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公開番号2024089048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204160
出願日2022-12-21
発明の名称光ネットワークシステム、制御方法、制御プログラム、制御装置、光中継装置
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類H04B 10/29 20130101AFI20240626BHJP(電気通信技術)
要約【課題】光伝送における非線形歪による信号品質の劣化を抑制する光ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】光中継装置と、光中継装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、光ネットワークのパスにおいて光中継装置が送受信する光信号の波長情報及び光中継装置に接続される光伝送路の伝送路情報を管理し、波長情報及び伝送路情報に基づいて、光中継装置において補償する波長分散補償量を決定する。また制御装置は、波長情報及び伝送路情報に基づいて、光中継装置において位相共役処理を決定する。光中継装置は、制御装置から決定された波長分散補償量と、位相共役処理情報を取得し、取得した波長分散補償量に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し波長分散補償処理を行い、取得した位相共役処理情報に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し位相共役処理を行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
光ネットワークを構成する光中継装置と、前記光中継装置を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記光ネットワークのパスにおいて前記光中継装置が送受信する光信号の波長情報及び前記光中継装置に接続される光伝送路の伝送路情報を管理する管理手段と、
前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、前記光中継装置において補償する波長分散補償量を決定する波長分散補償制御手段と、
前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、前記光中継装置において位相共役処理を決定する位相共役処理制御手段と、
を備え、
前記光中継装置は、
前記制御装置から前記決定された波長分散補償量を取得する波長分散補償量取得手段と、
前記制御装置から前記決定された位相共役処理情報を取得する位相共役処理取得手段と、
前記取得された位相共役処理情報に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し位相共役処理を行う位相共役処理手段と、
前記取得された波長分散補償量に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し波長分散補償処理を行う波長分散補償手段と、
を備える光ネットワークシステム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記波長分散補償制御手段は、前記光中継装置の受信側の前記波長情報及び前記伝送路情報と前記光中継装置の送信側の前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、前記光中継装置の受信側の光伝送路における有効非線形距離での蓄積波長分散量と、前記光中継装置の送信側の光伝送路における有効非線形距離での蓄積波長分散量を求める、
請求項1に記載の光ネットワークシステム。
【請求項3】
前記波長分散補償制御手段は、前記光中継装置の受信側の光伝送路における有効非線形距離での前記蓄積波長分散量と、前記光中継装置の送信側の光伝送路における有効非線形距離での前記蓄積波長分散量と、光中継装置における位相共役処理による波長分散補償量に基づいて、前記波長分散補償量を決定する、
請求項2に記載の光ネットワークシステム。
【請求項4】
前記波長分散補償制御手段は、前記光中継装置の受信側の光伝送路における光伝送前の送信信号に含まれる蓄積波長分散量と、前記光中継装置の受信側の光伝送路における有効非線形距離での前記蓄積波長分散量と、前記光中継装置の送信側の光伝送路における有効非線形距離での前記蓄積波長分散量と、光中継装置における位相共役処理による波長分散補償量に基づいて、前記波長分散補償量を決定する、
請求項2に記載の光ネットワークシステム。
【請求項5】
光ネットワークのパスにおいて光中継装置が送受信する光信号の波長情報及び前記光中継装置に接続される光伝送路の伝送路情報及び光ネットワークのパス数を管理し、
前記波長情報及び前記伝送路情報及び光ネットワークのパス数に基づいて、前記光中継装置において補償する波長分散補償量と位相共役処理を決定する、
制御方法。
【請求項6】
光ネットワークのパスにおいて光中継装置が送受信する光信号の波長情報及び前記光中継装置に接続される光伝送路の伝送路情報及び光ネットワークのパス数を管理し、
前記波長情報及び前記伝送路情報及び光ネットワークのパス数に基づいて、前記光中継装置において補償する波長分散補償量と位相共役処理を決定する、
処理をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【請求項7】
光ネットワークのパスにおいて当該光ネットワークを構成する光中継装置の送受信する光信号の波長情報及び前記光中継装置に接続される光伝送路の伝送路情報に基づいて、前記光中継装置において補償する波長分散補償量を決定する波長分散補償制御手段と、
前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、前記光中継装置における位相共役処理を決定する位相共役処理制御手段と、
を備える制御装置。
【請求項8】
前記位相共役処理制御手段は、前記光信号の複素共役を算出するための位相共役処理の実施の指示を前記光中継装置に送信する
