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公開番号
2025102844
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2025050327,2022060058
出願日
2025-03-25,2017-08-11
発明の名称
ポリマー肺サーファクタント
出願人
パーデュー・リサーチ・ファウンデーション
,
PURDUE RESEARCH FOUNDATION
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
A61K
31/77 20060101AFI20250701BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】機能的肺サーファクタントの欠乏によって引き起こされる、哺乳動物の肺疾患を治療する方法提供する。
【解決手段】治療有効量のポリマー肺サーファクタント組成物を哺乳動物に投与することを含む方法であって、前記組成物が、合成生体適合性両親媒性ホモポリマーまたはコポリマーを含み、前記ホモポリマーまたはコポリマーのモノマーが、エチレングリコール(EG)、エチレンオキシド(EO)、ビニルアルコール(VA)、アルキルオキサゾリン(AO)、D,L-乳酸またはD,L-ラクチド(LA)、グリコール酸またはグリコライド(GA)、ε-カプロラクトン(CL)、スチレン(PS)、アルキルメタクリレート(AMA)、アルキルアクリレート(AA)からなる群から選択される、方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
哺乳動物における機能的肺サーファクタントの欠乏によって引き起こされる、前記哺乳動物の肺疾患を治療する方法であって、
治療有効量のポリマー肺サーファクタント組成物を前記哺乳動物に投与することを含む、方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記肺疾患が、機能的肺サーファクタントの欠乏によって引き起こされる乳児または成人の急性呼吸窮迫症候群である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリマー肺サーファクタント組成物が、合成生体適合性両親媒性ホモポリマーまたはコポリマーを含み、前記ホモポリマーまたはコポリマーのモノマーが、エチレングリコール(EG)、エチレンオキシド(EO)、ビニルアルコール(VA)、アルキルオキサゾリン(AO)、D,L-乳酸またはD,L-ラクチド(LA)、グリコール酸またはグリコライド(GA)、ε-カプロラクトン(CL)、スチレン(PS)、アルキルメタクリレート(AMA)、アルキルアクリレート(AA)からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ポリマー肺サーファクタント組成物が、合成ブロックコポリマー、ランダムコポリマーまたはホモポリマーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ポリマー肺サーファクタント組成物が、ポリ(スチレン-block-エチレングリコール)(PS-PEG)ブロックコポリマーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリマー肺サーファクタント組成物は、ポリ(tert-ブチルメタクリレート-block-エチレングリコール)(PtBMA-PEG)ブロックコポリマーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ポリマー肺サーファクタント組成物は、ポリ(D,L-乳酸-block-エチレングリコール)(PLA-PEG)ブロックコポリマーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
哺乳動物における機能的肺サーファクタントの欠乏によって引き起こされる、前記哺乳動物の肺疾患を治療する方法であって、
治療有効量のポリマー肺サーファクタント組成物を、前記哺乳動物の肺に対して、水溶液の形態で気管内点滴によって前記哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項9】
哺乳動物における機能的肺サーファクタントの欠乏によって引き起こされる、前記哺乳動物の肺疾患を治療する方法であって、
治療有効量のポリマー肺サーファクタント組成物を、前記哺乳動物の肺に対して、液滴または乾燥粉末タイプのエアロゾルの形態で、連続的に気道陽圧をかけることで前記哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項10】
哺乳動物における機能的肺サーファクタントの欠乏によって引き起こされる、前記哺乳動物の肺疾患を治療する方法であって、
治療有効量のポリマー肺サーファクタント組成物を他の治療薬との組み合わせで前記哺乳動物に投与することを含み、前記肺疾患は、乳児または成人の急性呼吸窮迫症候群を含む、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
本米国特許出願は、2016年8月12日に出願された米国特許仮出願第62/374,325号の優先権に関連し、その優先権を主張するものであり、当該米国特許仮出願の内容全体を本開示に援用する。
政府予算に関する声明
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
