TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025085347
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023199155
出願日
2023-11-24
発明の名称
抗力型タービン装置、前記抗力型タービン装置を用いた風力回転装置、水力回転装置、潮力回転装置、並びに、前記抗力型タービン装置を用いた風力発電機、水力発電機、潮力発電機
出願人
株式会社チャレナジー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F03D
3/06 20060101AFI20250529BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】装置の性能と強度の向上を両立させることを可能とする抗力型タービン装置を提供する。
【解決手段】抗力型タービン装置1Aは、支持軸3と、支持軸3の軸方向に対して所定の間隔を空けて支持軸3に固定される複数の支持部材4と、支持軸3の周囲に対称的に一対で配置されて、支持部材4により支持される複数の受圧部材5とを備える。受圧部材5は、外側端53と内側端54との間に延設される壁面部として、外側端53から延設されて曲面状に形成された外側壁面部50と、外側壁面部50から延設されて平面状に形成された中間壁面部51と、中間壁面部51から内側端54に延設されて平面状に形成された内側壁面部52とを有する。一対の受圧部材5が対称的に配置される際、一方の受圧部材5の内側端54は、平面視において、第1の直線ZL1と、第2の直線ZL2と、第3の直線ZL3と、第4の直線ZL4とで囲まれた第1の領域に配置される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
回転可能に軸支される支持軸と、
前記支持軸の軸方向に対して所定の間隔を空けて配置されて、少なくとも1つが前記支持軸に固定される複数の支持部材と、
隣り合う複数の前記支持部材の間を前記軸方向に沿って、かつ、前記支持軸の径方向に離間した状態で前記支持軸の周囲に対称的に一対で配置されて、前記支持部材により支持される複数の受圧部材とを備え、
複数の前記受圧部材の各々は、
前記軸方向に垂直な平面視において、前記径方向外側に配置される外側端と、前記支持軸に対して前記外側端の反対側で前記外側端よりも前記径方向内側に配置される内側端との間に延設される壁面部として、
前記外側端から、前記受圧部材が流体圧を受けて前記支持軸が回転するときの進行方向側かつ前記支持軸寄りに延設されて、前記径方向外側に膨出する曲面状に形成された外側壁面部と、
前記外側壁面部から、湾曲状又は屈曲状の外側境界部を介して前記進行方向側かつ前記支持軸寄りに延設されて、平面状に形成された中間壁面部と、
前記中間壁面部から、湾曲状又は屈曲状の内側境界部を介して前記中間壁面部よりも前記進行方向側に配置された前記内側端に延設されて、平面状に形成された内側壁面部とを有し、
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側端は、
前記平面視において、第1の領域に配置され、
前記第1の領域は、
一方の前記受圧部材の前記中間壁面部に平行な直線であって、一方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第1の直線と、
一方の前記受圧部材の前記中間壁面部に平行な直線であって、他方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第2の直線と、
一方の前記受圧部材の前記内側境界部と、他方の前記受圧部材の前記外側境界部とを結ぶ第3の直線と、
他方の前記受圧部材の前記外側端と、他方の前記受圧部材の前記外側境界部とを結ぶ第4の直線とで囲まれた領域である、
抗力型タービン装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側端は、
前記平面視において、第2の領域に配置され、
前記第2の領域は、
前記第1の直線と、
前記第3の直線と、
一方の前記受圧部材の前記中間壁面部に平行な直線であって、前記支持軸の回転中心軸を通る第5の直線と、
前記支持軸の回転中心軸を中心として、他方の前記受圧部材の前記外側境界部を通る第1の円弧線とで囲まれた領域である、
請求項1に記載の抗力型タービン装置。
【請求項3】
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側端は、
前記平面視において、第3の領域に配置され、
前記第3の領域は、
前記第3の直線と、
前記第5の直線と、
前記第1の円弧線と、
前記第5の直線と前記外側端の外接円との交点を通る直線であって、一方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第6の直線とで囲まれた領域である、
請求項2に記載の抗力型タービン装置。
【請求項4】
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側端は、
前記平面視において、第4の領域に配置され、
前記第4の領域は、
前記第3の直線と、
前記第5の直線と、
前記第6の直線と、
前記第1の円弧線と、
前記第2の直線と前記外側端の外接円との交点を通る直線であって、一方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第7の直線とで囲まれた領域である、
