TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025137209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024036277
出願日
2024-03-08
発明の名称
ネットワークシステム
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
主分類
H04L
41/06 20220101AFI20250911BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】複数の中継装置が含まれる大規模なネットワークシステムにおいて、通信障害が発生した場合に、その通信障害の発生箇所を特定すること。
【解決手段】ネットワークシステム100は、診断モードを備える。診断モードでは、末端ECU22、23、25、26、32、33、35、36が、所定の間隔で、自身の識別子を含む疎通確認メッセージを送信する。複数のゲートウェイECU20、30は、疎通確認メッセージを、基幹バス40及び冗長バス50を介して、ゲートウェイECU10に転送する。従って、ゲートウェイECU10が、転送された疎通確認メッセージに基づいて、通信障害の発生箇所を特定することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の中継装置(10、20、30)が相互に通信可能に接続されるとともに、前記複数の中継装置に、それぞれ、通信バス(11、14、21、24、31、34)を介して少なくとも1つの末端装置(12、13、15、16、22、23、25、26、32、33、35、36)が接続されたネットワークシステム(100)であって、
前記複数の中継装置は、基幹バス(40)及び冗長バス(50)を介して接続されており、
前記ネットワークシステムは、診断モードを備え、
前記診断モードでは、
前記末端装置が、所定の間隔で、自身の識別子を含む疎通確認メッセージを送信し、そして、
前記複数の中継装置の内の少なくとも1つの中継装置が、前記末端装置から送信される前記疎通確認メッセージを、前記基幹バス及び前記冗長バスを介して、別の中継装置に転送し、
前記診断モードの実行中に、前記基幹バス及び前記冗長バスを介して転送される前記疎通確認メッセージに基づいて、ネットワークシステムにおいて通信障害が発生している場合に、その通信障害の発生箇所を診断する診断部(S300~S350)を備えるネットワークシステム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つの中継装置は、前記疎通確認メッセージを転送する際に、前記疎通確認メッセージに、自身が把握している通信障害の情報を付加する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの中継装置は、前記基幹バスと前記冗長バスとの一方において、前記疎通確認メッセージの送信の失敗が所定の回数に達すると、前記基幹バスと前記冗長バスとの一方に発生した送信不能との通信障害の情報を付加した前記疎通確認メッセージを、前記基幹バスと前記冗長バスとの他方を介して転送する、請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記基幹バス及び前記冗長バスには、3つ以上の中継装置が接続され、
前記少なくとも1つの中継装置は、前記基幹バスと前記冗長バスとの一方において、前記疎通確認メッセージの送信待ち時間が所定の時間に達する送信滞留が発生すると、前記基幹バスと前記冗長バスとの一方に発生した送信滞留との通信障害の情報を付加した前記疎通確認メッセージを、送信滞留が発生していない前記基幹バスと前記冗長バスとの他方を介して転送する、請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記診断部は、前記別の中継装置が、前記基幹バスと前記冗長バスとの一方において、前記疎通確認メッセージを受信できないこと、及び、前記基幹バスと前記冗長バスとの他方を介して転送された前記疎通確認メッセージに付加された通信障害の情報とに基づいて、前記基幹バスと前記冗長バスとの一方に通信障害が発生したと診断する、請求項3又は4に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの中継装置と前記末端装置とを接続する通信バスには、2つ以上の末端装置が接続され、
前記少なくとも1つの中継装置は、少なくとも1つの前記末端装置から前記疎通確認メッセージを受信しない時間が第1の所定時間に達したことに基づいて、少なくとも1つの前記末端装置との通信バスに通信混雑の通信障害が発生していることを把握すると、前記別の中継装置に向けて、少なくとも1つの前記末端装置との通信バスに発生した通信混雑の通信障害の情報を付加した代理疎通確認メッセージを送信する、請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの中継装置は、前記末端装置から前記疎通確認メッセージを受信しない時間が第2の所定時間に達したことに基づいて、前記末端装置との通信バスに通信不能な通信障害が発生していることを把握すると、前記別の中継装置に向けて、前記末端装置との通信バスに発生した通信不能な通信障害の情報を付加した代理疎通確認メッセージを送信する、請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記診断部は、前記代理疎通確認メッセージに付加された通信障害の情報に基づいて、前記少なくとも1つの中継装置と前記末端装置との通信バスに通信障害が発生したと診断する、請求項6又は7に記載のネットワークシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の中継装置が相互に通信可能に接続されるとともに、複数の中継装置に、それぞれ、通信バスを介して少なくとも1つの末端装置が接続されたネットワークシステムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、異常が発生した電子制御ユニットに関する情報を効率よく収集するための情報処理装置について記載されている。情報処理装置(ゲートウェイ)は、本来動作すべきでないタイミングで異常動作している車両ECUがあることを検出すると、センタサーバに対して通知を行う。センタサーバは、異常通知を受信すると、解析の必要有無を判定し、必要であると判定した場合に、ゲートウェイに対してスナップショットデータの取得を指示する。指示を受けたゲートウェイは、異常が発生しているECUを特定し、特定したECUのメモリダンプデータを含むスナップショットデータを取得する。スナップショットデータは、センタサーバに送信され、解析の用に供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-135190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように、車両に1つのゲートウェイが搭載され、各車両ECUが、その1つのゲートウェイに接続されている場合、ゲートウェイによって、各車両ECUの異常動作や通信障害などがどこで生じているのかを検出することは可能である。
