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公開番号2025114447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024119559
出願日2024-07-25
発明の名称縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法
出願人蘇州華太電子技術股ふん有限公司,SUZHOU WATECH ELECTRONICS CO., LTD.
代理人TRY国際弁理士法人
主分類H10D 30/66 20250101AFI20250729BHJP()
要約【課題】縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】電界効果トランジスタは、第1ドーピング型の出発基板1と、出発基板1内に形成され、且つ、横方向に間隔をおいて設けられた2つの第2ドーピング型のボトムゲート3と、出発基板1内に形成され、2つのボトムゲート3間の間隔の上方に位置し、且つ、ボトムゲート3との間に間隔を有する第2ドーピング型のトップゲート8と、出発基板1の上に形成され、且つ、第2ドーピング型のトップゲート8の上の位置に位置する誘電体層9と、誘電体層9の上に形成された結合容量上部電極10と、を備え、第2ドーピング型のトップゲート8は、誘電体層9を隔てて結合容量上部電極10によって間接的に制御される。
【選択図】図3-4
特許請求の範囲【請求項1】
第1ドーピング型の基板と、
前記基板内に形成され且つ横方向に間隔をおいて設けられた2つの第2ドーピング型のボトムゲート(3)と、
前記基板内に形成された第2ドーピング型のトップゲート(8)であって、前記トップゲート(8)が2つの前記ボトムゲート間の間隔の上方に位置し且つ前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間に間隔を有する、第2ドーピング型のトップゲート(8)と、
前記基板の上に形成され且つ前記トップゲート(8)の上の位置に位置する誘電体層(9)と、
前記誘電体層(9)の上に形成された結合容量上部電極(10)と、を備え、
トップゲート(8)は、誘電体層(9)を隔てて結合容量上部電極(10)によって間接的に制御される、
ことを特徴とする縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
トップゲート(8)がフローティング状態であり、結合容量上部電極(10)と、誘電体層(9)と、トップゲート(8)とは、全体として電界効果トランジスタのゲート構造を構成し、第2ドーピング型のトップゲート(8)と、前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間に位置する部分と、ボトムゲート(3)とは、JFET領域一を形成し、2つのボトムゲート(3)と、2つのボトムゲート(3)の間に位置する部分とは、JFET領域二を形成し、
JFET領域一のトップゲートが誘電体層(9)を隔てて結合容量上部電極(10)によって間接的制御されることにより、JFET領域一とJFET領域二とは、誘電体層(9)を隔てて結合容量上部電極(10)によって間接的に制御される、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項3】
前記電界効果トランジスタは、
前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間の部分に形成された第1ドーピング型のチャネル一(5)をさらに備え、前記トップゲート(8)が前記チャネル一の上に位置し、
ここで、JFET領域一は具体的に、第2ドーピング型のトップゲート(8)と、第1ドーピング型のチャネル一(5)と、ボトムゲート(3)とによって形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項4】
2つの前記ボトムゲートの間に形成された第1ドーピング型のチャネル二(6)をさらに備え、
ここで、JFET領域一は具体的に、第2ドーピング型のトップゲート(8)と、基板の前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間に位置する部分と、ボトムゲート(3)とによって形成され、
JFET領域二は具体的に、2つのボトムゲート(3)と、チャネル二(6)とによって形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項5】
イオン注入によって、前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間の部分に形成された第1ドーピング型のチャネル一(5)であって、前記トップゲート(8)が前記チャネル一の上に位置する、第1ドーピング型のチャネル一(5)と、
イオン注入によって、2つの前記ボトムゲートの間に形成された第1ドーピング型のチャネル二(6)と、をさらに備え、
ここで、JFET領域一は具体的に、トップゲート(8)と、チャネル一(5)と、ボトムゲート(3)とによって形成され、
JFET領域二は具体的に、2つのボトムゲート(3)と、チャネル二(6)とによって形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項6】
前記基板の下面に設けられたドレイン電極(13)と、
