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公開番号2024032249
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135810
出願日2022-08-29
発明の名称灌水制御システム
出願人株式会社アグリスマート
代理人個人
主分類A01G 27/00 20060101AFI20240305BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】営農者が希望する栽培を行うことができる、灌水制御システムを提供する。
【解決手段】複数の灌水量算出手段312と、実施灌水量決定手段314とを備える。複数の灌水量算出手段312は、それぞれ、互いに異なる計算式で処方灌水量を算出する。実施灌水量決定手段314は、複数の処方灌水量を加重平均した後、天気予報により得られる予測降水量に対応する灌水量を減算して、実施灌水量を決定する。灌水量算出手段は、例えば、気象観測データ及び土壌観測データを用いて計算した蒸発散量に基いて処方灌水量を算出する、1又は複数の第1の灌水量算出手段、及び、灌水実績と生育結果から機械学習により生成されたモデル式で処方灌水量を算出する、又は、既知の予測モデルに基づくモデル式で処方灌水量を算出する、1又は複数の第2の灌水量算出手段を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれ、互いに異なる計算式を用いて処方灌水量を算出する、複数の灌水量算出手段と、
複数の灌水量算出手段で算出された処方灌水量を加重平均した後、天気予報により得られる予測降水量に対応する灌水量を減算して、実施灌水量を決定する実施灌水量決定手段と
を備える灌水制御システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
灌水量算出手段として、
気象観測データ及び土壌観測データを用いて計算された蒸発散量に基いて処方灌水量を算出する、1又は複数の第1の灌水量算出手段、及び、
灌水実績と生育結果から機械学習により生成されたモデル式で処方灌水量を算出する、又は、既知の予測モデルに基づくモデル式で処方灌水量を算出する、1又は複数の第2の灌水量算出手段を備える
請求項1に記載の灌水制御システム。
【請求項3】
灌水は、電磁弁の開閉により行われ、
実施灌水量決定手段は、実施灌水量として、電磁弁を開く時刻と、開いている時間を決定する
請求項1又は2に記載の灌水制御システム。
【請求項4】
電磁弁を開くことで流れる水量を計測する流量計を備え、計測した水量を灌水実績として記録する
請求項3に記載の灌水制御システム。
【請求項5】
前記モデル式の生成は、灌水実績と、生育結果とを教師データとして用いた機械学習で行われる
請求項2に記載の灌水制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、灌水制御システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ある農業圃場を見た場合、営農者が最大の利益を得られるように農作物の選定と育成を行い、農業が営まれている。例えば、農作物の選定では、主に農作物の経済価値等を重視し、出荷時期の調整等を考慮して、品種選定を行う。一方で、農作物の育成には、圃場の環境が大きく影響している。例えば、太陽光等の日照時間、大気中の気温、湿度や二酸化炭素濃度、土中の温度、湿度や肥料濃度等がある。そのため、環境の状態によっては、育成が困難な栽培環境や農作物も存在する。
【0003】
栽培環境の多くを制御することが出来るハウス栽培や植物工場では、選定した農作物に対する育成に効果的な環境に制御することで営農作業が軽減され容易になる。一方、広く行われている露地における農作物の栽培は、自然のものを利用する前提とし、栽培環境として意図的に制御出来るのは、主に施水や施肥、除草、消毒による、土中の湿度、肥料濃度、衛生状態の制御に留まる。
【0004】
なお、過去には、穀類作物の施肥量決定方法についての提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
同じ農作物を育成する場合でも、圃場が変わるとその環境が大きく変わる。更に、土壌の特性や変動する天候への対応は営農者の経験則による判断によって行われており、農作物の客観的かつ標準的となる一般的な育成の指針がない状態である。あったとしても、特定の環境条件に基づいた手法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-300077
【非特許文献】
【0007】
園学研.(Hort. Res. (Japan)) 6 (4) : 559-564.2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の営農作業が、最適に行われているかは、多くの場合、客観的な評価はなされていない。結果として、現状の営農に関する改善も経験則に依存している。
【0009】
経験則に基づく営農が、現在の環境で最適であった場合でも、客観的な解析が出来ないことで、経験則で得られる効果や意味の説明が出来ないことになる。このため、客観的な説明に基づく、経験則の継承にも支障が現れる。
【0010】
また、営農者にとっての価値観は、一律ではない。例えば、大量に作ることで、大きな利益を得ようと考える営農者もいるし、少量でも品質を高くすることで、大きな利益を得ようとする営農者もいる。しかしながら、多くのシステムでは、一つの価値観で最適化を図ろうとすることが多い。そのため、従来のシステムでは、営農者の多様な価値観を尊重出来ない。
(【0011】以降は省略されています)

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