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公開番号
2025114437
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024096207
出願日
2024-06-13
発明の名称
縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法
出願人
蘇州華太電子技術股ふん有限公司
,
SUZHOU WATECH ELECTRONICS CO., LTD.
代理人
TRY国際弁理士法人
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250729BHJP()
要約
【課題】ドレインからソースへの電流特性に影響を与えず、ゲートに電流が流れず信頼性が高くなる縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】電界効果トランジスタは、第1ドーピング型のドレイン領域として機能する基板1、基板の上に位置するエピタキシャル層2及び複数の繰り返しユニットを備え、繰り返しユニットは、エピタキシャル層内に形成され、横方向に間隔を置いて設けられた2つの第1ドーピング型のソース領域4、エピタキシャル層の上面から下に向かって形成され、前記ソース領域の間に位置するトレンチ、トレンチの内壁及び底部に形成され、フローティング状態にある第2ドーピング型のゲート6、少なくともゲートの内底の上に形成された誘電体層7及び誘電体層の上に形成された結合容量上部電極8を備え、ゲートは、誘電体層を隔てて結合容量上部電極によって間接的に制御される。
【選択図】図3-1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1ドーピング型の基板(1)及びエピタキシャル層(2)と、複数の繰り返しユニットと、を備え、前記エピタキシャル層は前記基板の上に位置し、前記基板はドレイン領域として機能し、前記繰り返しユニットは、
前記エピタキシャル層内に形成され、横方向に間隔を置いて設けられた2つの第1ドーピング型のソース領域(4)と、
前記エピタキシャル層の上面から下に向かって形成され、2つの第1ドーピング型のソース領域(4)の間に位置するトレンチと、
前記トレンチの内壁及び底部に形成され、フローティング状態にある第2ドーピング型のゲート(6)と、
少なくとも前記ゲート(6)の内底の上に形成された誘電体層(7)と、
前記誘電体層(7)の上に形成された結合容量上部電極(8)と、を備え、
ゲート(6)は、誘電体層(7)を隔てて結合容量上部電極(8)によって間接的に制御される、
ことを特徴とする縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
隣接する繰り返しユニットの第2ドーピング型のゲート(6)、及びエピタキシャル層の隣接する第2ドーピング型のゲート(6)の間に位置する領域はJFET領域を形成し、JFET領域のゲート(6)は、誘電体層(7)を隔てて結合容量上部電極(8)によって間接的に制御される、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項3】
前記縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタは、
それぞれ2つの前記ソース領域(4)の下に位置する2つの第1ドーピング型のチャネル(5)をさらに備え、
第2ドーピング型のゲート(6)、第1ドーピング型のチャネル(5)、及び隣接する繰り返しユニットの第2ドーピング型のゲート(6)はJFET領域を形成し、JFET領域のゲート(6)は、誘電体層(7)を隔てて結合容量上部電極(8)によって間接的に制御される、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項4】
前記縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタは、
それぞれ2つの前記ソース領域(4)の外側に位置する2つの第2ドーピング型のオーミック接触領域(3)をさらに備え、
第2ドーピング型のゲート(6)、エピタキシャル層のうちの第2ドーピング型のゲート(6)と第2ドーピング型のオーミック接触領域(3)との間に位置する領域、及び第2ドーピング型のオーミック接触領域(3)はJFET領域を形成し、JFET領域のゲート(6)は誘電体層(7)を隔てて結合容量上部電極(8)によって間接的に制御される、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項5】
前記縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタは、
それぞれ2つの前記ソース領域(4)の下に位置する2つの第1ドーピング型のチャネル(5)と、
