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公開番号2025100356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024194945
出願日2024-11-07
発明の名称表示パネル及びその製造方法、表示装置
出願人合肥維信諾科技有限公司,HEFEI VISIONOX TECHNOLOGY CO.,LTD.,クンシャン ゴー-ビシオノクス オプト-エレクトロニクス カンパニー リミテッド,Kunshan Go-Visionox Opto-Electronics Co., Ltd.
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H10K 59/40 20230101AFI20250626BHJP()
要約【課題】製造コストが低く且つ製品の厚さが薄い表示パネル及びその製造方法、表示装置を提供する。
【解決手段】表示パネルは、基板、遮断構造、発光機能層、絶縁層及びタッチ制御層を含む。遮断構造は、基板上に設けられ、且つ複数の遮断開口を画定し、複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造は、第1環状溝によって第1構造体と第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分される。発光機能層は、遮断開口内に設けられた複数の発光構造を含む。絶縁層は、遮断構造の基板から離反する側を被覆する。タッチ制御層は、絶縁層の遮断構造から離反する側に設けられ、第1方向に間隔をあけて設けられた複数の第1タッチ制御構造と、前記第1方向に交差する第2方向に間隔をあけて設けられた複数の第2タッチ制御構造を含み、第1タッチ制御構造と第2タッチ制御構造は、互いに独立し、且つ第2構造体によって架橋構造を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、遮断構造と、発光機能層と、絶縁層と、タッチ制御層とを含み、
前記遮断構造は、前記基板上に設けられ、且つ複数の遮断開口を画定し、前記遮断構造に複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造は、前記第1環状溝によって第1構造体と前記第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分され、
前記発光機能層は、複数の発光構造を含み、前記発光構造は、前記遮断開口内に設けられ、
前記絶縁層は、前記遮断構造の前記基板から離反する側を被覆し、
前記タッチ制御層は、前記絶縁層の前記遮断構造から離反する側に設けられ、第1方向に間隔をあけて設けられた複数の第1タッチ制御構造と、前記第1方向に交差する第2方向に間隔をあけて設けられた複数の第2タッチ制御構造とを含み、前記第1タッチ制御構造と前記第2タッチ制御構造は、互いに独立し、且つ前記第2構造体によって架橋構造を形成する、ことを特徴とする表示パネル。
続きを表示(約 3,300 文字)【請求項2】
前記第2構造体は、前記第1構造体内に位置し、且つ前記第2構造体と前記第1構造体は、前記第1環状溝によって間隔をあけて設けられ、
前記第2構造体と前記第1構造体との間は絶縁され、
前記第2構造体は、前記第2方向に沿って延在し、且つ前記第1方向に沿って隣接する前記発光構造の間に設けられており、
前記第2構造体の前記第2方向における正投影は、少なくとも、前記第2方向に沿って隣接する前記発光構造の間の隙間を被覆し、
前記第2構造体の前記第2方向における長さは、少なくとも1つの前記発光構造の長さよりも大きく、
複数の前記第2構造体は、前記第1方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ前記間隔の位置に発光ユニットが設けられ、
あるいは、一部の前記第2構造体は、前記第1方向に沿って間隔をあけて設けられ、他の一部の前記第2構造体は、前記第2方向に沿って間隔をあけて設けられ、
前記第2構造体の前記第2方向における正投影は、前記第2タッチ制御構造の前記第2方向における正投影に交差し、
あるいは、前記第1構造体の前記第1方向における長さは、複数の前記発光構造の前記第1方向における長さの和よりも大きく、
前記第1構造体の前記第1方向における長さは、前記発光機能層の長さよりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
2つの前記第1タッチ制御構造は、前記第2方向に沿って延在し、且つ間隔をあけて前記第1構造体の上側に設けられ、且つ前記第2構造体の上まで延在し、それぞれ、前記第2構造体に電気的に接続されて前記架橋構造を形成し、
前記第2方向に沿って、前記第2構造体の数は、前記第1タッチ制御構造の数よりも小さく、
前記第2方向に沿って、前記第2構造体の数は、1つであり、前記第1タッチ制御構造の数は、2つであり、
あるいは、前記第2方向に沿って、前記第2構造体の数は、N個であり、Nは、1よりも大きく、前記第1タッチ制御構造の数は、N+1であり、
前記第2タッチ制御構造は、前記第1方向に沿って延在し、少なくとも部分的に前記第2構造体の上側に設けられ、
前記第2方向に沿って、同一の前記第2構造体の上側に設けられた前記第2タッチ制御構造は、前記第1タッチ制御構造の間に位置し、
前記第1環状溝は、前記第2方向に沿って延在し、前記第2タッチ制御構造は、前記第1構造体の上側まで延在する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1タッチ制御構造は、前記第2構造体の端部の上まで延在し、且つ前記第2構造体の端部の上において電気的に接続されて前記架橋構造を形成し、
前記第2構造体の前記第2方向における投影輪郭は、前記発光機能層の第2方向における投影輪郭を超えなく、
