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公開番号2025118128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013264
出願日2024-01-31
発明の名称液体容器
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類B65D 41/04 20060101AFI20250805BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ねじ蓋を容器本体の注出口にねじ込んだときに、逆転を抑制しつつ、ねじ蓋と容器本体との位置関係を調整することが可能となる技術を提供する。
【解決手段】インク容器1は、円筒状の注出口12を有する容器本体10と、円筒状のねじ蓋20であって、注出口12の外周面13とねじ蓋20の内周面25とを対向させた状態で注出口12にねじ込み可能なねじ蓋20と、を備え、注出口12は、円筒の根元に近い位置の外周面13に設けられた突起部14Aを有し、ねじ蓋20は、内周面25に、ねじ蓋20を注出口12にねじ込んだときに、突起部14Aの通過を許容する傾斜部26A1と、突起部14Aと干渉して逆転を阻止する干渉部26A2とを有する第1の凸形状部26Aと、ねじ蓋20を注出口12にねじ込んだときに、突起部14Aの通過を許容するとともに突起部14Aと当接して回転方向に摩擦力を付与する第2の凸形状部27Aと、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
外周面に雄ねじが形成された円筒状の注出口を有する容器本体と、
内周面に雌ねじが形成された円筒状のねじ蓋であって、前記注出口の前記外周面と前記ねじ蓋の前記内周面とを対向させた状態で前記注出口にねじ込み可能なねじ蓋と、
を備え、
前記注出口は、前記円筒の根元に近い位置の前記外周面に設けられた突起部を有し、
前記ねじ蓋は、前記内周面に、
前記ねじ蓋を前記注出口にねじ込んだときに、前記突起部の通過を許容する傾斜部と、前記突起部と干渉して逆転を阻止する干渉部とを有する第１の凸形状部と、
前記ねじ蓋を前記注出口にねじ込んだときに、前記突起部の通過を許容するとともに前記突起部と当接して回転方向に摩擦力を付与する第２の凸形状部と、
を有する、
ことを特徴とする液体容器。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記容器本体は、フィルム素材からなるパウチに樹脂製の前記注出口を取り付けた構成である、
ことを特徴とする請求項１に記載の液体容器。
【請求項３】
前記容器本体は、紫外線硬化型のインクを収容可能である、
ことを特徴とする請求項２に記載の液体容器。
【請求項４】
前記ねじ蓋には、前記注出口に対して適正なねじ込み量の範囲が設定され、
前記ねじ蓋を前記注出口にねじ込んで、前記ねじ蓋が前記適正なねじ込み量の範囲の下限に達したとき、前記突起部と前記第１の凸形状部の前記干渉部とが干渉する位置にある、
ことを特徴とする請求項１に記載の液体容器。
【請求項５】
前記ねじ蓋には、前記注出口に対して適正なねじ込み量の範囲が設定され、
前記ねじ蓋を前記注出口にねじ込んで、前記ねじ蓋が前記適正なねじ込み量の範囲の下限から上限に達したとき、前記突起部と前記第２の凸形状部とが非当接から当接する位置に遷移する、
ことを特徴とする請求項１又は４に記載の液体容器。
【請求項６】
前記第２の凸形状部は、前記ねじ蓋のねじ込み回転方向において、前記適正なねじ込み量の範囲分、前記第１の凸形状部の下流側に隔離して配置されている、
ことを特徴とする請求項５に記載の液体容器。
【請求項７】
前記突起部は、第１の突起部と、前記ねじ蓋のねじ込み回転方向において、前記第１の突起部より上流側に設けられた第２の突起部と、を有し、
前記ねじ蓋には、前記注出口に対して適正なねじ込み量の範囲が設定され、
前記ねじ蓋を前記注出口にねじ込んで、前記ねじ蓋が前記適正なねじ込み量の範囲の下限に達したとき、前記第１の突起部と前記第１の凸形状部の前記干渉部とが干渉する位置にあり、
前記ねじ蓋を前記注出口にねじ込んで、前記ねじ蓋が前記適正なねじ込み量の範囲の下限から上限に達したとき、前記第２の突起部と前記第２の凸形状部とが非当接から当接する位置に遷移する、
ことを特徴とする請求項１に記載の液体容器。
【請求項８】
前記注出口の軸心へ向かう方向における前記第２の凸形状部の最大高さは、前記注出口の軸心へ向かう方向における前記第１の凸形状部の最大高さ以下である、
ことを特徴とする請求項１に記載の液体容器。
【請求項９】
前記第２の凸形状部は、中空部を有する、
ことを特徴とする請求項１に記載の液体容器。
【請求項１０】
前記ねじ蓋は、記憶素子を有し、
前記記憶素子の接点は、外部に露出する、
ことを特徴とする請求項１に記載の液体容器。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は、容器本体に設けられた注出口にねじ蓋をねじ込み可能な液体容器に関するものである。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、トナーを収容する容器本体の口部に逆転防止用突起を設ける一方、キャップ部を、係合部が設けられた第１キャップと、逆転防止用突起に係止されてキャップ部の逆転を抑制する係止突起が設けられた第２キャップ部とで構成し、第１キャップ部と第２キャップ部とを分離可能にしたトナー補給用容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００２－４９２３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、特許文献１に記載のトナー補給用容器では、キャップ部を容器本体の口部に取り付けた後は、キャップ部が逆転するのが防止されるので、その後にキャップ部と容器本体との位置関係を調整することが難しい。
【０００５】
本願は、ねじ蓋を容器本体の注出口にねじ込んだときに、逆転を抑制しつつ、ねじ蓋と容器本体との位置関係を調整することが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、本願の液体容器は、外周面に雄ねじが形成された円筒状の注出口を有する容器本体と、内周面に雌ねじが形成された円筒状のねじ蓋であって、注出口の外周面とねじ蓋の内周面とを対向させた状態で注出口にねじ込み可能なねじ蓋と、を備え、注出口は、円筒の根元に近い位置の外周面に設けられた突起部を有し、ねじ蓋は、内周面に、ねじ蓋を注出口にねじ込んだときに、突起部の通過を許容する傾斜部と、突起部と干渉して逆転を阻止する干渉部とを有する第１の凸形状部と、ねじ蓋を注出口にねじ込んだときに、突起部の通過を許容するとともに突起部と当接して回転方向に摩擦力を付与する第２の凸形状部と、を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本願によれば、ねじ蓋を容器本体の注出口にねじ込んだときに、逆転を抑制しつつ、ねじ蓋と容器本体との位置関係を調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本願の一実施形態に係る液体容器の外観を示す斜視図である。
図１のＸ－Ｘ線に沿う部分断面図である。
図１の液体容器を収容したカートリッジケースを示す斜視図である。
図３のカートリッジケースをインク供給ユニットに収納している状態を示す斜視図（（ａ））と収納が完了した状態を示す斜視図（（ｂ））である。
図１の液体容器の注出口にねじ蓋をねじ込んだ状態を示す図である。
図４の液体容器の注出口と異なる突起数の注出口にねじ蓋をねじ込んだ状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明に用いる図面では、基本的構成の一部が省略されて描かれていることがあり、描かれた各部の寸法比等は必ずしも正確ではない。図３及び図４において、前後方向Ｄ１、上下方向Ｄ２、及び左右方向Ｄ３は、各図に記載された通りである。
【００１０】
図１は、本願の一実施形態に係る液体容器１の外観を示している。液体容器１は、例えば、紫外線硬化型のインクであるＵＶインクを収容する容器である。以下、液体容器１をインク容器１と言う。
（【００１１】以降は省略されています）

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