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公開番号
2025104984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223222
出願日
2023-12-28
発明の名称
蓄電デバイスの製造方法
出願人
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
H01M
50/169 20210101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】封口体の反り変位量に応じて矯正変形量を変更して、封口体の精度必要面を基準値内に矯正できる蓄電デバイスの製造方法を提供すること。
【解決手段】封口体12を矯正する矯正工程S4を備えた蓄電デバイス10の製造方法である。封口体には、精度必要面12Sを有し、封口体の支持点12Kに対する精度必要面の表裏方向(Z方向)の反り変位量Qと、精度必要面を自己の弾性力で正規位置SKに復元できる位置まで表裏反対方向へ矯正変形させた矯正変形量Pと、の相関グラフデータSKDを蓄積するデータベース形成工程S1と、反り変位量を測定する面変位測定工程S2と、反り変位量が基準値KJを満たすか否かを判定する変位量判定工程S3と、を備え、矯正工程では、判定不合格の精度必要面に対して面変位測定工程で測定した反り変位量が相関グラフデータにおける反り変位量と一致するときの矯正変形量が生じるまで負荷をかけ、解放する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
電極体を収納したケースの開口部を封止する封口体を、前記開口部と溶接する封口体溶接工程の以前に、矯正する矯正工程を備えた蓄電デバイスの製造方法であって、
前記封口体の表面には、所要の面位置精度が必要な精度必要面を有し、
前記開口部に挿入した前記封口体の支持点に対する前記精度必要面の表裏方向の反り変位量と、当該反り変位量だけ変位した前記精度必要面を自己の弾性力で前記反り変位量が零となる正規位置に復元できる位置まで前記精度必要面の前記支持点に対する変位方向と表裏反対方向へ矯正変形させた矯正変形量と、の相関グラフデータを、事前に蓄積するデータベース形成工程と、
前記封口体を前記開口部に挿入した後、前記精度必要面の前記反り変位量を測定する面変位測定工程と、
前記面変位測定工程で測定した前記精度必要面の前記反り変位量が、所要の基準値を満たすか否かを判定する変位量判定工程と、を備え、
前記矯正工程では、前記変位量判定工程にて前記反り変位量が所要の基準値を満たさないと判定した場合、前記精度必要面に対して、前記面変位測定工程で測定した前記反り変位量が前記相関グラフデータにおける前記反り変位量と一致するときの前記矯正変形量が生じる位置まで負荷をかけた後、当該負荷を解放する
畜電デバイスの製造方法。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された畜電デバイスの製造方法において、
前記精度必要面は、前記蓄電デバイスの温度を監視する温度センサと接触可能に形成されたセンサ接触面である
畜電デバイスの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された蓄電デバイスの製造方法において、
前記封口体の表面には、前記精度必要面を複数有し、
前記面変位測定工程では、それぞれの前記精度必要面の前記反り変位量を測定し、
前記矯正工程では、前記変位量判定工程になくとも1つの前記反り変位量が所要の基準値を満たさないと判定した場合、それぞれの前記精度必要面に対して、前記面変位測定工程で測定したそれぞれの前記反り変位量が前記相関グラフデータにおける前記反り変位量と一致するときの前記矯正変形量の平均値が生じる位置まで負荷をかけた後、当該負荷を解放する
蓄電デバイスの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示技術は、蓄電デバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ケース内に電極体を備えた蓄電デバイスでは、電極体の端部(活物質の非塗工部)と集電端子とを接合する際等において、外力が集電端子に加わり、集電端子が変形する現象が発生していた。そして、この集電端子の変形等に起因して、正負の集電端子が長手方向の両端部に結合されたケースの封口体は、左右非対称に表裏方向へ変位する反りが生じる場合があった。
【0003】
この点、例えば、特許文献1や特許文献2には、集電端子の剛性を高めることによって、外力に対する集電端子の変形を低減させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-26705号公報
