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公開番号2025041468
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148788
出願日2023-09-13
発明の名称ポリ乳酸系樹脂組成物およびその用途
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 67/04 20060101AFI20250318BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐熱性および柔軟性に優れたポリ乳酸樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリ乳酸系樹脂、ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂および可塑剤を含み、前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂の割合が、前記ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して50質量部以下である樹脂組成物を調製する。前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂は、ヒドロキシC4-10アルカン酸成分(特に、ヒドロキシC4-6アルカン酸成分)を重合成分として含んでいてもよい。前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂は、(R)-3-ヒドロキシ酪酸成分および(R)-3-ヒドロキシ吉草酸成分からなる群より選択された少なくとも一種を重合成分として含んでいてもよい。前記可塑剤はエステル系可塑剤であってもよい。前記可塑剤の割合は、前記ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して1~50質量部であってもよい。前記樹脂組成物のメルトフローレートは3~40g/10分であってもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリ乳酸系樹脂、ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂および可塑剤を含み、かつ前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂の割合が、前記ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して50質量部以下である樹脂組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂が、ヒドロキシC
4-10
アルカン酸成分を重合成分として含む請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂が、ヒドロキシC
4-6
アルカン酸成分を重合成分として含む請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂が、(R)-3-ヒドロキシ酪酸成分および(R)-3-ヒドロキシ吉草酸成分からなる群より選択された少なくとも一種を重合成分として含む請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂が、(R)-3-ヒドロキシ酪酸成分を重合成分として含む請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記可塑剤がエステル系可塑剤を含む請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記可塑剤の割合が、前記ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して1~50質量部である請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂の割合が、前記ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して3~30質量部である請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項9】
温度190℃、荷重2.16kgfのメルトフローレートが3~40g/10分である請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項10】
ガラス転移温度が42℃以上である請求項1または2記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂を含むポリ乳酸系樹脂組成物およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
温室効果ガス排出削減による「低炭素化社会」や、環境に調和した「資源循環型社会」の実現に向けた取り組みが強く求められており、これらの社会を実現するために新しい素材「バイオプラスチック」の普及が加速している。
【0003】
その中で、ポリ乳酸は植物由来で生分解する樹脂として使用されているが、ポリ乳酸は硬質樹脂であり、フィルムとして使用するには柔軟性が不足している。そのため、ポリ乳酸を主成分とするフィルムが作れないという問題があった。その他のポリヒドロキシアルカノエート等の植物由来かつ生分解性を持つ樹脂についても、同様に硬質であるためフィルム用の樹脂として使用しにくい。そこで、フィルム化に適した柔軟性を付与するために、柔軟性を増すための添加剤(可塑剤)を加える方法が知られている。
【0004】
特開2011-52149号公報(特許文献1)には、ポリ乳酸と、ポリ乳酸を可塑化するための可塑剤と、増粘作用を有するポリマーとで構成されたポリ乳酸樹脂組成物が開示されている。
【0005】
特開2015-193750号公報(特許文献2)には、ポリ乳酸系樹脂などの硬質生分解性樹脂と、軟質生分解性樹脂と、可塑剤と、脂肪酸アミド化合物、脂肪族モノエポキシ化合物および脂肪族モノカルボン酸化合物からなる群より選択された少なくとも一種とを含む樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-52149号公報
特開2015-193750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1や特許文献2の樹脂組成物では、可塑剤の割合が多くなると、可塑剤がブリードアウトしたり、可塑剤によって樹脂のガラス転移温度が低下し、樹脂組成物の耐熱性も低下するという問題がある。一方、この問題を回避するために、可塑剤の使用量を減らすと柔軟性が低下する。
【0008】
従って、本発明の目的は、耐熱性および柔軟性に優れたポリ乳酸系樹脂組成物およびその用途を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリ乳酸系樹脂および可塑剤に所定量のポリヒドロキシアルカン酸系樹脂を組み合わせることにより、ポリ乳酸系樹脂組成物の耐熱性および柔軟性を向上できることを見出し、発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明の態様[1]の樹脂組成物は、ポリ乳酸系樹脂、ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂および可塑剤を含み、かつ前記ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂の割合が、前記ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して50質量部以下である樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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