あるいは、前記第2方向において少なくとも1つの前記第1環状溝を有し、
前記第2方向における前記第1環状溝の数は、1つであり、
あるいは、前記第2方向における前記第1環状溝の数は、複数であり、複数の前記第1環状溝は、前記第2方向に沿って間隔をあけて設けられ、
少なくとも1つの前記第1環状溝は、前記遮断構造の前記第2方向に沿った両側の縁部領域まで延在する、ことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第2構造体は、導電材質を含み、前記絶縁層は、前記第2構造体の上側に複数の第1ビアを有し、各前記第1ビアは、前記第2構造体の一部を露出させ、前記第1タッチ制御構造は、前記第1ビアによって露出した前記第2構造体に接触して前記架橋構造を形成し、
前記第2構造体は、金属材質で製造され、
前記第2構造体の材質は、銅、銀、金のうちの1種又は複数種の組み合わせであり、
あるいは、隣接する前記発光構造の陰極は、前記第1構造体を介して電気的に接続されて電源信号を提供し、前記第1タッチ制御構造は、前記第2構造体を介して電気的に接続されてタッチ制御信号を提供し、
ICをさらに含み、前記第1タッチ制御構造は、サイドフレームから、前記ICまで延在する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1構造体の前記基板から離れる上端部の前記基板への正投影は、前記第1構造体の前記基板に近接する下端部の前記基板への正投影を被覆し、
前記第1構造体の前記第1環状溝から離れる側の前記基板に垂直な第3方向に沿った横断面は、T字状、逆台形のうちの1種又はそれらの組み合わせであり、
第2構造体の前記基板から離れる上端部の前記基板への正投影は、前記第2構造体の前記基板に近接する下端部の前記基板への正投影を被覆し、
あるいは、前記第2構造体の前記基板に垂直な第3方向に沿った横断面は、T字状、逆台形のうちの1種又はそれらの組み合わせであり、
あるいは、前記基板に垂直な第3方向に沿って、前記第2構造体の横截面は、前記第1構造体の横断面と同じである、ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
第1封止層をさらに含み、前記第1封止層は、前記発光構造と前記遮断構造の側壁を被覆し、
前記絶縁層は、前記第1封止層の前記発光構造から離れる側に位置し、
前記タッチ制御層の前記絶縁層から離反する側に第2封止層と第3封止層がさらに設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項8】
基板と、遮断構造と、発光機能層と、絶縁層と、タッチ制御層とを含み、
前記遮断構造は、前記基板上に設けられ、且つ複数の遮断開口を画定し、前記遮断構造に複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造は、前記第1環状溝によって第1構造体と前記第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分され、
前記発光機能層は、複数の発光構造を含み、前記発光構造は、前記遮断開口内に設けられ、
前記絶縁層は、前記遮断構造の前記基板から離反する側を被覆し、
前記タッチ制御層は、前記絶縁層の前記遮断構造から離反する側に設けられ、第2方向に沿って延在し且つ間隔をあけて設けられた少なくとも2つの第1タッチ制御構造と、第1方向に沿って延在する第2タッチ制御構造とを含み、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた少なくとも2つの前記第1タッチ制御構造と前記第2構造体との前記基板への投影は、1本の直線として結ばれ、且つ前記第2タッチ制御構造の前記基板への投影に交差する、ことを特徴とする表示パネル。
【請求項9】
基板を提供するステップと、
前記基板上に遮断構造を形成するステップであって、前記遮断構造が複数の遮断開口を画定し、前記遮断構造に複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造が前記第1環状溝によって第1構造体と前記第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分されるステップと、
前記基板上に、前記遮断開口内に設けられた複数の発光構造、及び前記遮断構造の前記基板から離反する側を被覆する絶縁層を形成するステップと、
前記基板上にタッチ制御層を形成するステップであって、前記タッチ制御層が前記絶縁層の前記遮断構造から離反する側に設けられ、第1方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の第1タッチ制御構造と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の第2タッチ制御構造とを含み、前記第1タッチ制御構造と前記第2タッチ制御構造が互いに独立し、且つ前記第2構造体によって架橋構造を形成するステップと、を含む、ことを特徴とする表示パネルの製造方法。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載の表示パネルを含む、ことを特徴とする表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、表示技術分野に関し、特に表示パネル及びその製造方法、表示装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
本出願は、2023年12月23日に中国特許庁に出願された、出願番号が2023117995321、名称が「表示パネル及びその製造方法、表示装置」である中国特許出願に基づき優先権を主張し、その内容全体を参照により本出願に組み込む。
【0003】
