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公開番号2024098014
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2024079605,2023533586
出願日2024-05-15,2022-06-30
発明の名称光学フィルタ
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G02B 5/26 20060101AFI20240711BHJP(光学)
要約【課題】本発明は、高入射角においても可視光領域の透過率変化が少なく、可視光領域の透過性と近赤外光領域の遮蔽性に優れた光学フィルタの提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、基材と、前記基材の少なくとも一方の主面側に最外層として積層された誘電体多層膜とを備える光学フィルタであって、前記基材は、近赤外線吸収ガラスと、樹脂膜とを有し、前記樹脂膜は、厚さが10μm以下であり、樹脂と、色素(NIR1)とを含み、前記光学フィルタが所定の分光特性(i-1)~(i-3)、(i-6)~(i-8)等をすべて満たす光学フィルタに関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材の一方の主面側に誘電体多層膜1と、前記基材の他方の主面側に誘電体多層膜2と、を備える光学フィルタであって、
前記基材は、近赤外線吸収ガラスと、樹脂膜とを有し、
前記樹脂膜は、厚さが10μm以下であり、樹脂と、色素(NIR1)とを含み、
前記光学フィルタが下記分光特性(i-1)~(i-3)、(i-6)~(i-8)をすべて満たし、
入射角0度での分光透過率曲線において、波長750~1000nmにおける最大透過率T
750-1000(0deg)MAX
が2.6%以下であり、
入射角50度での分光透過率曲線において、波長750~1000nmにおける最大透過率T
750-1000(50deg)MAX
が3%以下である、光学フィルタ。
(i-1)入射角0度での分光透過率曲線において、波長450~600nmの平均透過率T
450-600(0deg)AVE
が80%以上
(i-2)入射角50度での分光透過率曲線において、波長450~600nmの平均透過率T
450-600(50deg)AVE
が80%以上
(i-3)前記平均透過率T
450-600(0deg)AVE
と前記平均透過率T
45
0-600(50deg)AVE
との差の絶対値が5%以下
(i-6)入射角0度での分光透過率曲線において、波長450~600nmにおける最大透過率T
450-600(0deg)MAX
が90%以上
(i-7)入射角0度での分光透過率曲線において、透過率が50%となる波長IR50
(0deg)
が、610~650nmの範囲にある
(i-8)入射角50度での分光透過率曲線において、透過率が50%となる波長IR50
(50deg)
が、610~650nmの範囲にある
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記分光特性(i-6)において、波長450~600nmにおける前記最大透過率T
450-600(0deg)MAX
が93%以上である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項3】
波長750~1000nmにおける前記最大透過率T
750-1000(50deg)MAX
が2.1%以下である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項4】
前記光学フィルタが下記分光特性(i-4)~(i-5)をさらに満たす、請求項1に記載の光学フィルタ。
(i-4)入射角0度での分光透過率曲線において、波長450nmにおける透過率T
450(0deg)
が80%以上
(i-5)入射角50度での分光透過率曲線において、波長450nmにおける透過率T
450(50deg)
が80%以上
【請求項5】
入射角0度での分光透過率曲線において、波長450nmにおける透過率T
450(0deg)
が85%以上である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項6】
前記光学フィルタが下記分光特性(i-19)および(i-20)を満たす、請求項1に記載の光学フィルタ。
(i-19)入射角0度での分光透過率曲線において、波長370~400nmの平均透過率T
370-400(0deg)AVE
が2%以下
(i-20)入射角50度での分光透過率曲線において、波長370~400nmの平均透過率T
370-400(50deg)AVE
が2%以下
【請求項7】
入射角0度での分光透過率曲線において、波長700~1000nmにおける平均透過率が0.4%以下である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項8】
入射角50度での分光透過率曲線において、波長700~1000nmにおける平均透過率が0.2%以下である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項9】
前記近赤外線吸収ガラスが、下記分光特性(iii-1)および(iii-2)を満たす、請求項1に記載の光学フィルタ。
