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公開番号
2025108332
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002205
出願日
2024-01-10
発明の名称
アンテナ、オムニアンテナおよびオムニアンテナの設計方法
出願人
電気興業株式会社
代理人
個人
主分類
H01Q
19/08 20060101AFI20250715BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】簡易な構成でオムニ指向性のアンテナを提供する。
【解決手段】アンテナは本体部を備える。本体部は、受信部、第一変換部、第二変換部、および、放射部を備える。受信部は、TE10の電磁波を受け入れる。第一変換部は、受信部に接続され、導波管内においてTE10モードをTE20モードに変換する。第二変換部は、第一変換部に接続され、導波管内においてTE20モードをTE01モードに変換する。放射部は、第二変換部に接続される。受信部、第一変換部、第二変換部、および、放射部は、所定の放射軸に沿って配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アンテナであって、本体部を備え、
前記本体部は、
TE10モードの電磁波を受け入れる受信部、
前記受信部に接続され、導波管内においてTE10モードをTE20モードに変換する第一変換部、
前記第一変換部に接続され、前記導波管内においてTE20モードをTE01モードに変換する第二変換部、および、
前記第二変換部に接続された放射部、を備え、
前記第一変換部、前記第二変換部、および、前記放射部は、所定の放射軸に沿って配置されている、アンテナ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第二変換部は、
TE20矩形の縦横比を変換するTE20テーパー変換部、および、
前記TE20テーパー変換部に接続され、前記導波管の断面がTE20矩形からTE01円形に変化するTE20TE01変換部を有する、請求項1に記載のアンテナ。
【請求項3】
前記TE20テーパー変換部は、前記放射軸に対して所定のTE20テーパー変換角度で、TE20矩形の縦横比を変換する構造であり、
前記TE20TE01変換部は、放射軸に対して所定のTE20TE01変換角度で、前記導波管の断面がTE20矩形からTE01円形に変化する構造であり、
前記第二変換部の長さが所定の第二変換長である、請求項2に記載のアンテナ。
【請求項4】
前記第一変換部は、
前記導波管の断面がTE10矩形からT字に変化する矩形T字変換部、および、
前記矩形T字変換部に接続され、前記導波管の断面がT字からTE20矩形に変化するT字矩形変換部を有する、請求項2に記載のアンテナ。
【請求項5】
アンテナから放射される電磁波の周波数が110GHz以上である、請求項2に記載のアンテナ。
【請求項6】
前記放射部は、電磁波が放射される方向に向かって開口が広がる構成である、請求項2に記載のアンテナ。
【請求項7】
前記本体部は、電磁波が放射される先端に向かって細くなる略コーン形状である、請求項6に記載のアンテナ。
【請求項8】
オムニアンテナであって、請求項1に記載のアンテナ、および、反射鏡部を備え、
前記反射鏡部は前記放射部からの電磁波を反射し360度に放射する、請求項1ないし7のいずれかに記載のオムニアンテナ。
【請求項9】
前記反射鏡部は、前記放射軸をy軸、前記放射軸に垂直な方向をx軸として、アンテナに最も近い反射鏡先端部からxy平面における直線を、y軸を中心に回転させた円錐型である、請求項8に記載のオムニアンテナ。
【請求項10】
前記反射鏡部は、前記放射軸をy軸、前記放射軸に垂直な方向をx軸とし、pおよびqはいずれも0より大きいとして、アンテナに最も近い反射鏡先端部から、xy平面における曲線y=p*sqrt(x+q)を、y軸を中心に回転させた形状である、請求項8に記載のオムニアンテナ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ、オムニ指向性を有するオムニアンテナ、および、オムニアンテナの設計方法に関する。特に、ミリ波帯、サブテラヘルツ帯、さらには、テラヘルツ帯で用いられるアンテナ、オムニアンテナ、オムニアンテナの設計方法に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)
【背景技術】
【0002】
5G、6Gに向けてミリ波帯、サブテラヘルツ帯の活用の検討が広く行われ、テラヘルツ帯も注目されている。ミリ波帯以上の周波数では同軸系線路の損失が大きく、対応の一つとして導波管系線路を用いたアンテナ技術が重要になってきている。現在は、電波伝搬実験が盛んに行われており、オムニアンテナの需要が高く重要な技術である。