2つの前記ボトムゲートの上にそれぞれ位置する2つの第1ドーピング型のソース領域(7)であって、2つの前記ソース領域(7)が、基板の前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間に位置する部分に接続される、2つの第1ドーピング型のソース領域(7)と、
同じ側のソース領域(7)に接続される2つのソース電極(12)と、をさらに備え、
ここで、第1ドーピング型の基板と、ゲート構造の下方であって且つボトムゲート(3)の間に位置する部分と、ゲート構造の下方であって且つ前記トップゲート(8)と前記ボトムゲート(3)との間に位置する部分とは、基板内において、ドレイン電極から2つのソース電極への内部導通経路を形成する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項7】
2つの前記ボトムゲート(3)の両側にそれぞれ設けられた2つの第2ドーピング型のオーミック接触領域(4)をさらに備え、同じ側の第2ドーピング型のオーミック接触領域(4)と前記ボトムゲート(3)とが接続されており、
前記ソース電極は、同じ側のソース領域(7)と第2ドーピング型のオーミック接触領域(4)との境界の上に位置し、ソース電極は、同じ側のソース領域(7)と第2ドーピング型のオーミック接触領域(4)とを接続する、
ことを特徴とする請求項6に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項8】
第2ドーピング型のボトムゲート(3)及び第2ドーピング型のトップゲート(8)のドーピングを制御することにより、結合容量上部電極(10)の電圧がゼロのとき、ボトムゲート(3)とトップゲート(8)とに挟まれた領域が空乏状態となり、電界効果トランジスタがノーマリーオフデバイスであり、
あるいは、第2ドーピング型のボトムゲート(3)及び第2ドーピング型のトップゲート(8)のドーピングを制御することにより、結合容量上部電極(10)電圧がゼロのとき、ボトムゲート(3)とトップゲート(8)とで挟まれた領域が導通状態となり、電界効果トランジスタがノーマリーオンデバイスである、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項9】
前記基板は、
前記ドレイン電極(13)が下面に設けられた第1ドーピング型の出発基板(1)と、
第1ドーピング型のエピタキシャル層(2)と、を備え、前記ボトムゲート(3)と、チャネル二(6)と、チャネル一(5)と、トップゲート(8)と、ソース領域(7)と、第2ドーピング型のオーミック接触領域(4)とが前記エピタキシャル層(2)内に形成されており、
前記結合容量上部電極(10)は、前記トップゲート(8)の上方に位置する、
ことを特徴とする請求項5に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項10】
前記出発基板は、炭化ケイ素出発基板またはシリコン出発基板またはダイヤモンド出発基板または酸化カリウム出発基板であり、
前記誘電体層は、高誘電率材料の誘電体層であり、
前記結合容量上部電極(10)はポリシリコン電極または金属電極である、
ことを特徴とする請求項9に記載の縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、半導体の技術分野に関し、具体的には、縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
炭化ケイ素(SiC:Silicon Carbide)材料は、第3世代のワイドバンドギャップ半導体であり、そのバンドギャップ幅は3.2eVであり、従来のシリコン材料の1.1eVよりもはるかに大きく、臨界降伏電界強度がシリコン材料よりも1桁高く、耐高温高圧に優れるという利点があり、また、飽和ドリフト速度が速いため、VDMOS(Vertical Double-diffused MOSFET)、及びJFET(Junction Field-Effect Transistor:JFET)などのデバイスのような高速応答を支える高温・高電圧パワー半導体デバイスの製造に適している。接合型の電界効果トランジスタ(Junction Field-Effect Transistor、JFET)も1種の3極半導体デバイスであり、動作原理はゲート電極への電圧印加を利用してゲート電極とチャネルとのpn接合の逆バイアスを制御することでドレイン電極とソース電極のオフを実現し、ゲート電極に電圧が印加されていないときに、通常はノーマリーオンデバイスであり、その導通チャネルはデバイスの体内にあるということになる。接合型電界効果トランジスタは低ノイズ、小型、高周波応答などの利点があるため、よくスイッチングデバイスや、パワーアンプデバイス、デジタル電子回路に適用され、異なる電子機器の要求を満たす。
【0003】
縦型導通二重拡散MOSFET(Vertical Double-diffused MOSFET,VDMOS)デバイスは、バイポーラトランジスタと通常のMOSデバイスとの利点を兼ね備える縦型半導体デバイスである。VDMOSでは、ゲート電極及びソース電極はデバイス表面に位置し、ドレイン電極はデバイス裏面に位置し、その動作原理は、ゲートによってチャネルのオン/オフを制御することで、ドレイン電極から体内及びデバイス表面の反転型のチャネルを通ってソース電極に流れる電流を実現し、導通チャネルは素子の表面にあるということになる。