TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025165483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024069542
出願日2024-04-23
発明の名称偽造防止媒体
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B42D 25/328 20140101AFI20251028BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】
偽造品との識別性、偽造抵抗力の向上を目的とした偽造防止媒体の提供を目的とする。
【解決手段】
すき入れで付与した第1の画像、凹版印刷で付与した第2の画像、ホログラムで付与した第3の画像が形成された媒体において、所定の方向から観察した場合、第3の画像が回転し、回転する一部の向きが第1の画像、第2の画像の向きと同一であり、別の方向から観察した場合、第3の画像の背景色が変化し、変化する一部の色が第2の画像の色と同一となる偽造防止媒体である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材の少なくとも一部に、すき入れから成る第1の画像と、印刷画線から成る第2の画像と、ホログラムから成る第3の画像を有し、
前記第1から第3までの画像が同一、かつ、肖像であり、前記第3の画像の周囲にホログラムから成る背景を有する偽造防止媒体であって、
第1の観察方向で視認した場合、前記第3の画像が回転し、回転する一部の向きが前記第1の画像、前記第2の画像の向きと同一であり、
第2の観察方向で視認した場合、前記第3の画像の背景色が変化し、変化する一部の色が前記第2の画像の色と同一であることを特徴とする偽造防止媒体。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記第3の画像の背景色は、前記ホログラムにおける回折格子の間隔によって設定され、前記回折格子の間隔は、前記背景の色の波長、0次回折光及び1次回折光から算出されることを特徴とする前記請求項1記載の偽造防止媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行券、旅券、有価証券、商品券、各種証明書等の偽造、複製等の防止が求められる分野において、同一券面内の複数の偽造防止技術を同一画像で形成した偽造防止媒体に関する発明である。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、銀行券、旅券、商品券、各種証明書等の貴重製品は、偽造防止技術を付与することが求められる。偽造防止技術としては、例えば、製紙工程で透かしやスレッド、印刷工程で凹版印刷やパール印刷、貼付工程でホログラムを付与することが一般的に知られている。
【0003】
これらの偽造防止技術は、券面内に複数配置されるが、理想としては、画像が同一であることが望ましい。理由は、例えば、同一券面内に、第1の偽造防止技術として、すき入れで付与した建物、第2の偽造防止技術として、凹版印刷で付与した肖像、第3の偽造防止技術として、ホログラムで付与した数字として、各偽造防止技術を異なる画像とした場合、まず、使用者は、各偽造防止技術の画像、効果、位置等を学習・記憶する必要がある。そのため、各偽造防止技術の画像を同一とする構成とすれば、使用者が学習・記憶する必要もなくなり、より利便性は向上し、さらに、偽造品との判別性も容易となる。なお、本発明でいう「画像」とは、肖像、建物、動物、数字、文字、記号、マーク等をいう。
【0004】
前述の背景を踏まえた先行発明として、製紙工程で作製する透かし、印刷工程で作製する付加的エレメント、貼付工程等で作製する中間調空浮出し模様が同一の画像となるデータ担体が出願されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、別の先行発明として、本出願人が提案した、すき入れで付与した第1の画像、凹版印刷で付与した第2の画像及びホログラムで付与した第3の画像を含み、第1から第3までの画像を同一として、ホログラムの第3の画像をアニメーションのように回転して視認できる印刷物が出願されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2004-508226号公報
特許第6590347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の発明では、透かし、印刷による付加的エレメント、浮出し模様の三つの偽造防止技術が同じ画像で構成されているため、識別性、利便性に優れるが、第3の偽造防止技術に浮出し模様を使用しているため、真偽の認証性や技術的な側面で以下の課題がある。
【0008】
一点目は、浮出し模様は、基材を所定の角度で傾けた場合に画像が視認できる技術であるが、所定の角度でしか視認できないため、常に画像が視認できない。このため、透かし、印刷による付加的エレメント、浮出し模様の三つの同じ画像で構成しても、浮出し模様は見えない角度が多いため、識別性が低いという課題があった。
【0009】
二点目は、浮出し模様を作製する場合、二つの工程で作製する必要があり、まず、下層となる背景に、スクリーン印刷、オフセット印刷又はホットスタンプのいずれかを選択して基材に付与する工程と、上層となる浮出し模様の画像となる凹版版面を用意し、エンボスする工程の二工程が必要となり、コストが高いという課題があった。
【0010】
次に、特許文献2の発明では、すき入れで付与した第1の画像、凹版印刷で付与した第2の画像、ホログラムで付与した第3の画像で構成し、第3の画像をアニメーションのように回転させるが、技術的に以下の課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
ページめくり穴
1か月前
個人
カレンダー
1か月前
個人
ハミガキ辞典
10日前
株式会社バンダイ
ブックマーク
7日前
個人
クリップボードカバー
7日前
独立行政法人 国立印刷局
偽造防止媒体
1日前
株式会社サンセイ
メッセージカード
15日前
株式会社ポケモン
ディスプレイファイル
7日前
株式会社カネダ技研
綴じ具
9日前
TOPPANホールディングス株式会社
配送伝票
27日前
TOPPANホールディングス株式会社
配送伝票
20日前
TOPPANホールディングス株式会社
配送伝票
20日前
株式会社カネダ技研
綴じ具用表紙体
9日前
株式会社アンテリック・ステーショナーズ
手帳及び手帳用カバー
15日前
リモワ・ゲーエムベーハー
カードの保管容器
1か月前
株式会社パイロットコーポレーション
トレーディングカード
28日前
電算紙株式会社
真正性判定システム、真正性判定装置、真正性判定方法およびプログラム
8日前
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
用紙処理システム
1か月前
積水成型工業株式会社
軟質袋複合ファイル
7日前
株式会社ホリゾン
加工システム及びそのセット変更方法並びにセット変更プログラム
13日前
TOPPANホールディングス株式会社
印刷物とその検証方法および検証システム
7日前
artience株式会社
印刷物及び印刷物の製造方法
27日前
TOPPANホールディングス株式会社
複写防止媒体および複写防止媒体の製造方法
29日前
TOPPANホールディングス株式会社
複写防止媒体、複写防止システムおよび複写防止方法
29日前
大日本印刷株式会社
情報積層体、積層体およびオーバーシート体
9日前
TOPPANホールディングス株式会社
光学構造体
1日前
シチズン時計株式会社
腕時計
27日前
ザ・ヘンリー・エム・ジャクソン・ファンデイション・フォー・ジ・アドヴァンスメント・オヴ・ミリタリー・メディシン,インコーポレイテッド
敗血症を患う個体における重症疾患の予測及び対処
9日前