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公開番号2024057646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164421
出願日2022-10-13
発明の名称デバイス、システム、方法、および薬剤評価方法
出願人国立大学法人 東京大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240418BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ターゲット物質に対する処理効率を向上させることができるデバイス、システム、方法、および薬剤評価方法を提供する。
【解決手段】本開示に係るデバイスは、試料を支持し、流路構造が形成された基部と、使用時に流路構造と連通する蓄積空間を有する蓄積部と、を備え、試料からの液状物が、流路構造を通って蓄積空間に蓄積される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
試料を支持し、流路構造が形成された基部と、
使用時に前記流路構造と連通する蓄積空間を有する蓄積部と、
を備え、
前記試料からの液状物が、前記流路構造を通って前記蓄積空間に蓄積される、
デバイス。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記流路構造の一端が前記試料によって塞がれ、
前記流路構造の他端が前記蓄積空間と連通している、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記流路構造は、前記基部に形成された溝を含む、
請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記溝の幅は、前記試料が通過できない大きさである、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記溝の幅は、0.1μm以上10μm以下である、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項6】
前記流路構造は、前記基部上に放射状に配置された複数の溝を含み、
前記蓄積部は、前記基部の中央部に設けられる、
請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項7】
前記蓄積部は、上部開口および下部開口を有し、
前記液状物は、前記下部開口から蓄積空間に流入する、
請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項8】
前記流路構造は、使用時に前記液状物を含む液体で満たされる、
請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項9】
前記試料は、細胞および/または組織である、
請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項10】
前記試料は、肝細胞を含み、
前記液状物は、胆汁酸を含む、
請求項9に記載のデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、デバイス、システム、方法、および薬剤評価方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
細胞や組織などの試料から放出されるターゲット物質の回収および分析を行う手法が知られている(特許文献1など)。たとえば、肝細胞からの胆汁成分は、肝臓から排泄される肝代謝化合物を含む。このような胆汁を回収して、肝代謝化合物の排泄経路を理解することは、医薬品開発などの分野において非常に重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2011-520839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ターゲット物質に対する回収、分析などの処理効率が十分でない場合があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ターゲット物質に対する処理効率を向上させることができるデバイス、システム、方法、および薬剤評価方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を含み得る。
[1]試料を支持し、流路構造が形成された基部と、使用時に前記流路構造と連通する蓄積空間を有する蓄積部と、を備え、前記試料からの液状物が、前記流路構造を通って前記蓄積空間に蓄積される、デバイス。
[2]前記流路構造の一端が前記試料によって塞がれ、前記流路構造の他端が前記蓄積空間と連通している、[1]に記載のデバイス。
[3]前記流路構造は、前記基部に形成された溝を含む、[1]または[2]に記載のデバイス。
[4]前記溝の幅は、前記試料が通過できない大きさである、[3]に記載のデバイス。
[5]前記溝の幅は、0.1μm以上10μm以下である、[3]または[4]に記載のデバイス。
[6]前記流路構造は、前記基部上に放射状に配置された複数の溝を含み、前記蓄積部は、前記基部の中央部に設けられる、[1]~[5]のいずれかに記載のデバイス。
