にさらなる要素を追加できる。例えば、装置は、エアロゾル形成物品内の磁性粒子の存在を検出することにより、装置と併用することが意図されるエアロゾル形成物品の存在を第一に検出できる。エアロゾル形成物品の初期的な加熱の後で、装置は、磁性粒子の属性が変化する温度を検出できるが、この温度は磁性粒子を形成する磁性材料のキュリー温度を示す。キュリー温度を基に、その後で装置は、検出されたエアロゾル形成物品のタイプに応じて特定の加熱プロフィールを導入するなど、さらなる動作を行うことができる。
【0010】
したがって、磁性粒子は、電気加熱式エアロゾル発生装置内での電気ヒーターの使用温度の範囲内に収まるキュリー温度を有する磁性材料を含むことが好ましい。磁性粒子は、少なくとも約70℃、好ましくは少なくとも約80℃のキュリー温度を有する磁性材料を含みうる。その上、または別の方法として、磁性粒子は、約140℃より低い、好ましくは約130℃より低いキュリー温度を有する磁性材料を含みうる。
(【0011】以降は省略されています)

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