TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024073175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022184246
出願日2022-11-17
発明の名称衝突防止ミラー
出願人コミー株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類G02B 5/08 20060101AFI20240522BHJP(光学)
要約【課題】フレネルミラー特有の眩光現象の防止策に加えて、ミラー周辺部を黒色等の目立たない暗色に見えるようした美観の問題を解消し、美観管理が厳格に行われている建物内に取付けても、その厳密な美観維持を可能にする衝突防止ミラーを提供する。
【解決手段】透明樹脂からなる基板2の裏面側に、傾斜面3aと段差面3bとが断面L字状に形成された環状溝3を同心円状に多数配列し、傾斜面3aにだけ反射層5を積層し、その反射層5の保護層として基板2の裏面全体に透明樹脂層6を積層し、その透明樹脂層6の裏面をフレネルミラーの最背面としてミラー取付け面Wに対向配置する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
透明樹脂からなる基板の裏面側に、傾斜面と段差面とが断面L字状に形成された環状溝が同心円状に多数配列されていて、前記傾斜面にだけ反射層が積層され、かつ前記反射層の保護層として前記基板の裏面全体に透明樹脂層が積層されている広角視野型のフレネルミラーからなる衝突防止ミラーであって、
前記透明樹脂層の裏面が前記フレネルミラーの最背面としてミラー取付け面に対向配置される衝突防止ミラー。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記透明樹脂層が、透明な粘弾性樹脂からなる請求項1に記載の衝突防止ミラー。
【請求項3】
前記透明樹脂層が、透明な粘弾性樹脂と、この粘弾性樹脂の裏面に積層された透明樹脂の剛性裏板から構成されている請求項1に記載の衝突防止ミラー。
【請求項4】
前記透明樹脂層の裏面の前記環状溝の同心円中心軸を囲む近傍領域に両面接着テープ又はマグネット板を有し、前記両面接着テープ又はマグネット板を介して前記ミラー取付け面に取付けられる請求項1~3のいずれかに記載の衝突防止ミラー。
【請求項5】
前記フレネルミラーの外周部の少なくとも1箇所にネジ式取付具を有し、前記ネジ式取付具を介して前記フレネルミラーが前記ミラー取付け面に取付けられる請求項1~3のいずれかに記載の衝突防止ミラー。
【請求項6】
前記傾斜面が曲率半径75mm~1000mmの円弧面で形成されている請求項1~3のいずれかに記載の衝突防止ミラー。
【請求項7】
前記透明樹脂層を構成する透明樹脂の絶対屈折率が、前記基板を構成する透明樹脂の絶対屈折率に対して±0.35の範囲内である請求項1に記載の衝突防止ミラー。
【請求項8】
前記透明樹脂層を構成する粘弾性樹脂の絶対屈折率が、前記基板を構成する透明樹脂の絶対屈折率の±0.35の範囲内である請求項2に記載の衝突防止ミラー。
【請求項9】
前記剛性裏板を構成する透明樹脂の絶対屈折率が、前記透明樹脂層を構成する粘弾性樹脂の絶対屈折率の±0.35の範囲内である請求項3に記載の衝突防止ミラー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレネルミラーからなる衝突防止ミラーに関し、さらに詳しくは、フレネルミラーに特有の眩光現象の防止策に加えて、ミラー周辺部を黒色等の目立たない暗色に見えるようしたことに伴うミラーの美観問題を解消し、厳格な美観管理が行われている建物に取付けても美観の維持を可能にするようにした衝突防止ミラーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
フレネルミラーを使用した衝突防止ミラーは、平面形状でありながら凸面鏡機能を有しているので、通行人の目につきやすい目線の高さに取付けられても通行の邪魔にならない。このような利点があるので、フレネルミラーはオフィスビル内で衝突事故が起りやすい通路のコーナーやトイレの出入口などに多く利用されている(特許文献1参照)。しかしながら、従来のフレネルミラーは、眩光現象が生じるという問題があった。眩光現象とは、通路の壁面に取付けられたフレネルミラーの前を人が通り過ぎるとき、その通行人の背後から入射する光がフレネルミラーの下端部とか、進行方向前端部などで乱反射により白濁状態になり、ミラー映像が判別不能になるという現象である。
【0003】
この眩光現象については解決対策が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2では、フレネルミラーの透明な基板の内面側に同心円状に形成された多数の環状溝の傾斜面と段差面のうち、傾斜面にだけ反射層を積層し、隣接の段差面には反射層を積層しない構成にすることが提案されている。即ち、ミラー映像の形成に関与しない段差面には反射層を設けないことによって、段差面からの反射光を無くして乱反射による眩光現象を無くしている。
【0004】
また、上記のように段差面に反射層が積層されていないと、その段差面を介して内部の反射層の保護層(塗料層)が透視可能になるため、その塗料層を黒等の目立たない暗色系にすることが行われていた。しかし、この処置は、フレネルミラーを一般的な建物に取付ける場合には問題にならなかったが、壁材に大理石が使用されるなど美観管理が厳格に行われている建物に取り付けると、上記黒等の暗色が強く目立って視認されるようになった。その結果、美観管理が重視されている建物では、美観が損なわれる恐れがあるとして、衝突防止ミラーの取付けに消極的になっている傾向があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-88565号公報
