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公開番号2024017357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119930
出願日2022-07-27
発明の名称混合材料の流動性を向上させる方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B28B 13/02 20060101AFI20240201BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】混合材料の流動性を向上させる新規な方法を提供すること。
【解決手段】フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料に対して、5μm以上の振幅を有する超音波を照射することで、混合材料の流動性を向上させる方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料に対して、超音波を照射する工程を含み、前記超音波の振幅が5μm以上であることを特徴とする、混合材料の流動性を向上させる方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記超音波の振幅が5~35μmであることを特徴とする、請求項1に記載の混合材料の流動性を向上させる方法。
【請求項3】
前記超音波の周波数が10~200kHzである、請求項1又は2に記載の混合材料の流動性を向上させる方法。
【請求項4】
前記混合材料の水とセメントの質量比が0.30~0.60である、請求項1又は2に記載の混合材料の流動性を向上させる方法。
【請求項5】
ポンプ圧送用のフレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料の製造方法であって、請求項1又は2に記載の混合材料の流動性を向上させる方法を使用することを特徴とする、前記製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料の流動性を向上させる方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートの打設時には、コンクリートを均質に締め固めるために、バイブレータ等による締固めを十分に行う必要があった。他方で、土木や建設等の現場においては深い場所や鉄筋を配置した場所等のようにバイブレータ等による締固めの施工効率が低い場合がある。このような場合であっても、作業性、充填性等を確保するために、流動性を有するフレッシュコンクリート等が必要とされていた。そして、近年では、締固めなしで型枠内へ確実に充填することが可能な流動性が高くポンプ圧送性の優れたフレッシュコンクリート等が種々提案されている。
【0003】
ところで、フレッシュコンクリート等の流動性を向上させる方法としては、水硬性結合剤、化学混和剤(例えば、高性能AE減水剤等)、増粘剤等を添加する方法が知られていた。しかし、この方法によるとコスト高になる等の懸念があった。
【0004】
特許文献1では、遊離酸化カルシウムを0.0質量%より多く且つ1.0質量%未満含有することを特徴とするコンクリート組成物用微粉末を、フレッシュコンクリートに含ませることにより、流動性の経時変化の低減及び材料分離抵抗性の向上を低コストで実現できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-031215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、混合材料の流動性を向上させる新規な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料に対して、5μm以上の振幅を有する超音波を照射することで、骨材の沈降・凝集を生じさせることなく混合材料の流動性を向上させられることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の各発明に関する。
[1]フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料に対して、超音波を照射する工程を含み、前記超音波の振幅が5μm以上であることを特徴とする、混合材料の流動性を向上させる方法。
[2]前記超音波の振幅が5~35μmであることを特徴とする、[1]に記載の混合材料の流動性を向上させる方法。
[3]前記超音波の周波数が10~200kHzである、[1]又は[2]に記載の混合材料の流動性を向上させる方法。
[4]混合材料の水とセメントの質量比が0.30~0.60である、[1]又は[2]に記載の混合材料の流動性を向上させる方法。
[5]ポンプ圧送用のフレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュセメントペーストのいずれかである混合材料の製造方法であって、[1]又は[2]に記載の混合材料の流動性を向上させる方法を使用することを特徴とする、上記製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、混合材料の流動性を向上させる新規な方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
超音波照射前後の試験用フレッシュセメントペーストのフロー値の変化量(mm)と超音波の周波数及び振幅(μm)との関係を示したグラフである。
超音波照射前後の試験用フレッシュモルタルのフロー値の変化量(mm)と超音波の周波数及び振幅(μm)との関係を示したグラフである。
図3Aは、バット状容器上の試験用フレッシュモルタルに周波数39kHz及び振幅15μmの超音波を60秒間照射した後の試験用フレッシュモルタルの状態を示す写真である。また図3Bは、バット状容器上の試験用フレッシュモルタルに周波数27.5kHz及び振幅40μmの超音波を60秒間照射した後の試験用フレッシュモルタルの状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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