導波管系のアンテナにはホーンアンテナをはじめとする開口アンテナ、導波管スロットアンテナ等があるが、いずれも単一指向性のアンテナである。
オムニ指向性を持つアンテナとしてホーンアンテナから、高次モードのTM01モードにより励振した電波を円錐状の反射鏡で反射させることで垂直偏波、いわゆるV偏波のオムニ指向性を得るアンテナが検討されており(非特許文献1)、サブテラヘルツ帯において導波管を用いた垂直偏波オムニアンテナとして利用できる。
また、各種のモード変換器として、非特許文献2には、基本モードのTE10を高次モードのTE20モードへ変換するモード変換機について構成が示されている。
非特許文献3には、TE20モードから円矩形変換でモード変換させる場合において、TE21に変換される場合、TE01に変換される場合の矩形導波管の縦横比について記載されている。
また、特許文献1(段落0015、図2、図19)には、マイクロ波のプラズマ処理装置において、TE20モードから扇形を経由してTE01モードを形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-74592号公報
【非特許文献】
【0004】
「キャビティ付きTM01モード変換器を用いた300 GHz帯反射鏡無指向性アンテナ」佐藤啓介、佐々木隆吉、市川舜太、大島一郎著、電子情報通信学会論文誌B、VolJ105-B、No.4、第405-413頁、2022年4月1日発行
アンテナ工学ハンドブック第一版、第263頁
Yan Wang, et al, “Wideband Circular TE21 and TE01 Mode Converters With Same Exciting Topologies,” IEEE Transactions on Electron Devices, Volume:63, Issue:10, p. 4088-4095. October 2016.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1では、V偏波、つまり、垂直偏波が用いられているが、サブテラヘルツ帯のアンテナでH偏波、つまり、水平偏波のオムニアンテナは開示されていない。
また、非特許文献1のオムニアンテナは比帯域が5%程度である。
特許文献1に記載の技術はマイクロ波によるプラズマ処理装置であって、通信に用いられるオムニ指向性アンテナとは異なる。また、TE20モードからTE01モードに変換しているが、扇形を経由した変換であり、設計のためのパラメータが多くなり、結果として設計が複雑になる。
そこで、本発明は、導波管系アンテナにおいて、水平偏波のオムニ指向性アンテナを提供することを目的とする。
また、本発明は、導波管系アンテナにおいて、ミリ波帯、サブテラヘルツ帯用のアンテナとして、H偏波のオムニアンテナを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、導波管系アンテナにおいて、広帯域性、良好なオムニ特性(低偏差特性)を有する
本発明のその他の目的は、発明を実施するための形態においても説明される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係るアンテナは、本体部を備え、
本体部は、
TE10の電磁波を受け入れる受信部、
受信部に接続され、導波管内においてTE10モードをTE20モードに変換する第一変換部、
第一変換部に接続され、導波管内においてTE20モードをTE01モードに変換する第二変換部、および、
第二変換部に接続された放射部、を備え、
受信部、第一変換部、第二変換部、および、放射部は、所定の放射軸に沿って配置されている、アンテナである。
本発明の請求項2に係るアンテナは、
第二変換部は、
TE20矩形の縦横比を変換するTE20テーパー変換部、および、
TE20テーパー変換部に接続され、導波管の断面がTE20矩形からTE01円形に変化するTE20TE01変換部を有する、請求項1に記載のアンテナである。
本発明の請求項3に係るアンテナは、
TE20テーパー変換部は、放射軸に対して所定のTE20テーパー変換角度で、TE20矩形の縦横比を変換する構造であり、
TE20TE01変換部は、放射軸に対して所定のTE20TE01変換角度で、導波管の断面がTE20矩形からTE01円形に変化する構造であり、
第二変換部の長さが所定の第二変換長である、請求項2に記載のアンテナである。
本発明の請求項4に係るアンテナは、
第一変換部は、
導波管の断面がTE10矩形からT字に変化する矩形T字変換部、および、
矩形T字変換部に接続され、導波管の断面がT字からTE20矩形に変化するT字矩形変換部を有する、請求項2に記載のアンテナである。
