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公開番号2024107596
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011607
出願日2023-01-30
発明の名称アスファルト混合物用保温剤、それを含むアスファルト混合物及びその製造方法
出願人株式会社NIPPO,日油株式会社
代理人弁理士法人SIPPs
主分類E01C 7/22 20060101AFI20240802BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】本発明は、アスファルト混合物に高い保温性能を提供できるアスファルト混合物用保温剤を提供する。
【解決手段】本発明の保温剤は、以下の式(1)で示される第1のポリオキシアルキレン系界面活性剤:
R1-O-(A1O)m-H・・・(1)
(式(1)中、R1は分岐鎖を有する炭素数6~24の脂肪族炭化水素基を示し、A1Oは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示す。mは、アルキレンオキサイド平均付加モル数を示し、2~30の数である。)
以下の式(2)で示される第2のポリオキシアルキレン系界面活性剤:R2-O-(A2O)n-H・・・(2)
(式(2)中、R2は炭素数5~24の脂肪族炭化水素基を示す。A2Oは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示し、該オキシアルキレン基はオキシプロピレン基を5~40モル%含有する。nはアルキレンオキサイド平均付加モル数を示し、3~50の数である。)
及び多価アルコールを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の式(1)で示される第1のポリオキシアルキレン系界面活性剤:


-O-(A

O)m-H・・・(1)
(式(1)中、R

は分岐鎖を有する炭素数6~24の脂肪族炭化水素基を示し、A

Oは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示す。mは、アルキレンオキサイド平均付加モル数を示し、2~30の数である。)
以下の式(2)で示される第2のポリオキシアルキレン系界面活性剤:


-O-(A

O)n-H・・・(2)
(式(2)中、R

は炭素数5~24の脂肪族炭化水素基を示す。A

Oは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示し、該オキシアルキレン基はオキシプロピレン基を5~40モル%含有する。nはアルキレンオキサイド平均付加モル数を示し、3~50の数である。)及び
多価アルコール
を含む、アスファルト混合物用保温剤。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
20質量%以上40質量%以下の第1のポリオキシアルキレン系界面活性剤、10質量%以上30質量%以下の第2のポリオキシアルキレン系界面活性剤、及び40質量%以上60質量%以下の多価アルコールを含む、請求項1に記載のアスファルト混合物用保温剤。
【請求項3】
骨材、請求項1又は2に記載の保温剤、及びアスファルトを含む、アスファルト混合物。
【請求項4】
前記保温剤を、0.001質量%以上0.5質量%以下で含む、請求項3に記載のアスファルト混合物。
【請求項5】
請求項1に記載の保温剤を骨材に散布すること、及び前記保温剤が散布された骨材とアスファルトとを加熱して混合することを含む、アスファルト混合物の製造方法。
【請求項6】
前記骨材が、再生骨材である、請求項5に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の保温剤を骨材に散布すること、及び前記保温剤が散布された骨材とアスファルトとを加熱して混合することを含む、アスファルト混合物の保温方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト混合物用保温剤、それを含むアスファルト混合物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
舗装の表層に用いられるアスファルト混合物は、工場において骨材とアスファルトとを加熱及び混合して製造され、約160℃等の高温で出荷される。出荷されたアスファルト混合物は、ダンプトラック等に積載されて施工現場へ運搬される最中に、温度が低下する。所定の温度を下回ったアスファルト混合物は、粘性が低下することにより作業性が低下することから、舗装の十分な品質を確保することが困難となる。
【0003】
そこで、アスファルト混合物の温度の低下を防ぐために、ダンプトラックに積載したアスファルト混合物の上面を保温シートで被覆することが一般的である。
【0004】
しかしながら、それでもアスファルト混合物の温度は輸送中に低下することから、アスファルト混合物の輸送には制限時間があり、工場から出荷されて2時間程度で施工現場まで輸送する必要がある。このような事情から、アスファルト混合物の製造工場は、全国各地に点在しており、施工現場近くの工場でアスファルト混合物を製造して施工現場まで輸送している。
【0005】
近年、公共工事の減少からアスファルト混合物の需要が低下しており、全国に点在しているアスファルト混合物の工場の数も減少している。
【0006】
そこで、アスファルト混合物の保温方法のさらなる改良が求められており、例えば、特許文献1では、ダンプトラックの排気ガスを荷台床面に設けた煙道に導入することで保温効果を高める発明を開示している。また、特許文献2では、電熱ヒータをダンプトラックの荷台に設置することで保温効果を高める発明を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平10-16631号公報
特開2006-51887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、アスファルト混合物に高い保温性能を提供できるアスファルト混合物用保温剤、それを含むアスファルト混合物及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明は、以下の態様を有する:
《態様1》
以下の式(1)で示される第1のポリオキシアルキレン系界面活性剤:


-O-(A

O)m-H・・・(1)
(式(1)中、R

は分岐鎖を有する炭素数6~24の脂肪族炭化水素基を示し、A

Oは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示す。mはアルキレンオキサイド平均付加モル数を示し、2~30の数である。)
以下の式(2)で示される第2のポリオキシアルキレン系界面活性剤:


-O-(A

O)n-H・・・(2)
(式(2)中、R

は炭素数5~24の脂肪族炭化水素基を示す。A

Oは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示し、該オキシアルキレン基はオキシプロピレン基を5~40モル%含有する。nはアルキレンオキサイド平均付加モル数を示し、3~50の数である。)及び
多価アルコール
を含む、アスファルト混合物用保温剤。
《態様2》
20質量%以上40質量%以下の第1のポリオキシアルキレン系界面活性剤、10質量%以上30質量%以下の第2のポリオキシアルキレン系界面活性剤、及び40質量%以上60質量%以下の多価アルコールを含む、態様1に記載のアスファルト混合物用保温剤。
《態様3》
骨材、態様1又は2に記載の保温剤、及びアスファルトを含む、アスファルト混合物。
《態様4》
前記保温剤を、0.001質量%以上0.5質量%以下で含む、態様3に記載のアスファルト混合物。
《態様5》
態様1に記載の保温剤を骨材に散布すること、及び前記保温剤が散布された骨材とアスファルトとを加熱して混合することを含む、アスファルト混合物の製造方法。
《態様6》
前記骨材が、再生骨材である、態様5に記載のアスファルト混合物の製造方法。
《態様7》
態様1に記載の保温剤を骨材に散布すること、及び前記保温剤が散布された骨材とアスファルトとを加熱して混合することを含む、アスファルト混合物の保温方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明のアスファルト混合物用保温剤によれば、アスファルト混合物に高い保温性能を提供できる。また、本発明のアスファルト混合物及びその製造方法によって得られたアスファルト混合物によれば、高い保温効果を有するため、従来技術のアスファルト混合物と同様の輸送方法で輸送した場合に、比較的長距離の輸送が可能となる。また、本発明のアスファルト舗装体の製造方法によれば、従来技術のアスファルト混合物を用いる場合と比較して、工場から遠い施工現場でも施工性が高い。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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