VDMOSはスイッチングアプリケーション及びリニアアプリケーションの両方で理想的なパワーデバイスであり、主に電子スイッチ、アダプター、ドライブバンドエネルギー、産業用制御などに応用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CN1238904CはJFETデバイスであり、図1に示すように、単結晶シリコンSiC基板1、p-型エピタキシャル層2、n-型エピタキシャル層3、p+-型半導体層4、n+型ソース領域層5、p+型ゲート領域層7、n+型ドレイン領域層9、ソース電極10、ゲート電極11、ドレイン電極12を備える。JFETデバイスの導通チャネルはデバイスの内部に位置し、導通チャネルがn-型エピタキシャル層3内にあり、導通チャネルが半導体材料の内部にあることで、SiC材料の表面移動度が低いという問題を回避する。JFETデバイスはノーマリーオンデバイスであり、つまりp+型ゲート領域層7(すなわち、ゲート電極)に電圧が印加されていないとき、デバイスが導通状態(図1では破線で電流を示す)となるため、デバイスをオフにするためには、負の電圧をp+型ゲート領域層7(すなわち、ゲート電極)に印加しなければならず、パワースイッチとしての応用が制限される。また、p+型ゲート領域層7(すなわち、ゲート電極)とチャネルとはpn接合構造となっているため、p+型ゲート領域層7(すなわち、ゲート電極)に3Vを超える電圧を印加することができない。SiC材料の場合、ゲート電極に3V以上の電圧を印加すると、ゲート電極とチャネル又はソース電極が導通し、オン電流が大きく、ドレインからソースへの電流特性に影響を与え、そして、ゲート電極に高電圧を印加できないため、パワースイッチとしての応用が制限される。
【0005】
したがって、従来の炭化ケイ素系接合型電界効果トランジスタのゲートに高電圧を印加することができず、ゲート電極の信頼性が低いため、パワースイッチとしての応用が制限されることは、当業者が早急に解決すべき技術的課題となっている。
【0006】
背景技術で開示された上記の情報は、本願の背景に対する理解を深めるためにのみを目的としており、したがって、当業者に知られている従来技術を構成しない情報が含まれる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の実施例は、ゲートに比較的高い電圧を印加することができず、ゲート信頼性が低いため、従来の炭化ケイ素系接合型の電界効果トランジスタがパワースイッチとしての応用が制限されるという技術的課題を解決するために、縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【0008】
本願の実施例の第1態様によれば、縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタが提供され、
第1ドーピング型の基板と、
前記基板内に形成され且つ横方向に間隔をおいて設けられた2つの第2ドーピング型のボトムゲートと、
前記基板内に形成された第2ドーピング型のトップゲートであって、前記トップゲートが2つの前記ボトムゲート間の間隔の上方に位置し且つ前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間に間隔を有する、第2ドーピング型のトップゲートと、
前記基板の上に形成され且つ前記トップゲートの上の位置に位置する誘電体層と、
前記誘電体層の上に形成された結合容量上部電極と、を備え、
トップゲートは、誘電体層を隔てて結合容量上部電極によって間接的に制御される。
【0009】
実施において、トップゲートがフローティング状態であり、結合容量上部電極と、誘電体層と、トップゲートとは、全体として電界効果トランジスタのゲート構造を構成し、第2ドーピング型のトップゲートと、前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間に位置する部分と、ボトムゲートとは、JFET領域一を形成し、2つのボトムゲートと、ボトムゲートの間に位置する部分とは、JFET領域二を形成し、
JFET領域一のトップゲートは、誘電体層を隔てて結合容量上部電極によって間接的制御されることにより、JFET領域一とJFET領域二とは、誘電体層を隔てて結合容量上部電極によって間接的に制御される。
【0010】
本願の実施例の第2態様によれば、縦型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタの製造方法が提供され、
第1ドーピング型の基板を形成するステップと、
前記基板内に形成され且つ横方向に間隔をおいて設けられる2つの第2ドーピング型のボトムゲートを形成するステップと、
前記基板内に形成される第2ドーピング型のトップゲートであって、前記トップゲートが2つの前記ボトムゲート間の間隔の上方に位置し且つ前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間に間隔を有する、第2ドーピング型のトップゲートを形成するステップと、
前記基板の上に形成され且つ前記トップゲートの上の位置に位置する誘電体層を形成するステップと、
前記誘電体層の上に形成される結合容量上部電極を形成するステップと、
2つの前記ボトムゲートの上にそれぞれ位置する2つの第1ドーピング型のソース領域であって、2つの前記ソース領域が、基板の前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間に位置する部分に接続される、2つの第1ドーピング型のソース領域を形成するステップと、
同じ側のソース領域に接続される2つのソース電極を形成するステップと、を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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