TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025135322
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024033105
出願日
2024-03-05
発明の名称
樹脂発泡体及びシート
出願人
マツダ株式会社
,
株式会社東洋シート
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
C08G
18/00 20060101AFI20250910BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】荷重が掛かり始めた初期における良好なタッチ感と、底付き状態における良好な支持感を両立させることのできる樹脂発泡体及びシートを提供する。
【解決手段】気泡の半径rが所定値未満である第1気泡群と、気泡の半径rが所定値以上である第2気泡群を含む樹脂発泡体であって、構造解析の結果、半径rの気泡の個数と半径rの気泡の体積との積を全気泡の体積で除することにより算出される気泡体積率の積算値を、最大の気泡半径から0までを20区間に区切った半径区間r
n
(r
n-1
より大きく、r
n
以下の半径範囲)対してプロットして得られる散布図から、2本の近似直線が求められ、2本の近似直線は、第1気泡群のプロットから得られる第1近似直線と、第2気泡群のプロットから得られる第2近似直線であり、第1近似直線と第2近似直線は傾きが異なり、第2気泡群を構成する気泡の気泡体積率の和が、全体の気泡体積率の10%以上80%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
気泡半径が所定値未満である第1気泡群と、気泡半径が前記所定値以上である第2気泡群を含む樹脂発泡体であって、
構造解析の結果、
半径rの気泡の個数と半径rの気泡の体積との積を全気泡の体積で除することにより算出される気泡体積率の積算値を、最大の気泡半径から0までを20区間に区切った半径区間r
n
(r
n-1
より大きく、r
n
以下の半径範囲)に対してプロットして得られる散布図から、2本の近似直線が求められ、
前記2本の近似直線は、前記第1気泡群のプロットから得られる第1近似直線と、前記第2気泡群のプロットから得られる第2近似直線であり、該第1近似直線と該第2近似直線は傾きが異なり、
前記第2気泡群を構成する気泡の気泡体積率の和が、全体の気泡体積率の10%以上80%以下である樹脂発泡体。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記所定値は、最大の気泡半径の25%以上75%以下である樹脂発泡体。
【請求項3】
請求項1において、
構造解析範囲での最大の気泡半径は2000μm未満である樹脂発泡体。
【請求項4】
請求項1において、
隣接する気泡間の気泡壁に設けられ、該気泡間を連通する連通孔を有する樹脂発泡体。
【請求項5】
請求項1において、
架橋性高分子を含む樹脂組成物から形成される樹脂発泡体。
【請求項6】
請求項5において、
前記架橋性高分子が、ウレタン結合を有する樹脂発泡体。
【請求項7】
請求項1において、
軟質ポリウレタンフォームである樹脂発泡体。
【請求項8】
請求項1において、
空隙率が90%以上であることを特徴とする樹脂発泡体。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の樹脂発泡体をクッション材として用いたシート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂発泡体及びシートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、緩衝性に優れた樹脂発泡体として軟質フォームがある。このような樹脂発泡体は、例えばソファやベッド等の家具や乗用車等のシートにおいてクッション材として用いられる。クッション材は、座り心地、寝心地、触り心地等の触感が、人の五感に訴え、安らぎを与える重要な役割を担う。
【0003】
樹脂発泡体の触感は、樹脂発泡体を圧縮した際の、タッチ感、支持感、圧縮後の押し返し感等の物理指標により評価される。タッチ感とは、例えば、樹脂発泡体に荷重が掛かり始めた初期における触感であり、柔らかさが求められる。支持感とは、例えば、荷重により樹脂発泡体が圧縮されて変形代が無くなった状態、いわゆる底付き状態における触感であり、荷重を支えられるようなしっかりとした弾力が求められる。
【0004】
良好な触感を得るために、従来様々な手法で樹脂発泡体が製造されている。例えば、より低い弾性率の樹脂発泡体が得られるように、樹脂組成を変える方法や、より大きな気泡径を有するように成形条件を変える方法である。また、特許文献1では、気泡の存在割合が制御され、積算分布における積算値が90%から100%のセルの直径の算術平均を、積算値が0%から10%のセルの直径の算術平均で除した比が5.0以上である軟質ポリウレタンフォームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-008067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
