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公開番号2024075380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186789
出願日2022-11-22
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社アイシン
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20240527BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 連通孔内で潤滑油を電動機室からギヤ室へスムーズに流す。
【解決手段】 駆動装置であって、ケースの電動機室内に収容されているロータを有する電動機と、前記ケースのギヤ室内に収容されているとともに前記ロータの回転に伴って回転する特定ギヤと、前記電動機室内及び前記ギヤ室内に貯留されている潤滑油と、前記電動機室と前記ギヤ室とを連通しているとともに前記ロータの回転時に前記電動機室から前記ギヤ室に前記潤滑油を流す連通孔、を有する。前記連通孔の前記ギヤ室側の開口部が、前記特定ギヤの側面に対向する位置に配置されている。前記特定ギヤの中心軸を通る水平面よりも下側の領域を下側領域とし、前記特定ギヤの前記中心軸を通る鉛直面よりも前記下側領域内において前記特定ギヤの回転方向における後側の領域を下後側領域としたときに、前記開口部が前記下後側領域に設けられている、
駆動装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
駆動装置であって、
電動機室とギヤ室を有するケースと、
前記電動機室内に収容されているロータを有する電動機と、
前記ギヤ室内に収容されており、前記ロータの回転に伴って回転する特定ギヤと、
前記電動機室内及び前記ギヤ室内に貯留されている潤滑油と、
前記電動機室と前記ギヤ室とを連通しており、前記ロータの回転時に前記電動機室から前記ギヤ室に前記潤滑油を流す連通孔、
を有し、
前記連通孔の前記ギヤ室側の開口部が、前記特定ギヤの側面に対向する位置に配置されており、
前記特定ギヤの中心よりも下側の領域を下側領域とし、前記下側領域内において前記特定ギヤの中心軸を通る鉛直面よりも前記特定ギヤの回転方向における後側の領域を下後側領域としたときに、前記開口部が前記下後側領域に設けられている、
駆動装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記ロータの回転時に、前記開口部から吐出される前記潤滑油が前記下後側領域において前記特定ギヤの前記回転方向における前側に向かって吐出される、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記ギヤ室内に、前記ロータのシャフトに固定された第1ギヤと、前記第1ギヤから前記特定ギヤに力を伝達する複数の中間ギヤが収容されており、
前記中間ギヤの個数が奇数である、
請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記連通孔が、前記電動機室から前記ギヤ室に向かうにしたがって下がるように傾斜している、請求項1または2の駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
特許文献1に、電動機とギヤを有する駆動装置が開示されている。駆動装置のケースは、電動機室とギヤ室を有している。電動機が電動機室内に収容されており、ギヤがギヤ室内に収容されている。ギヤは、電動機のロータの回転に伴って回転する。また、電動機室とギヤ室の内部には、潤滑油が貯留されている。また、駆動装置は、電動機室とギヤ室とを連通する連通孔を有している。ロータが回転すると、連通孔を介して電動機室からギヤ室へ潤滑油が流れる。このように潤滑油が流れることで、電動機室内の潤滑油量が減少し、電動機の駆動損失が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-070821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
連通孔内で潤滑油が電動機室からギヤ室へスムーズに流れると、電動機の駆動損失を効果的に低減することができる。本明細書では、連通孔内で潤滑油を電動機室からギヤ室へスムーズに流す技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する項目1の駆動装置は、電動機室とギヤ室を有するケースと、前記電動機室内に収容されているロータを有する電動機と、前記ギヤ室内に収容されているとともに前記ロータの回転に伴って回転する特定ギヤと、前記電動機室内及び前記ギヤ室内に貯留されている潤滑油と、前記電動機室と前記ギヤ室とを連通しているとともに前記ロータの回転時に前記電動機室から前記ギヤ室に前記潤滑油を流す連通孔、を有する。前記連通孔の前記ギヤ室側の開口部が、前記特定ギヤの側面に対向する位置に配置されている。前記特定ギヤの中心よりも下側の領域を下側領域とし、前記下側領域内において前記特定ギヤの中心軸を通る鉛直面よりも前記特定ギヤの回転方向における後側の領域を下後側領域としたときに、前記開口部が前記下後側領域に設けられている。
【0006】
この駆動装置では、連通孔のギヤ室側の開口部が、下後側領域内であって特定ギヤの側面に対向する位置に配置されている。この位置では、特定ギヤの回転によって、ギヤ室内に貯留されている潤滑油の内部において斜め下方向に向かう流れが生じる。この流れによってギヤ室内の潤滑油が連通孔内に逆流することが抑制される。このため、この駆動装置では、連通孔内で潤滑油を電動機室からギヤ室へスムーズに流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
駆動装置を上から見たときの駆動装置の内部構造を示す図。
駆動装置をロータの回転軸に沿って横から見たときの駆動装置の内部構造を示す図。
図1のA-A線の位置における駆動装置の縦断面図。
図2と同じ視点において、ロータの停止時における潤滑油と、ギヤ33と、連通孔40の位置関係を示す図。
図2と同じ視点において、ロータの回転時における潤滑油と、ギヤ33と、連通孔40の位置関係を示す図。
中間ギヤが2つの場合の駆動装置の内部構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本明細書が開示する技術の構成について、上記項目1に続けて項目ごとに説明
する。
(項目2)
前記ロータの回転時に、前記開口部から吐出される前記潤滑油が前記下後側領域において前記特定ギヤの前記回転方向における前側に向かって吐出される、項目1に記載の駆動装置。
(項目3)
前記ギヤ室内に、前記ロータのシャフトに固定された第1ギヤと、前記第1ギヤから前記特定ギヤに力を伝達する複数の中間ギヤが収容されており、
前記中間ギヤの個数が奇数である、
項目1または2に記載の駆動装置。
(項目4)
前記連通孔が、前記電動機室から前記ギヤ室に向かうにしたがって下がるように傾斜している、項目1~3のいずれか一項に記載の駆動装置。
【0009】
項目2の構成によれば、連通孔の開口部からギヤ室内に吐出される潤滑油の流れが乱れ難いので、連通孔内で潤滑油が電動機室からギヤ室へよりスムーズに流れる。
【0010】
項目3の構成によれば、連通孔をシンプルな形状とすることができるので、連通孔内で潤滑油が電動機室からギヤ室へよりスムーズに流れる。
(【0011】以降は省略されています)

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