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公開番号2025053886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162982
出願日2023-09-26
発明の名称鍵盤楽器の鍵盤装置
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10B 3/12 20060101AFI20250331BHJP(楽器;音響)
要約【課題】押鍵時において、良好なタッチ感を得ることができ、また、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性を高めることができ、適切な連打性を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供する
【解決手段】鍵盤シャーシ4と、鍵盤シャーシ4の上部に配置された鍵2と、押鍵時に、その押鍵された鍵を、鍵の後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として回動するように動作させる鍵支持機構6と、を備え、鍵支持機構6は、第1支軸18aに揺動自在に係合する第1アームと、第2支軸19aに揺動自在に係合する第2アームと、を有しており、第2アーム32には、第2アーム32よりも比重の大きな材料から成る第2アーム用錘52が設けられている。
【選択図】図8


特許請求の範囲【請求項1】
鍵盤シャーシと、
前後方向に所定長さ延び、前記鍵盤シャーシの上部に配置された鍵と、
前記鍵盤シャーシに係合するとともに、前記鍵を下方から支持するように設けられ、押鍵時に、その押鍵された鍵を、当該鍵の後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として回動するように動作させる鍵支持機構と、
を備え、
前記鍵支持機構は、
前後方向に所定長さ延びるように構成され、前記鍵盤シャーシに設けられた第1支軸に揺動自在に係合するとともに、前端部が前記鍵の前部に回動自在にかつスライド自在に連結する第1アームと、
前後方向に所定長さ延びるように構成され、前記鍵盤シャーシに前記第1支軸よりも後方に設けられた第2支軸に揺動自在に係合するとともに、後端部が前記鍵の後部に回動自在に連結し、前記第2支軸よりも前方の第2アーム前側連結部が、前記第1アームの前記第1支軸よりも後方の第1アーム後側連結部に回動自在にかつスライド自在に連結する第2アームと、
を有しており、
前記第2アームには、当該第2アームよりも比重の大きな材料から成る第2アーム用錘が設けられていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記第2アーム用錘は、前記第2支軸の前方及び/又は当該第2支軸の周囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項3】
前記第2アーム用錘は、前記第2アームの左右の側面側の少なくとも一方に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項4】
前記第2アームは、左右方向に貫通する錘収容部を有しており、
前記第2アーム用錘は、前記錘収容部に外部から挿入されることにより、当該錘収容部に収容された状態で、前記第2アームに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項5】
前記第2アーム用錘は、周囲が所定の合成樹脂で覆われた状態で、前記錘収容部に収容されることを特徴とする請求項4に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項6】
前記第2アームは、合成樹脂を成形することによって製造され、当該第2アームの成形時に、前記第2アーム用錘と一体に成形されることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に適用され、押鍵された鍵が、その後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として回動するように動作する鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の鍵盤装置として、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1に記載したものが知られている。この鍵盤装置は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシの上部に配置された鍵と、鍵盤シャーシに係合し、鍵を下方から支持する鍵支持機構とを備えている。鍵支持機構は、前後方向に延びる第1アーム及び第2アームを有しており、これらが鍵盤シャーシの第1支軸及び第2支軸にそれぞれ回動自在に支持されている。また、第1アームは、その前端部が鍵の前部に回動自在にかつスライド自在に連結する一方、第2アームは、その前端部が第1アームの所定部位に回動自在にかつスライド自在に連結するとともに、後端部が鍵の後端部に回動自在に連結されている。
【0003】
このように構成された鍵盤装置では、押鍵時に、鍵の前端部が押し下げられると、それに伴い、第1アームは第1支軸を中心として前端部が下がりかつ後端部の錘が上がるように回動し、第2アームは第2支軸を中心として前端部が上がりかつ後端部が下がるように回動する。これにより、鍵は、その後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として、前端部が下がるように回動する。
【0004】
そして、押し下げられた鍵から指が離される離鍵時には、第1アーム及び第2アームは上記と逆方向に回動しながら、鍵を元の位置に復帰回動させる。具体的には、第1アームは、上昇していた後端部の錘が下がるとともに前端部が上がるように回動しながら、鍵の前端部を押し上げる。また、第2アームは、その前端部が下がることで、第1アームの回動を促進するとともに、後端部が上がることで、鍵の後部を押し上げる。これにより、鍵は、上記の仮想支点を中心として、前端部が上がり、元の位置に復帰回動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-50758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の鍵盤装置では、第1アームに錘を設けることにより、第1アームの重量を重くすることで、押鍵時に十分な手応え(弾き応え)を有するタッチ感が得られるようにするとともに、離鍵時に第1アームが回動することによって、鍵を押し上げ、元の位置に復帰回動させている。また、第1アームの重量を次第に重くしてゆくと、押鍵の際の手応えが高まり、タッチ感をより一層向上させることが可能である。しかし、第1アームの重量を重くすることで、第1アームの慣性モーメントが大きくなると、第1アームが回動しにくくなり、その結果、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性が低下し、適切な連打性が得られなくなることがある。したがって、上記鍵盤装置には、改善の余地がある。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、押鍵時において、良好なタッチ感を得ることができ、また、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性を高めることができ、適切な連打性を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、鍵盤シャーシと、前後方向に所定長さ延び、鍵盤シャーシの上部に配置された鍵と、鍵盤シャーシに係合するとともに、鍵を下方から支持するように設けられ、押鍵時に、その押鍵された鍵を、鍵の後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として回動するように動作させる鍵支持機構と、を備え、鍵支持機構は、前後方向に所定長さ延びるように構成され、鍵盤シャーシに設けられた第1支軸に揺動自在に係合するとともに、前端部が鍵の前部に回動自在にかつスライド自在に連結する第1アームと、前後方向に所定長さ延びるように構成され、鍵盤シャーシに第1支軸よりも後方に設けられた第2支軸に揺動自在に係合するとともに、後端部が鍵の後部に回動自在に連結し、第2支軸よりも前方の第2アーム前側連結部が、第1アームの第1支軸よりも後方の第1アーム後側連結部に回動自在にかつスライド自在に連結する第2アームと、を有しており、第2アームには、第2アームよりも比重の大きな材料から成る第2アーム用錘が設けられていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、前後方向に所定長さ延び、鍵盤シャーシの上部に配置された鍵は、上記の第1アーム及び第2アームを有する鍵支持機構によって下方から支持され、押鍵時に、鍵の後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として回動するように動作する。上記の第2アームには、その第2アームよりも比重の大きな材料から成る第2アーム用錘が設けられているので、第2アームの重量を重くすることで、第2アームの慣性モーメントが大きくなる。それにより、押鍵の際に十分な手応えを与えることが可能になることで、押鍵時に良好なタッチ感を得ることができる。また、第2アームの重量の増加によって良好なタッチ感が得られることで、第1アームの重量の増加を抑制することができる。それにより、第1アームの重量のみを重くする場合に比べて、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性を高めることができ、適切な連打性を得ることができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置において、第2アーム用錘は、第2支軸の前方及び/又は第2支軸の周囲に設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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