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公開番号
2025130745
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024027992
出願日
2024-02-28
発明の名称
使用済み吸着剤の再活性化方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置
出願人
株式会社日立製作所
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
B01J
20/34 20060101AFI20250902BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】
使用済み吸着剤を高温プロセス不要で再活性化する方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置を提供すること。
【解決手段】
使用済み吸着剤と非極性溶媒とを攪拌するステップと、吸着剤と非極性溶媒とを分離するステップと、分離した吸着剤とアルカリ溶媒とを攪拌するステップと、吸着剤とアルカリ溶媒とを分離するステップと、を含む使用済み吸着剤の再活性化方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
使用済み吸着剤と非極性溶媒とを攪拌するステップと、
前記吸着剤と前記非極性溶媒とを分離するステップと、
分離した前記吸着剤とアルカリ溶媒とを攪拌するステップと、
前記吸着剤と前記アルカリ溶媒とを分離するステップと、
を含むことを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
分離した前記吸着剤と前記アルカリ溶媒とを攪拌するステップにおいて、前記アルカリ溶媒にアルコール溶媒を加えた混合液を使用することを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項3】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
分離した前記吸着剤と前記アルカリ溶媒とを攪拌するステップの後に、
前記吸着剤とアルコール溶媒とを攪拌するステップを行うことを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項4】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記吸着剤は、シリカと酸化マグネシウムを主成分とする吸着剤であることを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項5】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記非極性溶媒は、ヘキサン、トルエン、シクロヘキサン、ベンゼンの少なくともいずれかを含むことを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項6】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記アルカリ溶媒は、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウム水溶液の少なくともいずれかを含むことを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項7】
請求項2記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールの少なくともいずれかを含むことを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項8】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記使用済み吸着剤が吸着している油分の分子構造が炭素および酸素を含むことを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項9】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記使用済み吸着剤が吸着している油分はエステル油、植物油のいずれかが基油であることを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
【請求項10】
請求項1記載の使用済み吸着剤の再活性化方法において、
前記使用済み吸着剤の形状は、主に略球状であることを特徴とする使用済み吸着剤の再活性化方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み吸着剤の再活性化方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
地球環境保全のため、CO
2
排出量や廃棄物の削減が必要である。その取り組みの一環として、使用済み油の廃棄量を削減し、その焼却に伴うCO
2
を削減することが求められている。その実現には、使用済み油の機能を再生し、再利用することが有効である。例えば、変圧器における絶縁油や、圧縮機の潤滑油は、長期間使用すると劣化が進行して通常廃棄されるが、これらの油種を再利用することによる環境負荷低減が期待されている。油の劣化指標は全酸価が広く使用される。全酸価は油1g中に含まれる全酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数であり、その値が高いほど油が劣化していると判断される。
【0003】
使用済み油の再生には、全酸価を低減させることが効果的であり、鉱物系吸着剤、合成吸着剤、イオン交換樹脂などの吸着剤が広く使用されている。使用済み油に吸着剤を投入し攪拌することで、油中の遊離脂肪酸などの酸性成分が吸着剤の表面および細孔に吸着し、全酸価を低減できる。
【0004】
使用済み吸着剤は、遊離脂肪酸などの酸性成分が蓄積し、新品に比べて油再生能力が低下するため廃棄される場合が多い。環境負荷低減のためには、使用済み油と同様に、使用済み吸着剤の油再生能力を回復(以降、再活性化)して再利用することが望ましい。
【0005】
吸着剤の再活性化には熱処理が一般的に用いられる。特許文献1では、炭化水素油に含まれる硫黄分を除去するゼオライト吸着剤の再活性化方法が開示されている。ゼオライト吸着剤を酸素を含まない気流下で300℃~800℃で熱処理し、その後に酸素を含む気流下で300℃~800℃で熱処理することで、吸着剤に堆積した炭素分と硫化分等の不純物を除去し、吸着剤を再活性化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-221188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
熱処理により吸着材を再活性化する場合、熱処理中に吸着剤の粒同士が凝集し、比表面積が減少することで吸着サイトが減少するため、吸着剤の再活性化がある程度で止まってしまい、油再生に再利用することができない場合がある。また、高温プロセスが必要のため消費エネルギーが高く、吸着剤を廃棄する場合と比べて環境負荷が低減できない場合がある。
【0008】
本発明の目的は、使用済み吸着剤を高温プロセス不要で再活性化する方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の構成は以下の通りである。
使用済み吸着剤と非極性溶媒とを攪拌するステップと、吸着剤と非極性溶媒とを分離するステップと、分離した吸着剤とアルカリ溶媒とを攪拌するステップと、吸着剤とアルカリ溶媒とを分離するステップと、を含む使用済み吸着剤の再活性化方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用済み吸着剤を高温プロセス不要で再活性化する方法、再活性化装置、再活性化された吸着剤、再活性化された吸着剤を充填した吸着処理部を有する油再生装置、再活性化装置を備えた油再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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