樹脂種や組成を変更することにより、樹脂発泡体の弾性率を低下させ柔らかい触感を得ることは可能である。しかしながら、その手法では、タッチ感を向上させることは可能であるが、底付き状態に到達するまでのストロークが短く、良好な支持感が得られない。大きな気泡の存在率を高める方法は、ストロークを長くすることが可能であるが、気泡間に形成される気泡壁が薄くなることで荷重を支える柱としての機能が低下するため、良好な支持感が得られない。支持感を向上させるために空隙率を下げる方法があるが、重量増加の問題が生じる。また、特許文献1では、軟質ポリウレタンフォームの高荷重領域でのたわみを大きくすることが着目されており、支持感が向上されるが、タッチ感は向上されない。
【0007】
そこで、本開示は、荷重が掛かり始めた初期における良好なタッチ感と、底付き状態における良好な支持感とを両立させることのできる樹脂発泡体及びシートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本開示に係る樹脂発泡体の一態様は、
気泡の半径rが所定値未満である第1気泡群と、気泡の半径rが前記所定値以上である第2気泡群を含む樹脂発泡体であって、
構造解析の結果、
半径rの気泡の個数と半径rの気泡の体積との積を全気泡の体積で除することにより算出される気泡体積率の積算値を、最大の気泡半径から0までを20区間に区切った半径区間r
n
(r
n-1
より大きく、r
n
以下の半径範囲)に対してプロットして得られる散布図から、2本の近似直線が求められ、
前記2本の近似直線は、前記第1気泡群のプロットから得られる第1近似直線と、前記第2気泡群のプロットから得られる第2近似直線であり、該第1近似直線と該第2近似直線は傾きが異なり、
前記第2気泡群を構成する気泡の気泡体積率の和が、全体の気泡体積率の10%以上80%以下であることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、樹脂発泡体は、小さい気泡の気泡群である第1気泡群と、大きい気泡の気泡群である第2気泡群とで少なくとも二分化した気泡を有する。例えば、縦軸に体積率、横軸を半径としてヒストグラムを示すと、多峰性のヒストグラムとなる。また、第1気泡群と第2気泡群の体積率が離れて分布し、大きい気泡間の気泡壁が、小さい気泡群によって構成されるような構造である。このような構造によれば、小さい気泡間の気泡壁により多数の骨格が形成され、その小さい気泡群の骨格に荷重が吸収されていくことで、タッチ感を向上させることができる。また、このような構造によれば、十分な支持感を維持できる。そのため、上記の構成により、タッチ感と支持感を両立することができる。
【0010】
一実施形態では、前記所定値は、0.5mm以上1.2mm以下、つまり最大の気泡半径の25%以上75%以下、好ましくは30%以上70%以下、より好ましくは40%以上65%以下である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
マツダ株式会社
排気浄化装置
15日前
マツダ株式会社
排気浄化装置
15日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
7日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
7日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
7日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
7日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
7日前
マツダ株式会社
水噴射式エンジン
1か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
エンジンシステム
16日前
マツダ株式会社
エンジンシステム
16日前
マツダ株式会社
車両用リッド構造
1か月前
マツダ株式会社
水噴射式エンジン
1か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1か月前
マツダ株式会社
燃料改質システム
22日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1日前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
1か月前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
1か月前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
1か月前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
22日前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
22日前
マツダ株式会社
樹脂発泡体及びシート
今日
マツダ株式会社
車両の燃料改質システム
22日前
マツダ株式会社
車両の燃料改質システム
22日前
マツダ株式会社
車両の燃料改質システム
22日前
マツダ株式会社
エンジンオイル冷却構造
28日前
マツダ株式会社
車両の燃料改質システム
22日前
マツダ株式会社
内燃機関の吸気音増幅装置
1か月前
マツダ株式会社
車両のドライバインターフェース装置
1か月前
マツダ株式会社
車両のドライバインターフェース装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る