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公開番号2024058782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166090
出願日2022-10-17
発明の名称ハイブリッド車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/17 20160101AFI20240422BHJP(車両一般)
要約【課題】搭乗者の意向や要望を適切に反映させて、自動運転で走行することが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】動力源としてエンジン1およびモータ2を備え、エンジン1を稼動させた状態で走行するHEVモードと、エンジン1を停止した状態でモータ2の出力により走行するEVモードとを選択的に設定することが可能であり、かつ、運転操作および駆動力を自動制御する自動運転で走行することが可能なハイブリッド車両の制御装置において、ハイブリッド車両Veを制御するコントローラ6により、ハイブリッド車両Veの搭乗者の意向を判断し、その意向に基づいて、HEVモードで走行する頻度、および、EVモードで走行する頻度を変化させる(ステップS2~S5)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源としてエンジンおよびモータを備え、前記エンジンを稼動させた状態で走行するHEVモードと、前記エンジンを停止した状態で前記モータの出力により走行するEVモードとを選択的に設定することが可能であり、かつ、運転操作および駆動力を自動制御する自動運転で走行することが可能なハイブリッド車両の制御装置であって、
前記ハイブリッド車両を制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記ハイブリッド車両の搭乗者の意向を判断し、
前記意向に基づいて、前記HEVモードで走行する頻度、および、前記EVモードで走行する頻度を変化させる
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置であって、
前記コントローラは、
前記自動運転を実行する際に、
前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の静粛性を優先する意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度を減少させ、かつ、前記EVモードで走行する頻度を増加させ、
前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の移動時間を優先する意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度を増加させ、かつ、前記自動制御における目標加速度を通常よりも大きくする
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置であって、
前記コントローラは、
現在地から目的地に至る予定走行径路における前記駆動力の制御内容を予め設定した走行計画に基づいて前記自動運転を実行するとともに、
前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の静粛性を優先する意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度が減少し、かつ、前記EVモードで走行する頻度が増加するように前記走行計画を策定し、
前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の移動時間を優先する意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度が増加し、かつ、前記自動制御における目標加速度が通常よりも大きくなるように前記走行計画を策定する
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置であって、
前記搭乗者によって操作され、前記搭乗者の意向を前記自動制御に反映させる媒介装置を備え、
前記コントローラは、
前記媒介装置を介して取得した情報に基づいて、前記搭乗者の意向を判断する
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、運転操作および駆動力を自動制御する自動運転で走行することが可能なハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、駆動力源としてエンジンおよびモータを備え、モータの出力により走行している場合に、車速が設定速度を超えると、エンジンを始動するように構成したハイブリッド車両の制御装置が記載されている。この特許文献1に記載されたハイブリッド車両の制御装置では、静粛性および燃費の向上を目的として、自動運転モードの種類に応じてエンジンを始動する速度閾値が決定される。具体的には、この特許文献1に記載されたハイブリッド車両の制御装置は、地図情報に基づく自動操舵で車両が走行する第1自動運転モードと、ドライバによる操舵に従い目標車速または先行車両との距離を維持するように車両が走行する第2自動運転モードとが実行可能である。そして、第2自動運転モードの場合に、上記の速度閾値が、第1自動運転モードの場合よりも高く設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-94988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1に記載されているハイブリッド車両の制御装置では、異なる二つの自動運転モードで自動運転が可能であり、エンジンを始動する速度閾値を変更して、それら二つの自動運転モードを切り替えるタイミングを変更する。すなわち、エンジンを始動するタイミングを変更することにより、ハイブリッド車両の静粛性向上と燃費向上との両立を図っている。但し、従来の自動運転車両では、自動運転中に、搭乗者(または、運転者)が意図してエンジンを始動することがない。そのため、搭乗者がイメージする、または、搭乗者が希望する走行と、ハイブリッド車両の実際の走行状態とが乖離してしまい、搭乗者に違和感や不快感を与えてしまう可能性がある。例えば、ハイブリッド車両の静粛性を優先するモードが設定されると、ハイブリッド車両はエンジンを始動するタイミングを遅らせて、すなわち、エンジンを稼働する頻度を減らして、比較的にゆったりとした走行になる。仮に、搭乗者が急いで移動したい状況でこのような静粛性を優先するモードが設定されてしまうと、搭乗者に不満感を抱かせてしまうおそれがある。
【0005】
この発明は上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、搭乗者の意向や要望を適切に反映させて、自動運転で走行することが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は、動力源としてエンジンおよびモータを備え、前記エンジンを稼動させた状態で走行するHEVモードと、前記エンジンを停止した状態で前記モータの出力により走行するEVモードとを選択的に設定することが可能であり、かつ、運転操作および駆動力を自動制御する自動運転で走行することが可能なハイブリッド車両の制御装置であって、前記ハイブリッド車両を制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記ハイブリッド車両の搭乗者の意向(または、意図、意志、志向等)を判断し、前記意向に基づいて、前記HEVモードで前記エンジンを稼働して走行する頻度、および、前記EVモードで前記エンジンを停止して走行する頻度をそれぞれ変化させる、もしくは、それら頻度の割合を変化させることを特徴とするものである。
【0007】
また、この発明における前記コントローラは、前記自動運転を実行する際に、前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の静粛性を優先する意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度を減少させ、かつ、前記EVモードで走行する頻度を増加させ、前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の移動時間を優先する(すなわち、移動時間の短縮を優先する)意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度を増加させ、かつ、前記自動制御における目標加速度を、通常時に設定する標準の目標加速度よりも大きくするように構成してもよい。
【0008】
また、この発明における前記コントローラは、現在地から目的地に至る予定走行径路における将来の前記駆動力の制御内容を予め設定した走行計画に基づいて前記自動運転を実行するとともに、前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の静粛性を優先する意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度が減少し、かつ、前記EVモードで走行する頻度が増加するように前記走行計画を策定し、前記搭乗者が前記ハイブリッド車両の移動時間を優先する(すなわち、移動時間の短縮を優先する)意向である場合は、前記HEVモードで走行する頻度が増加し、かつ、前記自動制御における目標加速度が、通常時に設定する標準の目標加速度よりも大きくなるように前記走行計画を策定するように構成してもよい。
【0009】
そして、この発明は、前記搭乗者によって操作され、前記搭乗者の意向を前記自動制御に反映させる媒介装置を備えていてよく、この発明における前記コントローラは、前記媒介装置を介して取得した情報に基づいて、前記搭乗者の意向を判断するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0010】
この発明で制御の対象とするハイブリッド車両は、エンジンを稼働させるHEVモードと、エンジンを停止してモータだけを稼働させるEVモードとを選択して走行する。HEVモードで走行することにより、エンジンが稼働する頻度が増大する。また、EVモードで走行することにより、エンジンが停止する頻度が増大する。なお、この発明では、いわゆるシリーズ方式のハイブリッド車両において、エンジンを発電用の動力源として稼働させ、モータの出力によって走行する場合もHEVモードに含められる。そして、この発明のハイブリッド車両の制御装置は、搭乗者の意向を判断し、その判断した搭乗者の意向に基づいて、HEVモードで走行するか、または、EVモードで走行するかが判断される。すなわち、搭乗者の意向に応じて、エンジンを稼働して走行する頻度が増大される、または、エンジンを停止して走行する頻度が増大される。そのため、搭乗者の意向や要望を、自動運転の制御に反映させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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