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公開番号2025181148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088956
出願日2024-05-31
発明の名称ハイブリッド車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類B60W 10/30 20060101AFI20251204BHJP(車両一般)
要約【課題】システム起動後の乗員室の暖房をより確実に行なう。
【解決手段】ハイブリッド車の制御装置は、地点登録によってモータ走行すべき領域として登録されたモータ走行領域の情報として含む地図情報と自車位置と基づく計画または推定された走行経路の各走行区間の情報を用いて各走行区間にモータ走行モードまたは通常走行モードを割り付けた走行支援計画に基づいて走行する走行支援制御を実行する。また、制御装置は、現在地がモータ走行領域内であるときには、システム起動から少なくとも所定時間が経過したときには暖房要請による空調装置の暖房をモータ走行モードへの切り替えに対して優先させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能なモータと、前記モータと電力のやりとりが可能な蓄電装置と、前記エンジンの熱を用いて乗員室を暖房する空調装置と、前記エンジンの運転を停止した状態で前記モータからの動力により走行するモータ走行を行なうモータ走行モードと、必要に応じて前記エンジンからの動力と前記モータからの動力とにより走行する通常走行を行なう通常走行モードとを切り替えて前記エンジンおよび前記モータを制御する際に、地図情報と自車位置と基づく計画または推定された走行経路の各走行区間の情報を用いて各走行区間に前記モータ走行モードまたは前記通常走行モードを割り付けた走行支援計画に基づいて走行する走行支援制御を実行する制御装置と、を備えるハイブリッド車であって、
前記地図情報は、地点登録によってモータ走行すべき領域として登録されたモータ走行領域の情報を含み、
前記制御装置は、現在地が前記モータ走行領域内であるときには、システム起動から少なくとも所定時間が経過したときには暖房要請による前記空調装置の暖房を前記モータ走行モードへの切り替えに対して優先させる、
ことを特徴とするハイブリッド車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ハイブリッド車に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のハイブリッド車としては、空調装置がオンであればハイブリッド走行モードを選択し、システム起動から所定時間経過したときにモータ走行モードに切り替え、その後再びハイブリッド走行モードに切り替えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2015/045146号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハイブリッド車としては、地点登録により登録した地点を含む周辺区間をモータ走行領域に設定するものも考えられている。こうした地点登録によるモータ走行領域内でシステム起動して乗員室の暖房を行なう場合には、現在地がモータ走行領域内にあるためにモータ走行モードに切り替えられてエンジンの始動が行なわれず、乗員室の暖房が行なわれない場合が生じる。
【0005】
本開示のハイブリッド車は、システム起動後の乗員室の暖房をより確実に行なうことを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のハイブリッド車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示のハイブリッド車は、走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能なモータと、前記モータと電力のやりとりが可能な蓄電装置と、前記エンジンの熱を用いて乗員室を暖房する空調装置と、前記エンジンの運転を停止した状態で前記モータからの動力により走行するモータ走行を行なうモータ走行モードと、必要に応じて前記エンジンからの動力と前記モータからの動力とにより走行する通常走行を行なう通常走行モードとを切り替えて前記エンジンおよび前記モータを制御する際に、地図情報と自車位置と基づく計画または推定された走行経路の各走行区間の情報を用いて各走行区間に前記モータ走行モードまたは前記通常走行モードを割り付けた走行支援計画に基づいて走行する走行支援制御を実行する制御装置と、を備えるハイブリッド車であって、前記地図情報は、地点登録によってモータ走行すべき領域として登録されたモータ走行領域の情報を含み、前記制御装置は、現在地が前記モータ走行領域内であるときには、システム起動から少なくとも所定時間が経過したときには暖房要請による前記空調装置の暖房を前記モータ走行モードへの切り替えに対して優先させることを特徴とする。
【0008】
本開示のハイブリッド車では、地点登録によってモータ走行すべき領域として登録されたモータ走行領域の情報として含む地図情報と自車位置と基づく計画または推定された走行経路の各走行区間の情報を用いて各走行区間にモータ走行モードまたは通常走行モードを割り付けた走行支援計画に基づいて走行する走行支援制御を実行する。また、制御装置は、現在地がモータ走行領域内であるときには、システム起動から少なくとも所定時間が経過したときには暖房要請による空調装置の暖房をモータ走行モードへの切り替えに対して優先させる。これにより、システム起動後の乗員室の暖房をより確実に行なうことができる。この場合、システム起動直後から空調装置の暖房をモータ走行モードへの切り替えに対して優先させるものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態のハイブリッド自動車20の一例を示すブロック図である。
走行支援制御の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示を実施するための形態(実施形態)について説明する。図1は、本開示の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の一例をハイブリッド用電子制御ユニット(以下、ハイブリッドECUという。)50を中心に示すブロック図である。実施形態のハイブリッド自動車20は、図示するように、動力源としてエンジンEGとモータMGとを備える。実施形態のハイブリッド自動車20は、走行モードとしては、エンジンEGの運転を停止した状態でモータMGからの動力により走行するモータ走行モードと、必要に応じてエンジンEGを運転してエンジンEGからの動力とモータMGからの動力とにより走行する通常走行モードとを有する。通常走行モードには、バッテリ44の蓄電割合SOCを減少させるように電動走行を優先させるCDモード(Charge Depletingモード)と、バッテリ44の蓄電割合SOCを目標割合に維持するように電動走行とハイブリッド走行とを併用するCSモード(Charge Sustainingモード)とがある。
(【0011】以降は省略されています)

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