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公開番号2025180649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088129
出願日2024-05-30
発明の名称動力伝達装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20251204BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ロータ軸の内部にオイルを供給できるとともにロータ軸の内部からモータ室にオイルを供給すること。
【解決手段】モータおよびギヤ機構を収容するケースと、中空状のロータ軸の内部を延在する回転軸と、ロータ軸と回転軸との間に形成された軸内空間と、を備える動力伝達装置であって、ロータ軸の一端側においてロータ軸の内周部と回転軸の外周部とのうちの少なくとも一方に設けられ、ロータ軸と回転軸とが相対回転することによりオイルを軸方向に圧送してオイルを軸内空間に供給する螺旋構造と、ロータ軸を径方向に貫通し、モータが収容されたモータ室内で軸内空間とロータが配置された軸外空間とを連通するとともに、螺旋構造により軸内空間に供給されたオイルを軸内空間から軸外空間に流通させる貫通孔と、を備え、螺旋構造は、軸方向において貫通孔が設けられた位置まで延在している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータおよびギヤ機構を収容するケースと、
前記モータのロータと一体回転する中空状のロータ軸の内部を延在し、前記ギヤ機構から伝達された動力を出力する回転軸と、
前記ロータ軸と前記回転軸との間に形成された軸内空間と、
を備える動力伝達装置であって、
前記ロータ軸の一端側において前記ロータ軸の内周部と前記回転軸の外周部とのうちの少なくとも一方に設けられ、前記ロータ軸と前記回転軸とが相対回転することによりオイルを軸方向に圧送して前記オイルを前記軸内空間に供給する螺旋構造と、
前記ロータ軸を径方向に貫通し、前記モータが収容されたモータ室内で前記軸内空間と前記ロータが配置された軸外空間とを連通するとともに、前記螺旋構造により前記軸内空間に供給された前記オイルを前記軸内空間から前記軸外空間に流通させる貫通孔と、
を備え、
前記螺旋構造は、軸方向において前記貫通孔が設けられた位置まで延在している
ことを特徴とする動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータおよびギヤ機構を収容するケースの内部において、中空状のロータ軸とロータ軸の内部に配置された回転軸との間に溝部を設け、ロータ軸と回転軸との相対回転により溝部が軸方向にオイルを圧送することが開示されている。特許文献1に記載の構成では、ロータ軸の一端側に供給されたオイルが溝部によりロータ軸の内部空間をロータ軸の他端側に向けて軸方向に圧送されることにより、ロータ軸の他端部とギヤとのスプライン嵌合部にオイルを供給することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-57758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、ロータ軸の一端側から溝部によりロータ軸の内部に圧送されたオイルが、ロータ軸の内部を経由してロータ軸の他端側からギヤ室に戻されるものであって、ロータ軸の内部からモータ室に供給されるものではなかった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ロータ軸の内部にオイルを供給できるとともにロータ軸の内部からモータ室にオイルを供給することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、モータおよびギヤ機構を収容するケースと、前記モータのロータと一体回転する中空状のロータ軸の内部を延在し、前記ギヤ機構から伝達された動力を出力する回転軸と、前記ロータ軸と前記回転軸との間に形成された軸内空間と、を備える動力伝達装置であって、前記ロータ軸の一端側において前記ロータ軸の内周部と前記回転軸の外周部とのうちの少なくとも一方に設けられ、前記ロータ軸と前記回転軸とが相対回転することによりオイルを軸方向に圧送して前記オイルを前記軸内空間に供給する螺旋構造と、前記ロータ軸を径方向に貫通し、前記モータが収容されたモータ室内で前記軸内空間と前記ロータが配置された軸外空間とを連通するとともに、前記螺旋構造により前記軸内空間に供給された前記オイルを前記軸内空間から前記軸外空間に流通させる貫通孔と、を備え、前記螺旋構造は、軸方向において前記貫通孔が設けられた位置まで延在していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、ロータ軸の内部にオイルを供給できるとともにロータ軸の内部からモータ室にオイルを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態における動力伝達装置を模式的に示す図である。
図2は、ロータ軸の一端側の構造を説明するための図である。
図3は、螺旋構造によりオイルを軸方向に圧送する場合を説明するための図である。
図4は、第1変形例におけるロータ軸の一端側の構造を説明するための図である。
図5は、第2変形例におけるロータ軸の一端側の構造を説明するための図である。
図6は、第3変形例におけるロータ軸の一端側の構造を説明するための図である。
図7は、第3変形例においてロータ軸が逆回転する場合を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態における動力伝達装置について具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0010】
図1は、実施形態における動力伝達装置を模式的に示す図である。動力伝達装置1は、1軸タイプのe-Axleのような電動パワートレーンにより構成されている。動力伝達装置1は、モータ2と、PCU3と、ギヤ機構と、中間軸4とを備える。なお、図1等では、ギヤ機構の図示が省略されている。
(【0011】以降は省略されています)

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