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公開番号2025132445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030012
出願日2024-02-29
発明の名称積層体と積層体の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B32B 5/02 20060101AFI20250903BHJP(積層体)
要約【課題】 筆記性能や印刷性能を維持しつつ、耐久性を維持できる積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記目的を達成するための積層体は、繊維基材と、前記繊維基材の表面と裏面の両面に設けられた第1保護層と、前記繊維基材の少なくとも一方の面に、紫外線を吸収する材料からなる第2保護層とを有し、前記第1保護層は、前記第2保護層よりもガスバリア性が高い材料からなる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維基材と、
前記繊維基材の表面と裏面の両面に設けられた第1保護層と、
前記繊維基材の少なくとも一方の面に、紫外線を吸収する材料からなる第2保護層とを有し、
前記第1保護層は、前記第2保護層よりもガスバリア性が高い材料からなることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記第2保護層の材料は、バンドギャップが2.5eV以上4.4eV以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記繊維基材は、セルロースを主成分とする基材であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記第1保護層および前記第2保護層は、無機金属化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記無機金属化合物は、酸化亜鉛や硫化亜鉛、炭化ケイ素、酸化チタン、窒化ガリウム、硫化ガリウムの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
前記第1保護層の膜厚は、5nm以上500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記第2保護層の膜厚は、30nm以上500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記第2保護層は、前記繊維基材と前記第1保護層との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項9】
繊維基材の少なくとも一方の面に、紫外線を吸収する材料からなる第2保護層を成膜する工程と、
前記繊維基材の表面と裏面に、前記第2保護層よりもガスバリア性の高い第1保護層を成膜する工程と、有する積層体の製造方法。
【請求項10】
前記繊維基材はセルロースを主成分とする基材であり、
前記第2保護層を成膜する工程または前記第1保護層を成膜する工程とは、原子層堆積法を用いて行われることを特徴とする請求項9に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体と積層体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化抑制や生態系に対する悪影響を軽減するためにも脱プラスチック素材が求められるようになり、再生可能で生態系への影響が少ない天然繊維からなる素材の需要が高まっている。このような天然素材からなる素材のうち繊維材として代表的なものに紙があげられ、幅広い用途で用いられている。
【0003】
しかしながらこのような天然繊維からなる紙は、プラスチック素材と比べると劣化や耐久性が問題になることが多い。例えば変色し劣化したり、水分を吸収し波うったりといった問題点があり用途が制限される場合がある。特に植物繊維を原料とした紙では繊維を構成するリグニンという物質が紫外線のエネルギーを受け酸素と反応し変色するといった特有の課題がある。そのため紙を保護することを目的に様々な技術が検討されている。
【0004】
このような紙を保護する方法としては、色あせを防ぐために紫外線カットが可能な透明フィルムを用いてラミネートする方法や、紫外線カット性に加え吸湿を防ぐ目的に水蒸気バリア性のあるアルミニウムや樹脂を紙に対してコーティングする方法が知られている。
【0005】
特許文献1には、紙に対して紫外線カット性とガスバリア性の両方の性能を付与するため紙の表面に樹脂とその表面に紫外線を吸収する金属酸化物である無機化合物を含んだ紫外線カット層を設ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-94130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら特許文献1の記載の積層体では紙基材の上に樹脂層を形成するため、例えば筆記具で文字を書き込んだりといった筆記性が悪化したり、印刷しにくくなったりと紙本来の機能が低下すると考えられる。
【0008】
本発明では、上記の問題を鑑みてなされたものであり、筆記性能や印刷性能を維持しつつ、耐久性を維持できる積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための積層体は、繊維基材と、前記繊維基材の表面と裏面の両面に設けられた第1保護層と、前記繊維基材の少なくとも一方の面に、紫外線を吸収する材料からなる第2保護層とを有し、前記第1保護層は、前記第2保護層よりもガスバリア性が高い材料からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように設けることで、筆記性能や印刷性能を維持しつつ、耐久性を維持できる積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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