それぞれ2つの前記ソース領域(4)及びチャネル(5)の外側に位置する2つの第2ドーピング型のオーミック接触領域(3)と、をさらに備え、
第2ドーピング型のゲート(6)、第1ドーピング型のチャネル(5)、及び第2ドーピング型のオーミック接触領域(3)はJFET領域を形成し、JFET領域のゲート(6)は誘電体層(7)を隔てて結合容量上部電極(8)によって間接的に制御され、
前記ゲート(6)、チャネル(5)、ソース領域(4)、及び第2ドーピング型のオーミック接触領域(3)は前記エピタキシャル層(2)内に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項6】
前記縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタは、
前記基板の下面に設けられたドレイン電極(10)と、
それぞれ2つの前記ソース領域(4)の上に形成された2つのソース電極(9)と、をさらに備え、
第1ドーピング型の基板(1)、第1ドーピング型のエピタキシャル層(2)、及び2つの第1ドーピング型のソース領域(4)は、基板(1)及びエピタキシャル層(2)内に位置する、ドレイン電極から2つのソース電極までの内部導通パスを形成する、
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項7】
前記縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタは、
前記基板の下面に設けられたドレイン電極(10)と、
それぞれ2つの前記ソース領域(4)の上に形成された2つのソース電極(9)と、をさらに備え、
第1ドーピング型の基板(1)、第1ドーピング型のエピタキシャル層(2)、2つの第1ドーピング型のチャネル(5)、及び2つの第1ドーピング型のソース領域(4)は、基板(1)及びエピタキシャル層(2)内に位置する、ドレイン電極から2つのソース電極までの内部導通パスを形成する、
ことを特徴とする請求項3又は5に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項8】
前記トレンチはU字形のトレンチであり、この場合、前記誘電体層(7)は、前記ゲート(6)の内面により囲まれた結合容量上部電極空間を覆い、前記誘電体層(7)は前記ゲートの頂部を覆い、
前記結合容量上部電極(8)は、前記結合容量上部電極空間に形成されている、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項9】
前記トレンチは、横断面が矩形のトレンチであり、この場合、前記誘電体層(7)は、前記ゲート(6)の内底を覆い、
前記結合容量上部電極(8)は、前記誘電体層(7)の上に形成されている、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
【請求項10】
隣接する2つの繰り返しユニットの第2ドーピング型のゲート(6)のドーピングを制御することにより、結合容量上部電極(8)の電圧がゼロのとき、隣接する2つの繰り返しユニットの第2ドーピング型のゲート(6)により挟まれた領域は空乏状態となり、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタはノーマルオフデバイスであり、
あるいは、隣接する2つの繰り返しユニットの第2ドーピング型のゲート(6)のドーピングを制御することにより、結合容量上部電極(8)の電圧がゼロのとき、隣接する2つの繰り返しユニットの第2ドーピング型のゲート(6)により挟まれた領域は導通状態となり、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタはノーマリーオンデバイスである、
ことを特徴とする請求項1に記載の縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、半導体の技術分野に関し、具体的には、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
炭化ケイ素(SiC:Silicon Carbide)材料は、第3世代のワイドバンドギャップ半導体であり、そのバンドギャップ幅は3.2eVであり、従来のシリコン材料の1.1eVよりもはるかに大きく、臨界降伏電界強度がシリコン材料よりも1桁高く、耐高温高圧に優れるという利点があり、また、飽和ドリフト速度が速いため、VDMOS(Vertical Double-diffused MOSFET)、及びJFET(Junction Field-Effect Transistor:JFET)などのデバイスのような高速応答を支える高温・高電圧パワー半導体デバイスの製造に適している。
【0003】
