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公開番号
2025147179
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-06
出願番号
2025131306,2021089084
出願日
2025-08-06,2021-05-27
発明の名称
化粧料組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/58 20060101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】皮膚又は毛髪等のケラチン物質にダメージを与えずに色濃度を向上させるとともに、特に毛髪に適用すると良好な感触を付与することができ、洗浄後にもこれらの効果の持続性に優れる化粧料組成物を提供すること。
【解決手段】(A)成分(A1)及び(A2)からなる群から選ばれる1種以上の特定のシリコーン皮膜形成剤、
(B)重合度が2,350以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン、
及び
(C)カチオン性基を有する、成分(A)及び成分(B)以外のオルガノポリシロキサン
を含有し、
化粧料組成物中の成分(A)~(C)の合計含有量が2質量%以上50質量%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、
化粧料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記の成分(A1)及び(A2)からなる群から選ばれる1種以上のシリコーン皮膜形成剤、
(B)重合度が2,350以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン、
及び
(C)カチオン性基を有する、成分(A)及び成分(B)以外のオルガノポリシロキサン
を含有し、
化粧料組成物中の成分(A)~(C)の合計含有量が2質量%以上50質量%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、
化粧料組成物。
(A1)平均式(R
1
)
m
SiO
(4-m)/2
(式中、R
1
はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR
1
は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R
1
SiO
3/2
で表されるT単位及びSiO
4/2
で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2)ポリシロキサン部分と、非シリコーン有機鎖からなる部分とを含むシリコーンポリマー
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
成分(B)が下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンである、請求項1に記載の化粧料組成物。
TIFF
2025147179000033.tif
31
170
(式中、R
11
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R
12
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R
13
は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,350以上20,000以下の数である。n個のR
13
は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
【請求項3】
成分(C)がアミノ変性シリコーン(C1)である、請求項1又は2に記載の化粧料組成物。
【請求項4】
化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が50%以上95%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項5】
化粧料組成物中の成分(A)~(C)の合計含有質量に対する成分(C)の含有質量の割合〔(C)/((A)+(B)+(C))〕が0.01%以上85%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項6】
さらに成分(D)として機能性粉体を含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項7】
さらに成分(E)として溶剤を含有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の化粧料組成物をケラチン物質に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、ケラチン物質の処理方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
【請求項10】
2以上の組成物を備えた化粧料キットであって、
前記化粧料キットを構成する全組成物を混合して得られる化粧料組成物中に下記成分(A)~(C)が含まれる化粧料キット。
(A)下記の成分(A1)及び(A2)からなる群から選ばれる1種以上のシリコーン皮膜形成剤
(B)重合度が2,350以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン
(C)カチオン性基を有する、成分(A)及び成分(B)以外のオルガノポリシロキサン
(A1)平均式(R
1
)
m
SiO
(4-m)/2
(式中、R
1
はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR
1
は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R
1
SiO
3/2
で表されるT単位及びSiO
4/2
で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2)ポリシロキサン部分と、非シリコーン有機鎖からなる部分とを含むシリコーンポリマー
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料組成物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
