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公開番号2025125266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021221
出願日2024-02-15
発明の名称電源制御装置、電源制御システムおよび電源制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250820BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電源スイッチの接続判定の精度を向上させるとともに、早期の電源起動を可能にする電源制御装置、電源制御システムおよび電源制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る電源制御装置は、並列接続されるとともに、負荷にそれぞれ電源スイッチを介して接続される複数の電池を制御するコントローラを備える。コントローラは、起動時に、メモリに記憶された複数の電池のそれぞれの内部抵抗値に応じて、複数の電源スイッチをオンしたときに複数の電池のそれぞれに流れると推定される電流値を算出する。コントローラは、算出した電流値が予め設定された電流閾値より大きくなる場合、電源スイッチをオンする際に、複数の電源スイッチの少なくとも一部をオフで維持する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
並列接続されるとともに、負荷にそれぞれ電源スイッチを介して接続される複数の電池を制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
起動時に、メモリに記憶された複数の前記電池のそれぞれの内部抵抗値に応じて、複数の前記電源スイッチをオンしたときに複数の前記電池のそれぞれに流れると推定される電流値を算出し、
算出した前記電流値が予め設定された電流閾値より大きくなる場合、前記電源スイッチをオンする際に、複数の前記電源スイッチの少なくとも一部をオフで維持する、
電源制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記メモリに記憶された前記内部抵抗値は、起動中に計測された計測値を用いて内部抵抗値を算出して記憶する内部抵抗記憶処理によって記憶される
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記メモリに記憶された前記内部抵抗値は、前回の起動中に行われた前記内部抵抗記憶処理で記憶された値である、
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記内部抵抗記憶処理は、
計測した複数の前記電池の電圧値と、前記電源スイッチをオンした状態で計測した電流値および合成電圧値とを用いて前記内部抵抗値を算出する処理である、
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記メモリに前記内部抵抗値が記憶されていない場合、複数の前記電池間の電位差が予め設定された電圧閾値以下であることを条件に、複数の前記電源スイッチの全てをオンし、複数の前記電池のそれぞれの電流値を計測し、
計測した前記電流値に応じて前記内部抵抗値を算出し、算出した前記内部抵抗値を前記メモリに記憶しておく、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
複数の前記電源スイッチの少なくとも一部をオフする場合、前記負荷への電力供給が低下することをユーザに通知する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
複数の前記電源スイッチの少なくとも一部をオフすることにより、前記負荷へ供給される電力が予め設定された電力閾値未満となる場合、前記電池を充電する処理を実行する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、
算出した前記電流値が前記電流閾値より大きくなる場合、複数の前記電池の中から、算出した前記電流値が前記電流閾値以下となる組み合わせの前記電池を選択し、
選択した前記電池に対応する前記電源スイッチをオンする、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項9】
前記コントローラは、
複数の前記電池の少なくとも一部が交換された場合、交換後における複数の前記電池間の電位差が予め設定された電圧閾値以下であることを条件に、複数の前記電源スイッチの全てをオンし、複数の前記電池のそれぞれの電流値を計測し、
計測した前記電流値に応じて前記内部抵抗値を算出し、算出した前記内部抵抗値を前記メモリに記憶しておく、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項10】
前記負荷は、モータジェネレータモータであり、
前記コントローラは、
複数の前記電源スイッチの少なくとも一部をオフする場合、前記モータジェネレータモータの回生エネルギによる前記電池の充電を制限する、
請求項1に記載の電源制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電源制御装置、電源制御システムおよび電源制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、並列接続された複数の電池から負荷に対して電力を供給するシステムが知られている。なお、上記した電池は交換可能に構成されることがある。かかるシステムにおいて、複数の電池間に比較的大きな電位差あるいは内部抵抗差がある状態で、電池と負荷とを接続する電源スイッチがオンされると、電池間に比較的大きな電流が流れて電池の劣化を招くおそれがある。そこで、このような電池の劣化を防止する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-066025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術には、電池の劣化を防止する処理により電源の起動が遅れるという問題、あるいは、電源スイッチの接続判定の精度についての問題が生じていた。具体的には、従来技術にあっては、複数の電池間における電位差が十分に小さくなるまで、電流を流れにくくする制限抵抗を有する電源スイッチをオンする処理を行うことで、電池間に比較的大きな電流が流れて電池が劣化することを防止している。このような処理では、電位差が十分に小さくなるまでに時間を要するため、電源の起動が遅れてしまうという問題が生じていた。
【0005】
また、従来技術にあっては、電源スイッチの接続判定として、複数の電池間における電位差が、電源スイッチをオンしても電池間に比較的大きな電流が流れない値であるか否かの判定を行っている。しかしながら、電位差による判定は、電池間に流れると推定される電流量が精度よく反映された判定ではない。そのため、電池間に流れると推定される電流量が電源スイッチをオンしても問題ない値であっても、電位差による判定では、電池間に大きな電流が流れると判定してしまい、電源スイッチをオンできない場合が生じる。すなわち、電位差だけを用いた電源スイッチの接続判定は、その精度に問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電源スイッチの接続判定の精度を向上させるとともに、早期の電源起動を可能にする電源制御装置、電源制御システムおよび電源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源制御装置は、並列接続されるとともに、負荷にそれぞれ電源スイッチを介して接続される複数の電池を制御するコントローラを備える。前記コントローラは、起動時に、メモリに記憶された複数の前記電池のそれぞれの内部抵抗値に応じて、複数の前記電源スイッチをオンしたときに複数の前記電池のそれぞれに流れると推定される電流値を算出する。前記コントローラは、算出した前記電流値が予め設定された電流閾値より大きくなる場合、前記電源スイッチをオンする際に、複数の前記電源スイッチの少なくとも一部をオフで維持する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メモリに記憶された複数の電池のそれぞれの内部抵抗値に応じて複数の電池のそれぞれに流れると推定される電流値を算出し、算出した電流値を用いることで、電源スイッチの接続判定の精度を向上させるとともに、早期の電源起動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る電源制御装置1を含む電源制御システムの構成例を示す説明図である。
図2は、電源制御装置を含む電源制御システムの構成例を示すブロック図である。
図3は、電池情報の一例を示す説明図である。
図4は、電源制御装置が実行する処理手順を示すフローチャート(その1)である。
図5は、電源制御装置が実行する処理手順を示すフローチャート(その2)である。
図6は、電源制御装置が実行する処理手順を示すフローチャート(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する電源制御装置、電源制御システムおよび電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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