特開平11-142626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、フレネルミラーに特有の眩光現象の防止策に加えて、ミラー周辺部を黒色等の目立たない暗色に見えるようしたことに伴うミラーの美観問題を解消し、厳格な美観管理が行われている建物に取付けても美観の維持を可能にするようにした衝突防止ミラーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の衝突防止ミラーは、透明樹脂からなる基板の裏面側に、傾斜面と段差面とが断面L字状に形成された環状溝が同心円状に多数配列されていて、前記傾斜面にだけ反射層が積層され、かつ前記反射層の保護層として前記基板の裏面全体に透明樹脂層が積層されている広角視野型のフレネルミラーからなる衝突防止ミラーであって、前記透明樹脂層の裏面が前記フレネルミラーの最背面としてミラー取付け面に対向配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フレネルミラー構造における反射層に対する保護層を透明樹脂層で構成し、その透明樹脂層の最背面をミラー取付け面に対面させるようにしたので、ミラーの上方からミラーの端部域を斜めに見たとき、その視線が高さの大きい環状溝の段差面から透明樹脂層を介してミラー取付け面に至るようになり、そのミラー取付け面の色彩、模様などが透視可能になる。その結果、ミラーの端部域がミラー取付け面に調和した同じ色彩や模様が表示された状態になるため、建物内の美観を維持可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の衝突防止ミラーの実施形態を例示する正面図である。
図1のA-A断面図である。
フレネルミラーの構成原理を示す説明図である。
本発明の衝突防止ミラーの作用を示す説明図である。
本発明の衝突防止ミラーの別の実施形態を示す断面図である。
本発明の衝突防止ミラーを両面接着テープで壁面に取付けた実施形態を例示する正面図である。
図6のB-B断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の衝突防止ミラーを図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

コミー株式会社
衝突防止ミラー
28日前
株式会社コシナ
超広角大口径レンズ
15日前
日精テクノロジー株式会社
撮像レンズ
13日前
日本精機株式会社
液晶表示ユニットの駆動回路
19日前
オムロン株式会社
導光板および表示装置
9日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1日前
興和株式会社
光学設計方法、及び回折光学素子
今日
AGC株式会社
回折型偏光子
15日前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
9日前
旭化成株式会社
成形体及び光学部品
15日前
株式会社大林組
反射板
6日前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
13日前
日亜化学工業株式会社
映像表示装置
8日前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
今日
株式会社トプコン
ヨーク部材及びスキャナ装置
今日
キヤノン株式会社
光学系および表示装置
16日前
ニデックプレシジョン株式会社
電子デバイス及び成形器
6日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
13日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
13日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
13日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
13日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
13日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
7日前
株式会社シグマ
撮像装置及び撮像装置の画像信号読み出し方法
16日前
キヤノン株式会社
走査装置、走査方法およびプログラム
19日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
13日前
株式会社トプコン
傾斜検出装置及び傾斜検出方法
今日
キヤノン株式会社
走査光学装置及び画像形成装置
1日前
株式会社トプコン
傾斜検出装置及び傾斜検出方法
今日
矢崎総業株式会社
光コネクタの接続構造
9日前
キヤノン株式会社
位置基準部材
15日前
TOPPANホールディングス株式会社
調光シート
7日前
株式会社島津製作所
赤外ラマン装置
15日前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
20日前
住友電気工業株式会社
光ファイバ
2日前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
15日前
続きを見る