接合型電界効果トランジスタ(JFET:Junction Field-Effect Transistor)は3極半導体デバイスであり、動作原理は、ゲート電極への電圧印加を利用してゲート電極とチャネルとのpn接合の逆バイアスを制御することで、ドレイン電極とソース電極をオフにするということになる。接合型電界効果トランジスタは、ゲート電極に電圧が印加されていないとき、通常ノーマリーオンデバイスであり、その導通チャネルはデバイス内にある。接合型電界効果トランジスタは低ノイズ、小型、高周波応答などの利点があるため、よくスイッチングデバイスや、パワーアンプデバイス、デジタル電子回路に適用され、異なる電子機器の要求を満たす。
【0004】
CN1238904CはJFETデバイスであり、図1に示すように、単結晶シリコンSiC基板1、p-型エピタキシャル層2、n-型エピタキシャル層3、p+-型半導体層4、n+型ソース領域層5、p+型ゲート層7、n+型ドレイン領域層9、ソース電極10、ゲート電極11、ドレイン電極12を備える。JFETデバイスの導通チャネルはデバイスの内部に位置し、導通チャネルがn-型エピタキシャル層3内にあり、導通チャネルが半導体材料の内部にあることで、SiC材料の表面移動度が低いという問題を回避する。JFETデバイスはノーマリーオンデバイスであり、つまりp+型ゲート層7(すなわち、ゲート電極)に電圧が印加されていないとき、デバイスが導通状態(図1では破線で電流を示す)となるため、デバイスをオフにするためには、負の電圧をp+型ゲート層7(すなわち、ゲート電極)に印加しなければならず、パワースイッチとしての応用が制限される。また、p+型ゲート層7(すなわち、ゲート電極)とチャネルとはpn接合構造となっているため、p+型ゲート層7(すなわち、ゲート電極)に3Vを超える電圧を印加することができない。SiC材料の場合、ゲート電極に3V以上の電圧を印加すると、ゲート電極とチャネル又はソース電極が導通し、オン電流が大きく、ドレインからソースへの電流特性に影響を与え、そして、ゲート電極に高電圧を印加できないため、パワースイッチとしての応用が制限される。
【0005】
したがって、従来のJFETデバイスはゲート電極に高電圧を印加することができず、ゲート電極の信頼性が低いため、パワースイッチとしての応用が制限されるという技術的問題がある。
【0006】
背景技術で開示された上記の情報は、本願の背景に対する理解を深めるためにのみを目的としており、したがって、当業者に知られている従来技術を構成しない情報が含まれる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の実施例は、従来のJFETデバイスに存在する、ゲート電極に高電圧を印加することができず、ゲート電極の信頼性が低いためパワースイッチとしての応用が制限されるという技術的課題を解決するために、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の実施例による第1態様では、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタを提供し、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタは、第1ドーピング型の基板及びエピタキシャル層と、複数の繰り返しユニットと、を備え、前記エピタキシャル層は前記基板の上に位置し、前記基板はドレイン領域として機能し、前記繰り返しユニットは、
前記エピタキシャル層内に形成され、横方向に間隔を置いて設けられた2つの第1ドーピング型のソース領域と、
前記エピタキシャル層の上面から下に向かって形成され、2つの第1ドーピング型のソース領域の間に位置するトレンチと、
前記トレンチの内壁及び底部に形成され、フローティング状態にある第2ドーピング型のゲートと、
少なくとも前記ゲートの内底の上に形成された誘電体層と、
前記誘電体層の上に形成された結合容量上部電極と、を備える。
【0009】
本願の実施例による第2態様では、縦型トレンチ型容量結合ゲート制御接合型電界効果トランジスタの製造方法を提供し、該方法は、
第1ドーピング型の基板の上に第1ドーピング型のエピタキシャル層を形成するステップと、
複数の繰り返しユニットを形成するステップと、を含み、繰り返しユニットを形成するステップは、
前記エピタキシャル層内に位置し、横方向に間隔を置いて設けられる2つの第1ドーピング型のソース領域を形成するステップと、
前記エピタキシャル層の上面から下に向かって形成され、2つの第1ドーピング型のソース領域の間に位置するトレンチを形成するステップと、
前記トレンチの内壁及び底部に位置する第2ドーピング型のゲートを形成するステップと、
少なくとも前記ゲートの内底の上に誘電体層を形成するステップと、
前記誘電体層の上に結合容量上部電極を形成するステップと、を含み、
ゲートは、誘電体層を隔てて結合容量上部電極によって間接的に制御される。
【発明の効果】
【0010】
本願の実施例は、以上の技術的解決策を採用することにより、以下の技術的効果を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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