請求項3に記載の抗力型タービン装置。
【請求項5】
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側境界部は、
前記平面視において、前記第1の直線に対して前記支持軸と反対側に配置される、
請求項1に記載の抗力型タービン装置。
【請求項6】
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側境界部は、
他方の前記受圧部材の前記外側端を通る直線であって、一方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第8の直線に対して前記支持軸と反対側に配置されるとともに、
他方の前記受圧部材の前記外側端と一方の前記受圧部材の前記外側境界部とを結ぶ第9の直線に対して前記支持軸側に配置される、
請求項5に記載の抗力型タービン装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の抗力型タービン装置を用いた、
風力回転装置、水力回転装置又は潮力回転装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の抗力型タービン装置を用いた、
風力発電機、水力発電機又は潮力発電機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗力型タービン装置、前記抗力型タービン装置を用いた風力回転装置、水力回転装置、潮力回転装置、並びに、前記抗力型タービン装置を用いた風力発電機、水力発電機、潮力発電機に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、抗力型タービン装置を用いた回転装置や発電機が知られている。例えば、抗力型風力発電機として、特許文献1には、横断面がC字状(円弧状)の複数のブレードを有するサボニウス型風車が開示され、特許文献2には、横断面がJ字状の複数のブレードを有するバッハ型風車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-152937号公報
特開平6-323237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2に開示された抗力型風力発電機では、抗力型風力発電機の回転中心に支持軸を備えることなく、上下方向に間隔を空けて配置された支持部材によりブレードを支持するものである。そのため、ブレードの設計では、その形状や配置の自由度が高いというメリットを有するが、支持軸を備えない構成とした場合に装置の強度を確保するには、ブレードの強度を高める必要があるため、ブレードの重量が大きくなり、装置コストの上昇が避けらなかった。一方、抗力型風力発電機の回転中心に支持軸を備える構成とした場合、支持軸の存在によりブレードの設計に制約が生じるほか、風上側から風下側に進むブレードから、風下側から風上側に進むブレードに向かって流入する気流が阻害されるため、発電効率の低下を招くことになり、装置の性能と強度の向上を両立させることは困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、装置の性能と強度の向上を両立させることを可能とする抗力型タービン装置、前記抗力型タービン装置を用いた風力回転装置、水力回転装置、潮力回転装置、並びに、前記抗力型タービン装置を用いた風力発電機、水力発電機、潮力発電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、本発明の一実施形態に係る抗力型タービン装置は、
回転可能に軸支される支持軸と、
前記支持軸の軸方向に対して所定の間隔を空けて配置されて、少なくとも1つが前記支持軸に固定される複数の支持部材と、
隣り合う複数の前記支持部材の間を前記軸方向に沿って、かつ、前記支持軸の径方向に離間した状態で前記支持軸の周囲に対称的に一対で配置されて、前記支持部材により支持される複数の受圧部材とを備え、
複数の前記受圧部材の各々は、
前記軸方向に垂直な平面視において、前記径方向外側に配置される外側端と、前記支持軸に対して前記外側端の反対側で前記外側端よりも前記径方向内側に配置される内側端との間に延設される壁面部として、
前記外側端から、前記受圧部材が流体圧を受けて前記支持軸が回転するときの進行方向側かつ前記支持軸寄りに延設されて、前記径方向外側に膨出する曲面状に形成された外側壁面部と、
前記外側壁面部から、湾曲状又は屈曲状の外側境界部を介して前記進行方向側かつ前記支持軸寄りに延設されて、平面状に形成された中間壁面部と、
前記中間壁面部から、湾曲状又は屈曲状の内側境界部を介して前記中間壁面部よりも前記進行方向側に配置された前記内側端に延設されて、平面状に形成された内側壁面部とを有し、
一対の前記受圧部材が対称的に配置される際、一方の前記受圧部材の前記内側端は、
前記平面視において、第1の領域に配置され、
前記第1の領域は、
一方の前記受圧部材の前記中間壁面部に平行な直線であって、一方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第1の直線と、
一方の前記受圧部材の前記中間壁面部に平行な直線であって、他方の前記受圧部材側で前記支持軸に接する第2の直線と、
一方の前記受圧部材の前記内側境界部と、他方の前記受圧部材の前記外側境界部とを結ぶ第3の直線と、
他方の前記受圧部材の前記外側端と、他方の前記受圧部材の前記外側境界部とを結ぶ第4の直線とで囲まれた領域である。