毛髪の色を変化させるために、酸化型染毛剤、酸性染料等を用いることが知られている。しかしながら、酸化型染毛剤による染毛では毛髪ダメージが発生しやすく、酸性染料による染毛では、染料の色抜けによる退色が速い。
【0003】
そこで、酸化型染毛剤や酸性染料を用いずに毛髪の色調を変化させる技術が検討されている。
例えば特許文献1には、シリコーン誘導体を含有することを特徴とする染毛剤組成物が、組成中の染料・顔料濃度を高めることなく隠蔽力、染色着色力に優れ、しかも染色後の毛髪の色調に深みを与えることができる旨開示されている。
特許文献2には、人工的に着色された毛髪の色の知覚を光学的に改善する方法として、アミノシリコーンを使用することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭57-192310号公報
特表2007-512388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1,2の技術は、処理後の毛髪がべたつき、滑らかな感触を付与すること、毛髪の色濃度の向上の観点で効果が十分でなく、該効果の耐久性については改善の余地がある。
本発明の課題は、皮膚又は毛髪等のケラチン物質にダメージを与えずに色濃度を向上させるとともに、特に毛髪に適用すると良好な感触を付与することができ、洗浄後にもこれらの効果の持続性に優れる化粧料組成物を提供することにある。
【0006】
本発明者らは、シリコーン皮膜形成剤、所定の高分子量オルガノポリシロキサン、並びにカチオン性基を有するオルガノポリシロキサンを所定量含有し、水の含有量が10質量%以下である化粧料組成物が上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記[1]~[7]に関する。
[1](A)シリコーン皮膜形成剤、(B)重合度が2,350以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン、及び(C)カチオン性基を有する、成分(A)及び成分(B)以外のオルガノポリシロキサンを含有し、成分(A)~(C)の合計含有量が2質量%以上50質量%以下であり、水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
[2]毛髪化粧料組成物である、上記[1]に記載の化粧料組成物。
[3]染毛剤組成物である、上記[1]に記載の化粧料組成物。
[4]上記[1]に記載の化粧料組成物をケラチン物質に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、ケラチン物質の処理方法。
[5]上記[2]に記載の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
[6]上記[3]に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
[7]2以上の組成物を備えた化粧料キットであって、
前記化粧料キットを構成する全組成物を混合して得られる化粧料組成物中に前記成分(A)~(C)が含まれる、化粧料キット。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、皮膚又は毛髪等のケラチン物質にダメージを与えずに色濃度を向上させるとともに、特に毛髪に適用すると良好な感触を付与することができ、洗浄後にもこれらの効果の持続性に優れる化粧料組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[定義]
「ポリマー」は、本明細書で用いる場合、1種又は複数の単位(これらの単位は、モノマーとして知られる化合物から誘導される)の繰返しに相当する化合物を意味する。この又はこれらの単位は、少なくとも2回、好ましくは少なくとも3回繰り返される。
「毛髪」は、本明細書で用いる場合、主として頭髪を意味する。
「疎水性」は、本明細書で用いる場合、ある物質の水中溶解度が、25℃で1質量%未満であることを意味する。
「皮膜形成」は、本明細書で用いる場合、それを適用したケラチン物質上に膜を残すことを意味する。
「揮発性」は、本明細書で用いる場合、常圧で260℃以下の沸点を有するものを意味する。
【0009】
[化粧料組成物]
本発明の化粧料組成物は、
(A)シリコーン皮膜形成剤、
(B)重合度が2,350以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン、及び
(C)カチオン性基を有する、成分(A)及び成分(B)以外のオルガノポリシロキサン
を含有し、成分(A)~(C)の合計含有量が2質量%以上50質量%以下であり、水の含有量が10質量%以下である化粧料組成物である。
本発明の化粧料組成物は上記構成であることにより、皮膚又は毛髪等のケラチン物質に適用すると、色濃度を向上させるとともに良好な感触を付与することができ、洗浄後にもこれらの効果の持続性に優れるものとなる。
【0010】
本発明の化粧料組成物が上記効果を奏する理由は定かではないが、以下のように推察される。
成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有する本発明の化粧料組成物は、ケラチン物質表面に適用することにより、疎水性皮膜を形成することができる。
成分(B)は、ケラチン物質表面に良好な感触を付与する効果を奏し、疎水性皮膜の表面保護機能を担っていると考えられる。成分(C)はカチオン性基を有するため皮膚又は毛髪等のケラチン物質への吸着性が高いと考えられる。そのため成分(C)はケラチン物質側に偏在していると考えられ、形成される皮膜をケラチン物質表面に強固に接着させ、皮膜の剥離防止効果を奏していると考えられる。また、成分(A)は、形成される皮膜全体の強度及び洗浄耐久性を保持するとともに、成分(B)及び成分(C)との相乗効果により、ケラチン物質に付与される各種特性の耐久性向上効果も奏していると考えられる。
さらに、成分(A)~(C)はシリコーン物質であるため、その屈折率は一般的に皮膚又は毛髪等のケラチン物質よりも低い。したがって本発明の化粧料組成物を用いてケラチン物質表面に皮膜を形成すると、光の反射抑制効果により、皮膚又は毛髪等のケラチン物質の視覚的な色濃度を向上させることができると考えられる。
なお、本発明の作用メカニズムは上記に限定されるものではない。
以下、本発明の化粧料組成物に含まれる各成分について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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