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公開番号2025088520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203275
出願日2023-11-30
発明の名称船舶推進システム
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人あい特許事務所
主分類G01R 31/392 20190101AFI20250604BHJP(測定;試験)
要約【課題】船外機のエンジンを始動するためのバッテリの劣化推定に適した構成の船舶推進システムを提供する。
【解決手段】船舶推進システム(船内システム80)は、船外機60と、船体51に搭載されるバッテリ88とを含む。船外機は、一対の接続端子TPと、一対の接続端子から供給される電力によって駆動されるスタータモータ68と、スタータモータによって始動されるエンジン61とを備える。船舶推進システムは、バッテリの一対の端子TBと一対の接続端子とをそれぞれ接続する一対のバッテリケーブル90を含む。また、船舶推進システムは、スタータモータが駆動されているときに一対の接続端子の端子間に現れる接続端子間電圧を、バッテリの劣化を推定するための推定基礎情報として取得する推定基礎情報取得ユニット(通信機1)を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対の接続端子と、前記一対の接続端子から供給される電力によって駆動されるスタータモータと、前記スタータモータによって始動されるエンジンとを備える船外機と、
船体に搭載されるバッテリと、
前記バッテリの一対の端子と前記一対の接続端子とをそれぞれ接続する一対のバッテリケーブルと、
前記スタータモータが駆動されているときに前記一対の接続端子の端子間に現れる接続端子間電圧を、前記バッテリの劣化を推定するための推定基礎情報として取得する推定基礎情報取得ユニットと、
を含む、船舶推進システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記推定基礎情報取得ユニットは、前記スタータモータが駆動されているときに前記バッテリケーブルを流れる電流を、前記推定基礎情報としてさらに取得する、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項3】
前記推定基礎情報取得ユニットは、前記スタータモータが駆動されているときに前記バッテリの前記一対の端子の間に現れるバッテリ端子間電圧を、前記推定基礎情報としてさらに取得する、請求項1または2に記載の船舶推進システム。
【請求項4】
前記推定基礎情報取得ユニットによって取得された前記推定基礎情報を用いて前記バッテリの劣化を推定する劣化推定ユニットをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の船舶推進システム。
【請求項5】
サーバと通信し、前記推定基礎情報取得ユニットによって取得される前記推定基礎情報を前記サーバに送信する通信機をさらに含み、
前記サーバは、前記通信機から受信する前記推定基礎情報を用いて、前記劣化推定ユニットの機能を実行するようにプログラムされている、請求項4に記載の船舶推進システム。
【請求項6】
前記バッテリの劣化の推定結果を使用者に通知する通知ユニットをさらに含む、請求項4または5に記載の船舶推進システム。
【請求項7】
前記劣化推定ユニットは、前記バッテリの内部抵抗を求め、前記内部抵抗を評価することによって、前記バッテリの劣化を推定する、請求項4~6のいずれか一項に記載の船舶推進システム。
【請求項8】
前記劣化推定ユニットは、
前記スタータモータが駆動される前に前記一対の接続端子の間に現れる未駆動時接続端子間電圧から前記スタータモータ駆動中における前記一対の接続端子の間の最低電圧までの第1電圧降下と、
前記スタータモータが駆動される前に前記バッテリの前記一対の端子の間に現れる未駆動時バッテリ端子間電圧から前記スタータモータ駆動中における前記バッテリの前記一対の端子間のバッテリ端子間最低電圧までの第2電圧降下と、
を用いて、前記バッテリの劣化を推定する、請求項4~6のいずれか一項に記載の船舶推進システム。
【請求項9】
前記劣化推定ユニットは、
前記バッテリが前記船舶推進システムに導入された以降における前記第1電圧降下に対する前記第2電圧降下の比の最小値に基づいて閾値を設定し、
前記第1電圧降下に対する前記第2電圧降下との比を前記閾値と比較することにより、前記バッテリの劣化を推定する、請求項8に記載の船舶推進システム。
【請求項10】