(iii-1)波長450~600nmの平均内部透過率T
450-600AVE
が90%以上
(iii-2)波長450nmにおける内部透過率T
450
が92%以上
【請求項10】
前記近赤外線吸収ガラスが、下記分光特性(iii-3)および(iii-4)を満たす、請求項1に記載の光学フィルタ。
(iii-3)内部透過率が50%となる波長IR50が、625~650nmの範囲にある
(iii-4)波長750~1000nmの平均内部透過率T
750-1000AVE
が2.5%以下
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光を透過し、近赤外光を遮断する光学フィルタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
固体撮像素子を用いた撮像装置には、色調を良好に再現し鮮明な画像を得るため、可視域の光(以下「可視光」ともいう)を透過し、近赤外波長領域の光(以下「近赤外光」ともいう)を遮断する光学フィルタが用いられる。
【0003】
このような光学フィルタは、例えば、透明基板の片面または両面に、屈折率が異なる誘電体薄膜を交互に積層(誘電体多層膜)し、光の干渉を利用して遮蔽したい光を反射する反射型のフィルタ等、様々な方式が挙げられる。
【0004】
特許文献1および2には、誘電体多層膜および色素を含む吸収層を有する光学フィルタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/151348号
国際公開第2018/043564号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
誘電体多層膜を有する光学フィルタは、光の入射角により誘電体多層膜の光学膜厚が変化するために、入射角による分光透過率曲線の変化が問題である。例えば、多層膜の積層数に応じて各層界面の反射光に起因する干渉により可視光領域の透過率の激しい変化、いわゆるリップルが生じ、光の入射角度が大きいほど強く発生しやすい。このようなフィルタを使用すると、固体撮像素子の分光感度が入射角の影響を受けるおそれがある。特に、近年のカメラモジュール低背化に伴い高入射角条件での使用が想定されるため、入射角の影響を受けにくい光学フィルタが求められている。
【0007】
本発明は、高入射角においても可視光領域の透過率変化が少なく、可視光領域の透過性と近赤外光領域の遮蔽性に優れた光学フィルタの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成を有する光学フィルタ等を提供する。
〔1〕基材と、前記基材の一方の主面側に誘電体多層膜1と、前記基材の他方の主面側に誘電体多層膜2と、を備える光学フィルタであって、
前記基材は、近赤外線吸収ガラスと、樹脂膜とを有し、
前記樹脂膜は、厚さが10μm以下であり、樹脂と、色素(NIR1)とを含み、
前記光学フィルタが下記分光特性(i-1)~(i-3)、(i-6)~(i-8)をすべて満たし、
入射角0度での分光透過率曲線において、波長750~1000nmにおける最大透過率T
750-1000(0deg)MAX
が2.6%以下であり、
入射角50度での分光透過率曲線において、波長750~1000nmにおける最大透過率T
750-1000(50deg)MAX
が3%以下である、光学フィルタ。
(i-1)入射角0度での分光透過率曲線において、波長450~600nmの平均透過率T
450-600(0deg)AVE
が80%以上
(i-2)入射角50度での分光透過率曲線において、波長450~600nmの平均透過率T
450-600(50deg)AVE
が80%以上
(i-3)前記平均透過率T
450-600(0deg)AVE
と前記平均透過率T
45
0-600(50deg)AVE
との差の絶対値が5%以下
(i-6)入射角0度での分光透過率曲線において、波長450~600nmにおける最大透過率T
450-600(0deg)MAX
が90%以上
(i-7)入射角0度での分光透過率曲線において、透過率が50%となる波長IR50
(0deg)
が、610~650nmの範囲にある
(i-8)入射角50度での分光透過率曲線において、透過率が50%となる波長IR50
(50deg)
が、610~650nmの範囲にある
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高入射角においても可視光領域の透過率変化が少なく、可視光領域の透過性と近赤外光領域の遮蔽性に優れた光学フィルタが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は一実施形態の光学フィルタの一例を概略的に示す断面図である。
図2は一実施形態の光学フィルタの別の一例を概略的に示す断面図である。
図3は一実施形態の光学フィルタの別の一例を概略的に示す断面図である。
図4は近赤外線吸収ガラスの分光透過率曲線を示す図である。
図5は例1-1の樹脂膜の分光透過率曲線を示す図である。
図6は例2-1の基材の分光透過率曲線を示す図である。
図7は例4-1の光学フィルタの分光透過率曲線を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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