本発明は、国立科学財団により授与されたCBET-1264336として政府の支援を受けてなされた。政府は、本発明において一定の権利を有する。
【0003】
本開示は、広義にはポリマー肺サーファクタントに関し、特に、表面活性物質としてのすべての性能要件を満たし、現在の呼吸窮迫症候群治療薬よりも取り扱いやすいポリマー肺サーファクタント材料に関する。
【背景技術】
【0004】
このセクションでは、本開示に対するより良い理解を容易にする一助となり得る態様を紹介する。したがって、これらの説明はこの観点から読まれるべきであり、先行技術が何であるか否かに関する自認として理解されるべきではない。
【0005】
40週の在胎期間が満了する前に生まれた乳児は、「早産児」(妊娠37週以前に生まれた場合)または「未熟児」(34週以前に生まれた場合)とみなされる。早産/未熟であることに付随する健康上の主なリスクのひとつに、肺の発達が十分ではないことがある。このことは、乳児死亡率が高くなる原因となっている。在胎37週目より前に生まれた乳児は肺胞構造なしで生まれ、肺サーファクタントの産生量が少ない。このため早産児や未熟児は懸命に呼吸しようとするが、適切な治療をしなければ、数日以内に死亡する。この呼吸不全は、呼吸窮迫症候群(RDS)と呼ばれている。以前は、この疾患の原因がウイルスにあると誤解されていたことから、ヒアリン膜症という誤った名称でも知られていた。
【0006】
RDSがヒアリン膜症と誤って名付けられた当時、米国における乳児の主な死因はこの疾患であり、肺炎やインフルエンザよりも死亡率が高かった。しかしながら、今日では、熟練した医師らと確立された3つの治療法のおかげで、RDSによる死亡率は大幅に低下した。3つの治療は段階的に行われ、先に実施した治療が奏功した場合、次の治療は行われない。RDSの最初の治療は、乳児自身の肺サーファクタントの産生量を増すために、分娩の24時間前に母親にステロイドを投与する予防治療である。ベタメタゾンによるステロイド治療の臨床データでは、RDSの発症が25.8%から9%まで効果的に減少したことが示されている。2つ目の治療であるサーファクタント補充療法(SRT)には、動物から抽出した肺サーファクタントを、出生直後に乳児の肺に気管内注射することを含む。奏功するSRTの開発は、RDS関連の死亡率を低下させる上での主な原動力となっており、その効果の高さがゆえに世界保健機関の必須薬剤リストにも含まれている。3つ目の治療法は、肺内の酸素濃度を高めるために、乳児に経鼻持続的/非持続的陽圧気道法での治療をほどこす機械的換気法である。機械的な換気による治療は、RDSを治療するための最も古い治療法である。その最初の臨床試験では、死亡率が80%から20%に低下するが示された。しかしながら、酸素中毒と肺の機械的な損傷は依然として有害作用となっている。3つの治療法のうち、SRTがRDSの根本的な原因を直接解決する最も信頼性の高い治療法であり、これまでのところ有害作用は報告されていない。RDSの治療が改善されているのは、SRT技術の進歩によるものと考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
国内では早産児および未熟児のRDS関連死亡率を低下させることに成功したにもかか
わらず、治療費が高く治療の手順も複雑であることから、世界規模でみると特に発展途上
国において、RDSは今なお依然として新生児死亡の主な原因の1つとなっている。非常
に効果的であるとはいえ、SRTにかかるコストは非常に高く、国によってはSRTの治
療薬にかかるコストだけで国民一人あたりのGNPを上回る。SRTの利用に影響する経
済的な不均衡が存在することは、中央アジアとアフリカの国々でSRTが十分に利用され
ていないことを示す図1から明らかである。熟練した医師や先進的な新生児集中治療室(
NICU)を必要とせず、より簡単な手順で治療に使用することができる、より低コスト
のRDS治療薬を開発すれば、上記の問題を解決し、世界中で新生児死亡の主な原因を減
らすことになる。なお、米国内であっても、一部の農村地域では熟練した医師と必要なN
ICU施設などの医療施設が不足しているがゆえ、早産児や未熟児がRDS関連死の危険
にさらされていることに注意されたい。SRTが実用的ではない地域では、治療は主に機
械的な換気に依存している。このため、より良いSRT技術に対する、いまだ満たされて
いない需要がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(図1)サーファクタント補充療法(SRT)が現在実施されている国を緑色で示す
。患者が少なくとも1種の市販の肺サーファクタント治療薬を利用できる国を、「SRT
実施」とした。データについては、2015年3月24日にMedtrackを使用して収集した
。
【0009】
(図2)球状肺胞のヤング-ラプラス圧が、表面張力および半径の関数として計算さ
れる。
【0010】
(図3)圧縮-拡張サイクルの繰り返しで得られた、市販の肺サーファクタントであ
るSurvanta(Abb Vie)の表面張力-相対面積等温線。サブフェーズには、150mM
NaClと、2mM CaCl
2
と、0.2mM NaHCO
3
とを含有する溶液(pH
7.0~7.4、25℃)を使用した。単分子層を50mm/分の速度で圧縮/拡張させ
、圧縮-拡張サイクル1回あたり7.18分とした。図示のデータは、4mgのSurvanta
を展開した後に実施した合計50回の連続サイクルのうち、最後の10回の圧縮-拡張サ
イクルを示している。
(【0011】以降は省略されています)
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