本発明の請求項5に係るアンテナは、アンテナから放射される電磁波の周波数が110GHz以上である、請求項2に記載のアンテナである。
本発明の請求項6に係るアンテナは、放射部は、電磁波が放射される方向に向かって開口が広がる構成である、請求項2に記載のアンテナである。
本発明の請求項7に係るアンテナは、本体部は、電磁波が放射される先端に向かって細くなる略コーン形状である、請求項6に記載のアンテナである。
本発明の請求項8に係るオムニアンテナは、
オムニアンテナであって、請求項1に記載のアンテナ、および、反射鏡部を備え、
反射鏡部は放射部からの電磁波を反射し360度に放射する、請求項1ないし7のいずれかに記載のオムニアンテナである。
本発明の請求項9に係るオムニアンテナは、反射鏡部は、放射軸をy軸、放射軸に垂直な方向をx軸として、アンテナに最も近い反射鏡先端部からxy平面における直線を、y軸を中心に回転させた円錐型である、請求項8に記載のオムニアンテナである。
本発明の請求項10に係るアンテナは、反射鏡部は、放射軸をy軸、放射軸に垂直な方向をx軸とし、pおよびqはいずれも0より大きいとして、アンテナに最も近い反射鏡先端部から、xy平面における曲線y=p*sqrt(x+q)を、y軸を中心に回転させた形状である、請求項8に記載のオムニアンテナである。
本発明の請求項11に係るオムニアンテナは、3以上の請求項3に記載のアンテナ、および、反射鏡部を備え、
3以上のアンテナは、TE20テーパー変換角度、TE20TE01変換角度、第二変換長のうち少なくとも1つが互いに異なり、互いに異なる周波数帯域の電磁波を放射する、オムニアンテナである。
本発明の請求項12に係るオムニアンテナの設計方法は、
請求項3に記載のアンテナ、および、反射鏡部を備え、反射鏡は放射部からの電磁波を反射し360度に放射する、オムニアンテナの設計方法であって、
所定のアンテナ性能値を設定する設定ステップ、
TE20テーパー変換部において、TE20矩形の縦横比を変換する、放射軸に対するTE20テーパー変換角度を定めるTE20テーパー設計ステップ、
TE20TE01変換部において、導波管の断面がTE20矩形からTE01円形に変化する、放射軸に対するTE20TE01変換角度を定めるTE20TE01設計ステップ、および、
第二変換部の長さである第二変換長を定める変換長設計ステップ、を含む、オムニアンテナの設計方法である。
本発明のその他の効果は、発明を実施するための形態においても説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施例におけるアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例における導波管内部の断面を示す。
本発明の一実施例におけるアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるオムニアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるオムニアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるオムニアンテナの構成例を示す。
本発明の一実施例におけるオムニアンテナの設計方法を示す。
本発明の一実施例における電圧定在波比を示す。
比較例における電圧定在波比を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1および図2は、本発明の一実施例におけるアンテナ1の構成例を示す。
アンテナ1は本体部100を備える。
【0009】
本体部100は、受信部110、第一変換部120、第二変換部130、および、放射部140を備える。受信部110は、TE10の電磁波を受け入れる。
第一変換部120は、受信部110に接続され、導波管内においてTE10モードをTE20モードに変換する。第二変換部130は、第一変換部120に接続され、導波管内においてTE20モードをTE01モードに変換する。
【0010】
放射部140は、第二変換部130に接続される。第一変換部120、第二変換部130、および、放射部140は、所定の放射軸RAに沿って配置されている。本実施例では、第一変換部120の構造上、受信部110の中心は放射軸RAから少しずれて配置されている。なお、図1における放射軸RAの実線は、実際に線状の構造物があることを示すものではなく、理解を容易とするための図示である。
本構成により、水平偏波で、広帯域に動作する偏差の小さなオムニアンテナ2用のアンテナ1を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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