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公開番号2024087775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2023196141
出願日2023-11-17
発明の名称シアノアクリレート系接着剤用増粘剤
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 11/08 20060101AFI20240624BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明の目的は、接着剤用増粘剤として好適に利用でき、とりわけシアノアクリレート系接着剤用増粘剤として利用した時に、低温での析出が少ない増粘剤を提供することである。
【解決手段】炭素数が12~24の脂肪族炭化水素、炭素数が12~24の脂肪族アルコール、及び炭素数が12~24の脂肪族アミドからなる群から選ばれる少なくとも1種を10~5000質量ppm含有するメタクリル樹脂を含むことを特徴とする、シアノアクリレート系接着剤用増粘剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素数が12~24の脂肪族炭化水素、炭素数が12~24の脂肪族アルコール、及び炭素数が12~24の脂肪族アミドからなる群から選ばれる少なくとも1種を10~5000質量ppm含有するメタクリル樹脂を含むことを特徴とする、シアノアクリレート系接着剤用増粘剤。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記メタクリル樹脂の重量平均分子量が85,000~1,500,000である、請求項1に記載のシアノアクリレート系接着剤用増粘剤。
【請求項3】
前記メタクリル樹脂の重量平均分子量が300,000~1,500,000である、請求項1に記載のシアノアクリレート系接着剤用増粘剤。
【請求項4】
前記メタクリル樹脂が、10時間半減温度が65℃未満の重合開始剤を用いて重合される、請求項1に記載のシアノアクリレート系接着剤用増粘剤。
【請求項5】
前記メタクリル樹脂が、体積平均粒子径50~500μmのビーズ状である、請求項1に記載のシアノアクリレート系接着剤用増粘剤。
【請求項6】
請求項5に記載のシアノアクリレート系接着剤用増粘剤が、水蒸気透過度が1.0g/m

/24h未満の材料で密閉されていることを特徴とする、パッケージ体。
【請求項7】
前記メタクリル樹脂が、モノマー総量に対して0.05~0.13質量%のジラウロイルパーオキサイドを重合開始剤として用いて重合される、請求項1に記載のシアノアクリレート系接着剤用増粘剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シアノアクリレート系接着剤用増粘剤に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
塗料または接着剤等の製造においては、製品の粘度を調整してハンドリング性を向上させる目的から有機系の増粘剤が用いられる。有機系の増粘剤の中でも、メタクリル系樹脂組成物を用いた増粘剤は、透明樹脂として高い透明性および耐候性を有しているうえ、アルキルシアノアクリレート等との親和性および耐薬品性にも優れている。メタクリル系樹脂組成物は、透明性を維持しながら迅速にモノマー中に溶解することから、接着剤用増粘剤として広く利用されている。
【0003】
接着剤の中でも特にシアノアクリレート系接着剤は、主成分であるアルキルシアノアクリレートが有する高いアニオン重合性によって、わずかな水分または不純物などの微弱なアニオンによって重合を開始し、各種材料を短時間で強固に接合することができる。そのため、瞬間接着剤として、工業用、医療用及び家庭用等の広範な分野において使用されている。
【0004】
その高い重合性から、シアノアクリレート系接着剤は、密閉容器など、ある程度外気と遮断された環境下で運搬および保管される。またシアノアクリレート系接着剤は保管時の固化を防ぐために低温で保管されることもある。
【0005】
しかし、メタクリル系樹脂を含む増粘剤を溶解して粘度を付与したシアノアクリレート系接着剤は、低温での保管時に何らかの物質が析出して白濁するという課題があった。
【0006】
メタクリル系樹脂を含む増粘剤として、例えば、特許文献1には、メタクリル樹脂の共重合成分のアクリル酸アルキル単量体単位のアルキル基の炭素数が4以上であるアクリル系増粘剤が開示されている。
【0007】
特許文献2には、メタクリル酸メチル中で50℃/95%Rh下で曝した際の安定性に優れたメタクリル系樹脂を含む増粘剤が開示されている。
【0008】
特許文献3には、シアノアクリレート系接着剤組成物中に200,000~500,000の重量平均分子量を有するポリ(メタ)アクリル酸アルキルを増粘剤として含有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
国際公開2022/07068号公報
特開2018-178076号公報
特公平4-15267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1では、増粘剤の低温での析出を抑えることについては記載されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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