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公開番号
2025135572
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2025030117
出願日
2025-02-27
発明の名称
植物由来の抽出組成物の製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
A61K
8/9789 20170101AFI20250910BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】一態様において、保存安定性に優れ、時間経過とともに発生する着色を低減できる植物由来の抽出組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示は、一態様において、保存安定性に優れた植物由来の抽出組成物の製造方法であって、水耕栽培されたローズマリーから抽出組成物を得る工程を含む、植物由来の抽出組成物の製造方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物由来の抽出組成物の製造方法であって、
水耕栽培されたローズマリーから抽出組成物を得る工程を含む、植物由来の抽出組成物の製造方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
抽出前に、水耕栽培されたローズマリーをブランチング処理する工程を含む、請求項1に記載の植物由来の抽出組成物の製造方法。
【請求項3】
前記水耕栽培において用いる養液がpH7.5以下に維持されている、請求項1に記載の植物由来の抽出組成物の製造方法。
【請求項4】
前記水耕栽培が、薄膜型水耕法、湛液型水耕法、及び噴霧型水耕法のいずれか又はそれらの組み合わせである請求項1に記載の植物由来の抽出組成物の製造方法。
【請求項5】
前記水耕栽培において用いる養液の電気伝導度(EC)が0.5mS/cm以上2.0mS/cm以下に維持されている、請求項1に記載の植物由来の抽出組成物の製造方法。
【請求項6】
前記ブランチング処理がボイル処理、マイクロ波処理、及びスチーム処理のいずれか1種以上である、請求項2に記載の植物由来の抽出組成物の製造方法。
【請求項7】
ロスマリン酸を含有し、糖類とロスマリン酸との質量比(糖類/ロスマリン酸)が10以下である、植物由来の抽出組成物。
【請求項8】
前記植物は、ローズマリーである、請求項7に記載の植物由来の抽出組成物。
【請求項9】
前記抽出組成物中のロスマリン酸の濃度が50ppm以上である請求項7に記載の植物由来の抽出組成物。
【請求項10】
請求項7から9のいずれかに記載の植物由来の抽出組成物を含有する化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、植物由来の抽出組成物の製造方法及び植物由来の抽出組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚の水分保持能改善、肌荒れの防止及び改善、並びにしわの形成やきめ模様の減少等の皮膚老化の予防改善には、皮膚の表皮細胞に作用し、皮膚細胞の角化を促進し、健全な角層の形成を促して、外界からの刺激や生体を防御するための角層バリア機能を健全にすることがよいとされている。
【0003】
この角層バリア機能の健全には、角層の水分量を保持して角層の柔軟性を維持することが重要であるといわれている。角層バリア機能が低下する原因としては、加齢、乾燥、紫外線等の影響によりターンオーバーが乱れ角層細胞の形成や細胞間脂質の構造に異常が生じることが考えられる。そして、様々な皮膚疾患や肌荒れ等の皮膚トラブルを生じることが知られている。
【0004】
ここで、ターンオーバーとは、基底層におけるケラチノサイト(表皮角化細胞)の増殖と、角化の過程、角層の剥離の間断ない繰り返しのことをいう。このケラチノサイトは、基底膜細胞、有棘細胞、顆粒細胞、角層細胞と順次外部に向かって角化しながら、各層を形成している。そして、有棘層上層から顆粒層にかけてコーニファイドエンベロープ(CE)を構成するタンパク質が合成されている。さらに角層に至る過程でトランスグルタミナーゼ(TGM-1)によってケラチノサイトの細胞膜にインボルクリン(IVL)、ロリクリン(LOR)、シスタチン等の基質タンパク質が結合し、不溶化したCEが形成される。さらに不溶化したCEにはセラミド等が共有結合し、角層バリア機能の基礎を形成することが知られている。
【0005】
従来、角層バリア機能の低下に起因する肌荒れ等の皮膚トラブルに対してセラミド等を含むクリーム等で角層バリア機能を補うことにより解決してきた。しかし、角層細胞のCEの改善は十分ではなく、健全なCEの形成を促進できる成分(剤、組成物など)が求められている。
例えば、特許文献1には、皮膚の粘弾性を改善するための組成物として、(A)ロスマリン酸と(B)ルテオリングルクロニドとの含有比率が重量比にて(A):(B)=1:0.2~1.5である細胞外ATP濃度上昇抑制剤を含む組成物が提案されている。
特許文献2には、皮膚の保湿機能向上に関与するフィラグリンの前駆体であるプロフィラグリンのmRNA発現を促進する剤として、ロスマリン酸及び/又はエリオジクチオール 7-O-ルチノシドを有効成分として含有するフィラグリン産生促進剤が提案されている。
特許文献3には、皮膚バリア機能を健全にすることができる剤として、サンショウ、セイヨウハッカ、ユーカリ、ユキノシタ、ローズマリー、アスパラガス、ヒレハリソウ、シイタケ、ショウブ、イブキジャコウソウ、ワレモコウ、ガンビール、イチョウ、クズ、カリン、クチナシ、ビワ、アカキナノキ、サンザシ、チョウジノキ、ヨモギ及びキハダから選ばれる1種以上の植物又はその抽出物を含有するインボルクリン発現促進剤及び角層形成促進剤が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/158912号
特開2010-90037号公報
特開2007-277149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
角化の改善(促進)するための成分としてロスマリン酸が着目されている。ロスマリン酸はローズマリー等のシソ科植物に多く含まれるポリフェノールの一種である。ロスマリン酸を含む植物由来の抽出組成物としては、例えば、ローズマリー(和名:マンネンロウ)から抽出されたローズマリーエキスが知られている。
ローズマリーエキスのような植物由来の抽出組成物は、一般的に時間経過とともに着色する傾向にあり、植物由来の抽出組成物を用いた外用品、食品等のイメージを損なうという問題がある。着色は、植物由来の抽出組成物自身が着色することに起因すると考えられている。そのため、保存安定性に優れ、時間経過とともに発生する着色を低減できる植物由来抽出組成物が求められている。
【0008】
そこで、本開示は、一態様において、保存安定性に優れ、時間経過とともに発生する着色を低減できる植物由来の抽出組成物の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、一態様において、植物由来の抽出組成物の製造方法であって、水耕栽培されたローズマリーから抽出組成物を得る工程を含む、植物由来の抽出組成物の製造方法に関する。
【0010】
本開示は、一態様において、ロスマリン酸を含有し、糖類とロスマリン酸との質量比(糖類/ロスマリン酸)が10以下である、植物由来の抽出組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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