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公開番号2025133624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031695
出願日2024-03-01
発明の名称寝台移動制御装置、寝台移動制御方法、プログラム、及び医用画像撮影装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61B 5/055 20060101AFI20250904BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】寝台の移動精度の向上が実現される、寝台移動制御装置、寝台移動制御方法、プログラム、及び医用画像撮影装置を提供する。
【解決手段】寝台移動制御装置は、上下方向について、センサから被検者における計測対象部位のセンサと対向する面までの距離を表すセンサ計測対象部位間距離情報を取得し、センサ計測対象部位間距離情報に基づき、カメラ画像の中心位置から被検者の計測開始位置までのカメラ画像における画素数を、カメラ画像の中心位置から計測開始位置までの距離へ変換する第1変換情報を取得し、被検者の計測開始位置の上下方向における位置について、カメラ画像における画素数を上下方向と直交する面における距離へ変換する。
【選択図】図30
特許請求の範囲【請求項1】
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサが実行する1つ以上の命令が含まれるプログラムが記憶される1つ以上のメモリと、
を備え、
前記1つ以上のプロセッサは、前記1つ以上のメモリに記憶されるプログラムを実行して、
寝台が設置される計測室に取り付けられるセンサを用いて、前記寝台の設置面と直交する上下方向について、前記センサから、前記寝台の天板へ載せられる被検者における計測対象部位の前記センサと対向する面までの距離を表すセンサ計測対象部位間距離情報を取得し、
前記センサ計測対象部位間距離情報に基づき、前記計測室に取り付けられるカメラを用いて前記被検者を撮影して生成されるカメラ画像の中心位置から前記被検者の計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの距離へ変換する第1変換情報を取得し、
前記第1変換情報を用いて、前記被検者の前記計測開始位置の前記上下方向における位置について、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記上下方向と直交する面における距離へ変換する、寝台移動制御装置。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第1変換情報として、前記上下方向における位置ごとの、前記カメラ画像の画素数と距離との変換関係を表す一次関数の傾き及び切片を取得する、請求項1に記載の寝台移動制御装置。
【請求項3】
前記一次関数は、
前記天板が最も下げられたホーム位置における前記上下方向の位置、前記ホーム位置における画素数と距離との変換関係を表すホーム位置変換情報、前記天板が最も上げられた最高位置における前記上下方向の位置、及び前記最高位置における画素数と距離との変換関係を表す最高位置変換情報を用いて導出される、請求項2に記載の寝台移動制御装置。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記上下方向と直交する面に対して平行となる前記天板の移動方向について、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの距離を取得する、請求項1に記載の寝台移動制御装置。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記天板の移動方向におけるカメラ画像の中心位置を基準とする位置ごとの、前記センサから前記天板までの距離の変動分を表す第2変換情報を取得し、
前記設置面に対して前記センサが傾けられて取り付けられる場合に、前記センサを用いて取得される前記センサから前記天板までの距離に対して、前記距離が導出された前記天板の移動方向の位置における前記変動分を用いて、前記取得された前記センサから前記天板までの距離を補正する、請求項1に記載の寝台移動制御装置。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記カメラ画像の中心位置から前記被検者の前記計測開始位置までの距離に基づき、前記被検者の前記計測開始位置を、前記被検者を計測する計測装置における規定の位置へ移動させる際の前記天板の移動方向における前記天板の移動距離を取得する、請求項1に記載の寝台移動制御装置。
【請求項7】
前記規定の位置は、スキャノグラム撮影が開始される位置である、請求項6に記載の寝台移動制御装置。
【請求項8】
寝台が設置される計測室に取り付けられるセンサを用いて、前記寝台の設置面と直交する上下方向について、前記センサから、前記寝台へ載せられる被検者における計測対象部位の前記センサと対向する面までの距離を表すセンサ計測対象部位間距離情報を取得し、
前記センサ計測対象部位間距離情報に基づき、前記計測室に取り付けられるカメラを用いて前記被検者を撮影して生成されるカメラ画像の中心位置から前記被検者の計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの距離へ変換する第1変換情報を取得し、
前記第1変換情報を用いて、前記被検者の前記計測開始位置の前記上下方向における位置について、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記上下方向と直交する面における距離へ変換する、寝台移動制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
寝台が設置される計測室に取り付けられるセンサを用いて、前記寝台の設置面と直交する上下方向について、前記センサから、前記寝台へ載せられる被検者における計測対象部位の前記センサと対向する面までの距離を表すセンサ計測対象部位間距離情報を取得する機能、
前記センサ計測対象部位間距離情報に基づき、前記計測室に取り付けられるカメラを用いて前記被検者を撮影して生成されるカメラ画像の中心位置から前記被検者の計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの距離へ変換する第1変換情報を取得する機能、及び