特開2019-125486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、集電端子の剛性を高めても、封口体の剛性は、一般に集電端子の剛性よりも低いので、集電端子に作用する外力が、集電端子が結合された封口体に略そのまま伝達されて、封口体の反りを十分抑制できないという問題があった。また、封口体の反り変位量は、製造する蓄電デバイス毎に、その大きさが異なるという問題があった。そして、通常、封口体の表面には、例えば、蓄電デバイスの温度を監視する温度センサと接触可能に形成されたセンサ接触面のように、他の部位より良好な面位置精度を確保することが必要な精度必要面が存在し、当該精度必要面の面位置精度を所要の基準値内に保証する必要があった。
【0006】
本開示技術は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、製造する蓄電デバイス毎に封口体の反り変位量が異なり、当該反り変位量が左右非対称な場合でも、反り変位量に応じて矯正変形量を変更して、封口体の精度必要面を基準値内に矯正することができ、信頼性の高い蓄電デバイスの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するための本開示技術の一態様は、電極体を収納したケースの開口部を封止する封口体を、前記開口部と溶接する封口体溶接工程の以前に、矯正する矯正工程を備えた蓄電デバイスの製造方法であって、前記封口体の表面には、所要の面位置精度が必要な精度必要面を有し、前記開口部に挿入した前記封口体の支持点に対する前記精度必要面の表裏方向の反り変位量と、当該反り変位量だけ変位した前記精度必要面を自己の弾性力で前記反り変位量Qが零となる正規位置に復元できる位置まで前記精度必要面12Sの支持点12Kに対する変位方向と表裏反対方向へ矯正変形させた矯正変形量と、の相関グラフデータを、事前に蓄積するデータベース形成工程と、前記封口体を前記開口部に挿入した後、前記精度必要面の前記反り変位量を測定する面変位測定工程と、前記面変位測定工程で測定した前記精度必要面の前記反り変位量が、所要の基準値を満たすか否かを判定する変位量判定工程と、を備え、前記矯正工程では、前記変位量判定工程にて前記反り変位量が所要の基準値を満たさないと判定した場合、前記精度必要面に対して、前記面変位測定工程で測定した前記反り変位量が前記相関グラフデータにおける前記反り変位量と一致するときの前記矯正変形量が生じる位置まで負荷をかけた後、当該負荷を解放する畜電デバイスの製造方法である。
【0008】
(2)請求項1に記載された畜電デバイスの製造方法において、前記精度必要面12Sは、前記蓄電デバイスの温度を監視する温度センサと接触可能に形成されたセンサ接触面であることが好ましい。
【0009】
(3)請求項1又は請求項2に記載された蓄電デバイスの製造方法において、前記封口体の表面には、前記精度必要面を複数有し、前記面変位測定工程では、それぞれの前記精度必要面の前記反り変位量を測定し、前記矯正工程では、前記変位量判定工程にて少なくとも1つの前記反り変位量が所要の基準値を満たさないと判定した場合、それぞれの前記精度必要面に対して、前記面変位測定工程で測定したそれぞれの前記反り変位量が前記相関グラフデータにおける前記反り変位量と一致するときの前記矯正変形量の平均値が生じる位置まで負荷をかけた後、当該負荷を解放することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の一態様に係る蓄電デバイスの製造方法によって製造した蓄電デバイスの概略平面図である。
図1に示すA‐A断面図であって、封口体のセンサ接触面に温度センサが接触した状態の概略断面図である。
図2に示す電極体を一部巻き戻した状態を表す模式的斜視図である。
図2に示すB‐B断面図である。
図1に示す蓄電デバイスの製造方法を表すフローチャート図である。
図5に示すフローチャート図のデータベース形成工程にて蓄積する相関グラフデータの一例である。
図5に示すフローチャート図のデータベース形成工程及び面変位測定工程にて精度必要面の反り変位量を測定する測定方法を表す模式的断面図である。
図5に示すフローチャート図の矯正工程にて精度必要面の反り変位量を矯正する矯正装置の模式的断面図である。
図8に示す矯正装置において、精度必要面に矯正変形量が生じるように負荷をかけたときの概略断面図である。
図8に示す矯正装置において、精度必要面に矯正変形量が生じるようにかけた負荷を解放したときの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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