[7]前記蓄積部は、上部開口および下部開口を有し、前記液状物は、前記下部開口から蓄積空間に流入する、[1]~[6]のいずれかに記載のデバイス。
[8]前記流路構造は、使用時に前記液状物を含む液体で満たされる、[1]~[7]のいずれかに記載のデバイス。
[9]前記試料は、細胞および/または組織である、[1]~[8]のいずれかに記載のデバイス。
[10]前記試料は、肝細胞を含み、前記液状物は、胆汁酸を含む、[9]に記載のデバイス。
[11]前記基部は、前記細胞および/または組織が培養される培養空間を少なくとも部分的に画定する、[9]または[10]に記載のデバイス。
[12]前記試料は、前記培養空間と前記蓄積空間との連通を遮断するように配置される、[11]に記載のデバイス。
[13][1]~[12]のいずれかに記載のデバイスと、前記デバイスを収容するウェルを有するウェルデバイスと、を備える、システム。
[14]流路構造が形成された基部と、使用時に前記流路構造と連通する蓄積空間を有する蓄積部と、を備えるデバイスを用意するステップと、前記基部上に試料を配置するステップと、前記試料からの液状物を、前記流路構造を通して前記蓄積空間に蓄積するステップと、を含む、方法。
[15][1]~[12]のいずれかに記載のデバイスを用いた薬剤評価方法であって、前記基部に支持された前記試料または前記蓄積された液状物に薬剤を接触させるステップと、前記薬剤の接触による刺激に対する前記試料もしくは前記液状物の応答、または前記試料に対する前記薬剤の浸透性もしくは透過性を測定するステップと、を含む、薬剤評価方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ターゲット物質に対する処理効率を向上させることができるデバイス、システム、方法、および薬剤評価方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る回収システム1の斜視図である。
第1実施形態に係る回収デバイス100の斜視図である。
第1実施形態に係る回収デバイス100の上面図である。
第1実施形態に係る回収デバイス100を図3の線IV-IVで切断した断面図である。
第1実施形態に係る回収デバイス100の使用方法を示す断面図である。
第2実施形態に係る回収デバイス200の断面図である。
第3実施形態に係る回収デバイス300の斜視図である。
第3実施形態に係る回収デバイス300を図7の線VIII-VIIIで切断した断面図である。
第4実施形態に係る回収デバイス400の斜視図である。
第4実施形態に係る回収デバイス400を図9の線X-Xで切断した断面図である。
第4実施形態に係る回収デバイス400の使用方法の変形を示す断面図である。
第5実施形態に係る回収デバイス500の斜視図である。
第5実施形態に係る回収デバイス500を図12の線XIII-XIIIで切断した断面図である。
流路構造の変形例を示す断面図である。
流路構造の変形例を示す断面図である。
実験例1で撮影された試料面の明視野写真(左)、細胞レイヤの蛍光写真(中央)、および溝レイヤの蛍光写真(右)である。
実験例2で撮影された試料面の明視野写真(左)、細胞レイヤの蛍光写真(中央)、および溝レイヤの蛍光写真(右)である。
実験例5で撮影された回収デバイスの蛍光写真である。
実験例6で撮影された試料面上の肝細胞の明視野写真である。
実験例6で撮影された、基部の外側部分における細胞レイヤの明視野写真(上)および溝レイヤの蛍光写真(下)である。
実験例6で撮影された、基部の外側部分と蓄積部の周壁との境界付近における細胞レイヤの明視野写真(上)および溝レイヤの蛍光写真(下)である。
実験例6において培養空間から回収した上澄み液の蛍光強度を示す。
実験例6において蓄積空間から回収した上澄み液の蛍光強度を示す。
実験例7における、従来技術および作製した回収デバイスによって回収された上澄み液のCLF濃度を示す。
実験例7における、従来技術および作製した回収デバイスによって回収された上澄み液のCLF量を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態のデバイス、システム、方法、および薬剤評価方法を、図面を参照して説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。また、図面に示すXYZ座標は、説明の便宜上定義されたものであり、発明を限定するものではない。
【0010】
<概要>
一実施形態によれば、試料を支持し、流路構造が形成された基部と、使用時に流路構造と連通する蓄積空間を有する蓄積部と、を備え、試料からの液状物が、流路構造を通って蓄積空間に蓄積される、デバイスが提供される。
別の実施形態によれば、流路構造が形成された基部と、使用時に流路構造と連通する蓄積空間を有する蓄積部と、を備えるデバイスを用意するステップと、基部上に試料を配置するステップと、試料からの液状物を、流路構造を通して蓄積空間に蓄積するステップと、を含む方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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