前記第1変換情報を用いて、前記被検者の前記計測開始位置の前記上下方向における位置について、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記上下方向と直交する面における距離へ変換する機能を実現させる、プログラム。
【請求項10】
被検者を計測する計測装置と、
前記被検者の計測結果に基づき、前記被検者の医用画像を生成する計測データ処理装置と、
前記被検者が載せられる天板が具備される寝台と、
前記寝台が設置される計測室に取り付けられるセンサであり、前記センサから被測定物までの距離を取得するセンサと、
前記天板に載せられる前記被検者を撮影しカメラ画像を生成するカメラと、
前記寝台の動作を制御する寝台移動制御装置と、
を備え、
前記寝台移動制御装置は、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサが実行する1つ以上の命令が含まれるプログラムが記憶される1つ以上のメモリと、
を備え、
前記1つ以上のプロセッサは、前記1つ以上のメモリに記憶されるプログラムを実行して、
寝台が設置される計測室に取り付けられるセンサを用いて、前記寝台の設置面と直交する上下方向について、前記センサから、前記寝台へ載せられる被検者における計測対象部位の前記センサと対向する面までの距離を表すセンサ計測対象部位間距離情報を取得し、
前記センサ計測対象部位間距離情報に基づき、前記計測室に取り付けられるカメラを用いて前記被検者を撮影して生成されるカメラ画像の中心位置から前記被検者の計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの距離へ変換する第1変換情報を取得し、
前記第1変換情報を用いて、前記被検者の前記計測開始位置の前記上下方向における位置について、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記カメラ画像における画素数を、前記カメラ画像の中心位置から前記計測開始位置までの前記上下方向と直交する面における距離へ変換する、医用画像撮影装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、寝台移動制御装置、寝台移動制御方法、プログラム、及び医用画像撮影装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
MRI装置等の医用画像撮影装置において、寝台上の被検者の位置等を認識し、自動的に寝台をスキャノグラム撮影開始位置へ移動させる機能が知られている。例えば、寝台上の被検者の位置等を認識には、ガントリの開口部の開口面、及び撮影室の天井等に設置されるカメラを用いて被検者を撮影して得られるカメラ画像が適用される。なお、MRIは、Magnetic Resonance Imagingの省略語である。
【0003】
特許文献1は、ビデオカメラを用いて被検者を撮影して得られたカメラ画像と位置が合わられたスキャノグラム撮影画像に基づいて、スキャン計画を設定するX線CT装置が記載される。なお、CTはComputed Tomographyの省略語である。
【0004】
特許文献2は、被検者における所要の基準幅及び所要の基準体厚の少なくとも一方を想定して設定された放射線の基準照射条件を、光学センサを用いて検出された被検者の幅及び体厚の少なくとも一方に基づき補正する放射線断層撮影システムが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-007255号公報
特開2017-148110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、体位が頭からガントリへ入るヘッドファーストとされ、撮影部位が頭部とされる際に、カメラ画像等に基づき算出される寝台の移動量を適用して寝台を移動させると、寝台の移動方向における寝台の位置が本来の目標位置に対してずれてしまう。
【0007】
特許文献1に記載の装置及び特許文献2に記載のシステムはいずれも、上記される寝台の位置ずれが発生するという課題が存在するが、特許文献1及び特許文献2には、上記される寝台の位置ずれに関する記載はない。
【0008】
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、寝台の移動精度の向上が実現される、寝台移動制御装置、寝台移動制御方法、プログラム、及び医用画像撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1態様に係る寝台移動制御装置は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサが実行する1つ以上の命令が含まれるプログラムが記憶される1つ以上のメモリと、を備え、1つ以上のプロセッサは、1つ以上のメモリに記憶されるプログラムを実行して、寝台が設置される計測室に取り付けられるセンサを用いて、寝台の設置面と直交する上下方向について、センサから、寝台の天板へ載せられる被検者における計測対象部位のセンサと対向する面までの距離を表すセンサ計測対象部位間距離情報を取得し、センサ計測対象部位間距離情報に基づき、計測室に取り付けられるカメラを用いて被検者を撮影して生成されるカメラ画像の中心位置から被検者の計測開始位置までのカメラ画像における画素数を、カメラ画像の中心位置から計測開始位置までの距離へ変換する第1変換情報を取得し、第1変換情報を用いて、被検者の計測開始位置の上下方向における位置について、カメラ画像の中心位置から計測開始位置までのカメラ画像における画素数を、カメラ画像の中心位置から計測開始位置までの上下方向と直交する面における距離へ変換する。
【0010】
第1態様に係る寝台移動制御装置によれば、被検者における計測対象部位のセンサと対向する面を基準として、カメラ画像の画素数が距離へ変換される。これにより、被検者の厚みが考慮され、被検者が載せられる天板を基準としてカメラ画像の画素数が距離へ変換される場合と比較して、寝台の移動精度の向上が実現される。
(【0011】以降は省略されています)

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