TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024068730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179284
出願日2022-11-09
発明の名称液晶滴下工法用液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示セル
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類G02F 1/1339 20060101AFI20240514BHJP(光学)
要約【課題】
本発明は、低液晶汚染性、高接着強度に優れた液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物でシールされた液晶表示セルを提供する。
【解決手段】
硬化性化合物と、光ラジカル重合開始剤と、フィラーとを含有する液晶滴下工法用液晶シール剤であって、
前記硬化性化合物は、(a)分子内に1個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物と、(b)分子内に1個以上のチオール基を有する化合物とを含み、
前記硬化性化合物中のチオール基個数(α)は1.4×10-3mol/g以上2.5×10-3mol/g以下であり、
前記硬化性化合物中のチオール基個数(α)を、前記硬化性化合物中のエチレン性不飽和基個数(β)で除した値(α/β)が0.14以上0.57以下である、液晶滴下工法用液晶シール剤。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
硬化性化合物と、光ラジカル重合開始剤と、フィラーとを含有する液晶滴下工法用液晶シール剤であって、
前記硬化性化合物は、(a)分子内に1個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物と、(b)分子内に1個以上のチオール基を有する化合物とを含み、
前記硬化性化合物中のチオール基個数(α)は1.4×10
-3
mol/g以上2.5×10
-3
mol/g以下であり、
前記硬化性化合物中のチオール基個数(α)を、前記硬化性化合物中のエチレン性不飽和基個数(β)で除した値(α/β)が0.14以上0.57以下である、液晶滴下工法用液晶シール剤。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記硬化性化合物中のエチレン性不飽和基個数(β)が2.9×10
-3
mol/g以上5.1×10
-3
mol/g以下である、請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項3】
前記フィラーの添加量が前記硬化性化合物100重量部に対して50~90重量部である請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項4】
前記(a)成分として、分子内に1個以上のエチレン性不飽和基を有するポリブタジエン化合物を含有する請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項5】
さらに、熱硬化剤及び/又は熱ラジカル重合開始剤を含有する請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項6】
前記熱ラジカル重合開始剤が分子内に酸素-酸素結合(-O-O-)及び窒素-窒素結合(-N=N-)を含まない熱ラジカル重合開始剤である請求項4に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤によって封止された液晶表示セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物で封止された液晶表示セルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示素子の低消費電力化を図る一環として、液晶の電圧駆動時に表示画像の速度に合わせて、書き換え周波数を制御し、遅い映像ではより低周波数で液晶を駆動することで駆動電力を低減することが可能な液晶表示素子の開発が行われている。
【0003】
しかしながら、低周波駆動では液晶中に溶けだした液晶シール剤成分の影響が顕著に表れる傾向にあり、これまで表示不良が無かった液晶シール剤においても、表示ムラを生じてしまうといった課題が存在していた。
【0004】
液晶シール剤成分の液晶への溶出を防ぐためには、光硬化時に硬化性化合物成分の架橋密度を高くし、未反応成分を極力低減する事が必要となるが、これを達成する為には光硬化時に反応が可能なエチレン性不飽和基を1分子中に複数有する多官能樹脂成分を主として構成することが必要となる(特許文献1)。
【0005】
一方で光硬化時に硬化性化合物成分の架橋密度を高くした場合は硬化収縮が大きくなり、その結果、化学的に結合させることが難しい配向膜等の有機膜への接着強度が低下しやすくなる。特に液晶表示素子の非表示領域が狭い狭額縁の素子においては液晶シール剤と配向膜が接する領域が広くなるため、低周波駆動による省電力化と意匠性の高い狭額縁化の両立が困難となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2014/034684号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、低液晶汚染性、高接着強度に優れた液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物でシールされた液晶表示セルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明は以下の[1]~[7]に関する。なお、本願において「(数値1)~(数値2)」は上下限値を含むことを示す。また、本明細書中、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」及び/又は「メタクリレート」を意味する。
[1]
硬化性化合物と、光ラジカル重合開始剤と、フィラーとを含有する液晶滴下工法用液晶シール剤であって、
前記硬化性化合物は、(a)分子内に1個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物と、(b)分子内に1個以上のチオール基を有する化合物とを含み、
前記硬化性化合物中のチオール基個数(α)は1.4×10
-3
mol/g以上2.5×10
-3
mol/g以下であり、
前記硬化性化合物中のチオール基個数(α)を、前記硬化性化合物中のエチレン性不飽和基個数(β)で除した値(α/β)が0.14以上0.57以下である、液晶滴下工法用液晶シール剤。
[2]
前記硬化性化合物中のエチレン性不飽和基個数(β)が2.9×10
-3
mol/g以上5.1×10
-3
mol/g以下である、前項[1]に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[3]
前記フィラーの添加量が前記硬化性化合物100重量部に対して50~90重量部である前項[1]又は[2]に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[4]
前記(a)成分として、分子内に1個以上のエチレン性不飽和基を有するポリブタジエン化合物を含有する前項[1]から[3]のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[5]
さらに、熱硬化剤及び/又は熱ラジカル重合開始剤を含有する前項[1]から[4]のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[6]
前記熱ラジカル重合開始剤が分子内に酸素-酸素結合(-O-O-)及び窒素-窒素結合(-N=N-)を含まない熱ラジカル重合開始剤である前項[4]に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[7]
前項[1]から[6]のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤によって封止された液晶表示セル。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、低液晶汚染性、高接着強度に優れる液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物でシールされた液晶表示セルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本願実施例にて用いる接着試験用基板である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本化薬株式会社
ガス発生器
11日前
日本化薬株式会社
着色分散液
17日前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
10日前
日本化薬株式会社
化合物、硬化性樹脂組成物およびその硬化物
10日前
日本化薬株式会社
縮合多環芳香族化合物及び該化合物を含む光電変換素子用材料
6日前
日本化薬株式会社
縮合多環芳香族化合物及び該化合物を含む光電変換素子用材料
26日前
南亞塑膠工業股分有限公司
樹脂組成物及びその用途
20日前
個人
全方位空中光学サイト
16日前
古河電気工業株式会社
融着機
11日前
AGC株式会社
自律型調熱窓
24日前
株式会社コシナ
超広角大口径レンズ
5日前
大電株式会社
コネクタ付きケーブル
13日前
ブラザー工業株式会社
光源装置
17日前
日精テクノロジー株式会社
撮像レンズ
3日前
日本精機株式会社
液晶表示ユニットの駆動回路
9日前
キヤノン株式会社
撮像装置
16日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒
17日前
ブラザー工業株式会社
走査光学装置
17日前
古河電気工業株式会社
光ファイバケーブル
10日前
AGC株式会社
回折型偏光子
5日前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
3日前
日亜化学工業株式会社
映像表示装置
20日前
旭化成株式会社
成形体及び光学部品
5日前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
23日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
16日前
株式会社リコー
投影装置
11日前
株式会社タムロン
ズームレンズ及び撮像装置
11日前
住友化学株式会社
光学積層体
19日前
株式会社ハタ研削
画像システム
20日前
キヤノン株式会社
光学系および表示装置
6日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
3日前
株式会社シグマ
撮像装置及び撮像装置の画像信号読み出し方法
6日前
キヤノン株式会社
走査装置、走査方法およびプログラム
9日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
3日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
3日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
3日前
続きを見る