前記劣化推定ユニットは、前記未駆動時バッテリ端子間電圧および前記最小値に基づいて前記閾値を設定する、請求項9に記載の船舶推進システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、船舶推進システムに関する。また、この発明は、船舶推進システムにおいて用いられるバッテリ劣化推定ユニットに関する。さらに、この発明は、船舶推進システムを備える船舶に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車載バッテリ管理装置を開示している。この装置は、車載バッテリの端子電圧および端子電流を測定するセンサと、測定値に基づいて内部抵抗を算出決定すると共にバッテリの劣化度を判定する演算処理部と、運転席から視認可能な箇所に設けたバッテリ状態の表示部とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-306376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、船舶に搭載されるバッテリの劣化推定に関しては何ら記載されていない。
【0005】
とくに、エンジンを駆動源とする船外機を備える船舶においては、スタータモータに電力を供給するためのバッテリが船体に搭載され、そのバッテリと船外機との間がバッテリケーブルによって接続される。よって、バッテリと船外機との間の距離が長く、それに応じてバッテリケーブルが長くなる。しかも、船体と船外機との組み合わせは様々であり、船体に対する船外機の取付位置、船体内のバッテリの配置も様々である。したがって、バッテリケーブルの長さは個々の船舶の個別の設計に従う。そのため、車載バッテリに関する技術をそのまま適用してもバッテリの劣化を正確に推定することはできない。
【0006】
そこで、この発明の一実施形態は、船外機のエンジンを始動するためのバッテリの劣化推定に適した構成の船舶推進システムを提供する。また、この発明の一実施形態は、このような船舶推進システムにおいて用いられるバッテリ劣化推定ユニットを提供する。さらに、この発明の一実施形態は前述のような船舶推進システムを備える船舶を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の一実施形態は、船外機と、船体に搭載されるバッテリとを含む船舶推進システムを提供する。船外機は、一対の接続端子と、前記一対の接続端子から供給される電力によって駆動されるスタータモータと、前記スタータモータによって始動されるエンジンとを備える。前記船舶推進システムは、前記バッテリの一対の端子と前記一対の接続端子とをそれぞれ接続する一対のバッテリケーブルを含む。また、前記船舶推進システムは、前記スタータモータが駆動されているときに前記一対の接続端子の端子間に現れる接続端子間電圧を、前記バッテリの劣化を推定するための推定基礎情報として取得する推定基礎情報取得ユニットを含む。
【0008】
スタータモータが駆動されてエンジンが始動されるとき、バッテリからバッテリケーブルを介してスタータモータに電力が供給される。このとき、バッテリケーブルに流れる電流により、バッテリと船外機の接続端子との間で電圧降下が生じる。自動車の場合とは異なり、船体に搭載されるバッテリと船外機との間を接続するバッテリケーブルは長いので、バッテリケーブルにおける電圧降下は、エンジン始動時のスタータモータの駆動に影響を与える。したがって、バッテリケーブルにおける電圧降下は、無視することができない。また、自動車の場合とは異なり、バッテリケーブルは、船舶ごとに個別の長さを有するので、バッテリケーブルにおける電圧降下が個別の船舶ごとに異なる。
【0009】
そこで、この実施形態では、船外機に備えられる一対の接続端子の端子間に現れる接続端子間電圧をバッテリ劣化推定のために用いる。より具体的には、スタータモータが駆動されているときの接続端子間電圧が、バッテリ劣化推定のための推定基礎情報として取得される。この接続端子間電圧は、スタータモータを駆動するための電流がバッテリケーブルに流れているときにバッテリケーブルの船外機側端における電圧であるので、バッテリケーブルにおける電圧降下が加味された値となる。よって、個別の船舶において長さが異なるバッテリケーブルにおける電圧降下を考慮してバッテリ劣化推定を行える。端的には、バッテリケーブルにおける電圧降下分を加味して、エンジン始動のために許容されるバッテリの劣化を推し量ることができる。
【0010】
接続端子間電圧は、たとえば、船外機のエンジンを制御するために船外機に備えられるエンジンコントローラ(エンジンECU(電子制御ユニット))によって検出されてもよい。推定基礎情報取得ユニットは、エンジンコントローラであってもよい。また、推定基礎情報取得ユニットは、エンジンコントローラから接続端子間電圧の情報をデータ通信によって取得する別の機器であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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