OLED(Organic Light EmitTing Diode、有機発光ダイオード)表示パネルは、現在、表示パネルの研究分野の注目点の1つであり、液晶表示パネルに比べて、低いエネルギー消費量、低いコスト、自発光、広い画角及び速い応答速度がなどの利点を有する。
【0004】
しかし、現在のOLED表示パネルにおいてOncell方式でタッチ制御機能を集積するときに、コストが高く、厚さが大きいという問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑みて、上記表示パネルに存在する問題に対して、表示パネル及びその製造方法、表示装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様として、本願の実施例は、
基板と、遮断構造と、発光機能層と、絶縁層と、タッチ制御層とを含み、
前記遮断構造は、前記基板上に設けられ、且つ複数の遮断開口を画定し、前記遮断構造に複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造は、前記第1環状溝によって第1構造体と前記第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分され、
前記発光機能層は、複数の発光構造を含み、前記発光構造は、前記遮断開口内に設けられ、
前記絶縁層は、前記遮断構造の前記基板から離反する側を被覆し、
前記タッチ制御層は、前記絶縁層の前記遮断構造から離反する側に設けられ、第1方向に間隔をあけて設けられた複数の第1タッチ制御構造と、前記第1方向に交差する第2方向に間隔をあけて設けられた複数の第2タッチ制御構造とを含み、前記第1タッチ制御構造と前記第2タッチ制御構造は、互いに独立し、且つ前記第2構造体によって架橋構造を形成する表示パネルを提供する。
【0007】
本願の実施例が提供する表示パネルは、第1環状溝によって遮断構造を第1構造体と第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分し、タッチ制御層における、互いに独立する第1タッチ制御構造と第2タッチ制御構造は、第2構造体によって架橋構造を形成して相互容量を実現し、それにより、1つのマスクで遮断構造を製造し、1つのマスクでタッチ制御層を製造し、第2構造体のみによって第1タッチ制御構造と第2タッチ制御構造の相互容量を実現することができ、且つタッチ制御層は絶縁層上に設けられるため、Incell相互容量型タッチ制御を実現することができ、上記表示パネルは、製造コストが低く、且つ製品の厚さが薄い。
【0008】
第2態様として、本願の実施例は、
基板と、遮断構造と、発光機能層と、絶縁層と、タッチ制御層とを含み、
前記遮断構造は、前記基板上に設けられ、且つ複数の遮断開口を画定し、前記遮断構造に複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造は、前記第1環状溝によって第1構造体と前記第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分され、
前記発光機能層は、複数の発光構造を含み、前記発光構造は、前記遮断開口内に設けられ、
前記絶縁層は、前記遮断構造の前記基板から離反する側を被覆し、
前記タッチ制御層は、前記絶縁層の前記遮断構造から離反する側に設けられ、第2方向に沿って延在し且つ間隔をあけて設けられた少なくとも2つの第1タッチ制御構造と、第1方向に沿って延在する第2タッチ制御構造とを含み、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた少なくとも2つの前記第1タッチ制御構造と前記第2構造体との前記基板への投影は、1本の直線として結ばれ、且つ前記第2タッチ制御構造の前記基板への投影に交差する表示パネルを提供する。
【0009】
第3態様として、本願の実施例は、
基板を提供するステップと、
前記基板上に遮断構造を形成するステップであって、前記遮断構造が複数の遮断開口を画定し、前記遮断構造に複数の第1環状溝が設けられ、且つ、前記遮断構造が前記第1環状溝によって第1構造体と前記第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分されるステップと、
前記基板上に、前記遮断開口内に設けられた複数の発光構造、及び前記遮断構造の前記基板から離反する側を被覆する絶縁層を形成するステップと、
前記基板上にタッチ制御層を形成するステップであって、前記タッチ制御層が前記絶縁層の前記遮断構造から離反する側に設けられ、第1方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の第1タッチ制御構造と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の第2タッチ制御構造とを含み、前記第1タッチ制御構造と前記第2タッチ制御構造が互いに独立し、且つ前記第2構造体によって架橋構造を形成して相互容量を実現するステップと、を含む表示パネルの製造方法を提供する。
【0010】
本願の実施例が提供する表示パネルの製造方法は、第1環状溝によって遮断構造を第1構造体と第1環状溝内に位置する第2構造体とに区分し、タッチ制御層における、互いに独立する第1タッチ制御構造と第2タッチ制御構造は、第2構造体によって架橋構造を形成して相互容量を実現し、それにより、1つのマスクで遮断構造を製造し、1つのマスクでタッチ制御層を製造し、第2構造体のみによって第1タッチ制御構造と第2タッチ制御構造の相互容量を実現することができ、且つタッチ制御層は絶縁層上に設けられるため、Incell相互容量型タッチ制御を実現することができ、上記表示パネルは、製造コストが低く、且つ製品の厚さが薄い。
(【0011】以降は省略されています)

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