請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記波長分散補償制御手段は、
前記光中継装置が接続する光伝送路のうち当該光中継装置が受信する光信号を送信する送信側のネットワーク装置との間の第一の光伝送路における前記送信側のネットワーク装置を基準とした第一の有効非線形距離における第一の累積波長分散量を算出し、
前記光中継装置が接続する光伝送路のうち当該光中継装置が送信する光信号の受信側のネットワーク装置との間の第二の光伝送路における前記光信号の自装置を基準とした第二の有効非線形距離における第二の累積波長分散量であって前記第一の累積波長分散量の異符号の第二の累積波長分散量を算出し、
前記波長分散補償量であって、前記第二の光伝送路における距離に応じた前記光信号の累積波長分散量の推移の統計値に基づいて前記第二の有効非線形距離において前記光信号の累積波長分散量が前記第二の累積波長分散量となる場合の前記光信号の前記光中継装置における送信時の波長分散量と、前記複素共役の結果である波長分散量との差を示す前記波長分散補償量を算出する
請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
光ネットワークのパスにおいて当該光ネットワークを構成する自装置の送受信する光信号の波長情報及び自装置に接続される光伝送路の伝送路情報に基づいて、自装置において補償する波長分散補償量を決定する波長分散補償制御手段と、
前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、自装置における位相共役処理を決定する位相共役処理制御手段と、
を備える制御装置と通信接続する前記自装置を示す光中継装置であって、
前記制御装置から取得した位相共役処理情報に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し位相共役処理を行う位相共役処理手段と、
前記波長分散補償量に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し波長分散補償処理を行う波長分散補償手段と、
を備える光中継装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ネットワークシステム、制御方法、制御プログラム、制御装置、光中継装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、5Gの無線通信システムの導入が進められており、ポスト5G時代に向けては、無線通信のみならず光通信分野においても、大容量通信や超高速化、超低遅延化、多数同時接続化への要望が強まっている。このため、光通信システムに関し、多様な通信サービス・産業用途への活用が期待され研究が進められている。
【0003】
例えば、基幹系光通信システムでは、光位相変調方式と偏波多重分離技術を組み合わせたデジタルコヒーレント方式を用いることで、100Gbps(Giga bit per second)超の大容量化が実現されている。さらに、信号帯域を狭窄化して波長多重化(Wavelength Division Multiplexing:WDM)することにより、周波数利用効率を向上させ多数同時接続を可能とする伝送方式の研究開発も行われている。また、光通信システムにおける高ボーレート化や信号変調の高多値化による大容量通信の妨げとなる光伝送中に発生する信号歪を光学的な処理もしくはデジタル信号処理によって補償する歪補償技術に関する研究開発も行われている。
【0004】
関連する技術として、例えば、特許文献1~3が知られている。特許文献1には、コヒーレント方式を用いた受信端と送信端とにより光信号の波長を変換する波長変換器が開示されている。
【0005】
特許文献2には、送信装置と受信装置の間に、デジタル信号処理により位相共役信号を生成する光位相共役装置を接続することが開示されている。
【0006】
特許文献3には、送信装置と受信装置の間に、光伝送路での波長分散を補償する分散補償モジュールを接続することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2017-511036号公報
米国特許出願公開第2012/0224855号明細書
特開2011-035735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のような光ネットワークシステム関連する技術では、光伝送における非線形歪による信号品質の劣化を抑制することが求められている。
【0009】
本開示は、上述の課題を解決する光ネットワークシステム、制御方法、制御プログラム、制御装置、光中継装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る光ネットワークシステムは、光ネットワークを構成する光中継装置と、前記光中継装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記光ネットワークのパスにおいて前記光中継装置が送受信する光信号の波長情報及び前記光中継装置に接続される光伝送路の伝送路情報を管理する管理手段と、前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、前記光中継装置において補償する波長分散補償量を決定する波長分散補償制御手段と、前記波長情報及び前記伝送路情報に基づいて、前記光中継装置において位相共役処理を決定する位相共役処理制御手段と、を備え、前記光中継装置は、前記制御装置から前記決定された波長分散補償量を取得する波長分散補償量取得手段と、前記制御装置から前記決定された位相共役処理情報を取得する位相共役処理取得手段と、前記取得された位相共役処理情報に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し位相共役処理を行う位相共役処理手段と、前記取得された波長分散補償量に基づいて、受信する光信号に基づいた電気信号に対し波長分散補償処理を行う波長分散補償手段と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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