【0005】
しかしながら、ネットワークシステムの規模が大きくなると、複数のゲートウェイ(中継装置)が相互に通信可能に接続されるとともに、複数のゲートウェイに、それぞれ、通信バスを介して少なくとも1つの末端装置が接続される構成が採用されることが考えられる。このような構成においては、1つのゲートウェイにすべての末端装置が直接的に接続されないので、従来の手法では、例えば、いずれかの通信バスにおいて通信障害が発生したときに、その発生箇所を特定することが困難になりうるという問題がある。
【0006】
本開示は、このような点に鑑みてなされたものであり、複数の中継装置が含まれる大規模なネットワークシステムにおいて、通信障害が発生した場合に、その通信障害の発生箇所を特定することが可能なネットワークシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示によるネットワークシステム(100)は、複数の中継装置(10、20、30)が相互に通信可能に接続されるとともに、複数の中継装置に、それぞれ、通信バス(11、14、21、24、31、34)を介して少なくとも1つの末端装置(12、13、15、16、22、23、25、26、32、33、35、36)が接続されたネットワークシステムであって、
複数の中継装置は、基幹バス(40)及び冗長バス(50)を介して接続されており、
ネットワークシステムは、診断モードを備え、
診断モードでは、
末端装置が、所定の間隔で、自身の識別子を含む疎通確認メッセージを送信し、そして、
複数の中継装置の内の少なくとも1つの中継装置が、末端装置から送信される疎通確認メッセージを、基幹バス及び冗長バスを介して、別の中継装置に転送し、
診断モードの実行中に、基幹バス及び冗長バスを介して転送される疎通確認メッセージに基づいて、ネットワークシステムにおいて通信障害が発生している場合に、その通信障害の発生箇所を診断する診断部(S300~S350)を備えるように構成される。
【0008】
本開示に係るネットワークシステムは、上述したように、診断モードを備えている。この診断モードでは、末端装置が、所定の間隔で、自身の識別子を含む疎通確認メッセージを送信する。さらに、複数の中継装置の内の少なくとも1つの中継装置が、末端装置から送信される疎通確認メッセージを、基幹バス及び冗長バスを介して、別の中継装置に転送する。
【0009】
このため、通信障害が発生していない場合には、末端装置から周期的に送信される疎通確認メッセージが、少なくとも1つの中継装置によって基幹バス及び冗長バスを介して転送され、別の中継装置にて受信される。換言すれば、別の中継装置が、少なくとも1つの中継装置によって転送された末端装置からの疎通確認メッセージを正常に受信できた場合、その疎通確認メッセージの送信経路に通信障害は発生しておらず、逆に、疎通確認メッセージを正常に受信できない場合、その送信経路に何らかの通信障害が発生しているとみなすことができる。
【0010】
例えば、別の中継装置にて、少なくとも1つの中継装置によって基幹バスを介して転送された疎通確認メッセージは正常に受信されないが、冗長バスを介して転送された疎通確認メッセージは正常に受信された場合、診断部は、基幹バスに通信障害が発生していると診断することができる。さらに、疎通確認メッセージには、末端装置の識別子が含まれている。従って、末端装置に接続された少なくとも1つの中継装置が、その末端装置からの疎通確認メッセージを受信できない場合、少なくとも1つの中継装置が、特定の末端装置からの疎通確認メッセージを受信できないことに基づき、診断部は、通信障害の発生箇所が、少なくとも1つの中継装置と特定の末端装置とを接続する通信バスであると特定する診断を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社デンソー
携帯機
1か月前
株式会社デンソー
接合体
6日前
株式会社デンソー
ステータ
7日前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
ステータ
1か月前
株式会社デンソー
通信装置
22日前
株式会社デンソー
駆動装置
22日前
株式会社デンソー
電子機器
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
光学部材
17日前
株式会社デンソー
送電装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
23日前
株式会社デンソー
ステータ
7日前
株式会社デンソー
書込装置
23日前
株式会社デンソー
太陽電池
8日前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
ステータ
1か月前
株式会社デンソーエレクトロニクス
発音装置
14日前
株式会社デンソーウェーブ
携帯端末
1か月前
株式会社デンソー
測距装置
27日前
株式会社デンソー
圧電素子
1か月前
株式会社デンソー
平滑回路
16日前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
熱音響装置
1か月前
株式会社デンソー
センサ素子
22日前
株式会社デンソー
レーダ装置
1か月前
株式会社デンソー
回転体装置
20日前
株式会社デンソー
点火プラグ
1か月前
株式会社デンソー
ガスセンサ
23日前
株式会社デンソー
電子制御装置
1か月前
株式会社デンソー
アクセル装置
1か月前
株式会社デンソーウェーブ
光学読取装置
8日前
株式会社デンソー
温度検出装置
20日前
株式会社デンソーウェーブ
情報読取端末
1か月前
株式会社デンソー
小型電動車両
8日前
続きを見る
他の特許を見る