【0007】
本発明の一実施形態に係る風力回転装置、水力回転装置又は潮力回転装置は、前記抗力型タービン装置を用いたものである。本発明の一実施形態に係る風力発電機、水力発電機又は潮力発電機は、前記抗力型タービン装置を用いたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態に係る抗力型タービン装置によれば、複数の受圧部材の各々が、支持軸の軸方向に垂直な平面視において、外側端から延設されて曲面状に形成された外側壁面部と、外側壁面部から延設されて平面状に形成された中間壁面部と、中間壁面部から内側端に延設されて平面状に形成された内側壁面部とを有する。そして、一対の受圧部材が対称的に配置される際、一方の受圧部材の内側端は、平面視において、上記の第1の直線、第2の直線、第3の直線及び第4の直線で囲まれた第1の領域に配置される。
【0009】
これにより、一対の受圧部材は、隣り合う支持部材の間に支持されることにより、装置全体では、モノコック構造をなすように構成される。また、受圧部材の内側端が第1の領域に配置されることで、支持軸と複数の受圧部材との間に流体が流れための通路が確保される。そのため、所定の方向から流体の流れを受けたとき、その流体は、外側端から外側壁面部に沿って流れ込み、支持軸と中間壁面部及び内側壁面部との間を通過し、内側端から流れ出る。したがって、装置の性能と強度の向上を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Aの一例を示す全体斜視図である。
第1の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Aの一例を示す部分分解斜視図である。
第1の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Aの一例を示す横断面図である。
第1の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Aの各パラメータを示す概要図である。
第1の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Aの配置例と各特徴線を示す概要図である。
受圧部材5の内側端54の位置を変化させたときの出力係数Cpと、第1の領域ZAを示す分布図である。
受圧部材5の内側端54の位置を変化させたときの出力係数Cpと、第2の領域ZBを示す分布図である。
受圧部材5の内側端54の位置を変化させたときの出力係数Cpと、第3の領域ZCを示す分布図である。
受圧部材5の内側端54の位置を変化させたときの出力係数Cpと、第4の領域ZDを示す分布図である。
第1の最短距離s、及び、第3の最短距離uに対する出力係数Cpの変化を示す分布図である。
第2の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Bの一例を示す全体斜視図である。
第2の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Bの一例を示す横断面図である。
第3の実施形態に係る垂直軸抗力型風力発電機1Cの一例を示す全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
気泡発電装置
2か月前
個人
水力回転装置
2か月前
個人
傾斜型発電装置
1か月前
個人
リニアエンジン
2か月前
個人
発電装置
3か月前
個人
発電装置
3か月前
個人
プラズマエンジン
1か月前
個人
垂直型風力発電装置
2か月前
株式会社高橋監理
浮体式洋上風力発電所
18日前
有限会社スタジオ・シオン
反重力推進装置
3か月前
株式会社堤水素研究所
風力発電装置
24日前
個人
円錐振り子運動を近似的に発生させる装置
1か月前
株式会社アイシン
流体機械
2か月前
株式会社アイシン
流体機械
2か月前
株式会社アイシン
流体機械
2か月前
株式会社ゲットクリーンエナジー
エンジン
1か月前
個人
潮流発電装置および潮流発電方法
1か月前
三鷹光器株式会社
垂直軸風車構造
3か月前
株式会社高橋監理
推進装置付き浮体式洋上風力発電所
18日前
日本精工株式会社
風力発電装置
4日前
日本精工株式会社
風力発電装置
27日前
日本精工株式会社
風力発電装置
27日前
個人
鋼球の流体力学とそれを用いた蓄電池とドアクローザ
2か月前
戸田建設株式会社
洋上風力発電設備の組立用支援装置
2か月前
個人
流体発電システム、制御装置および制御方法
1か月前
株式会社ブリヂストン
移動体
1か月前
日軽金アクト株式会社
垂直軸風車
1か月前
いくつものかたち株式会社
フロート式水力発電装置
2か月前
学校法人 中央大学
異方変形弾性体及びこれを利用した推進機構
17日前
個人
循環式太陽熱発電装置における池見式タービンおよび発電機の設置方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
風力発電用冷却装置
2か月前
個人
生活を豊かにする発明
2か月前
国立大学法人山梨大学
パルスプラズマスラスタ
4日前
合同会社加速流グリーンパワー研究所
移動体装着風速加速型風車
17日前
株式会社ゲットクリーンエナジー
気泡を利用した回転機構を備える発電機
1か月前
日本エンヂニヤ株式会社
水力発電所におけるヘッドタンクの水位制御装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る