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公開番号
2025133786
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2025109549,2022543019
出願日
2025-06-27,2021-02-22
発明の名称
複合現実感コンバイナ
出願人
ルーマス リミテッド
,
Lumus Ltd.
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
G02B
27/02 20060101AFI20250904BHJP(光学)
要約
【課題】実用的なXRディスプレイの光学システムは、一般に、人間工学的、技術的、および経済的制約が複合的に入り混じったものを満足する必要がある。
【解決手段】レーザ表示エンジンによって生成された仮想任意カラー画像をユーザEMB内に拡張および結合する埋込部分反射誘電体ミラーの配列を含む出力カプラを有する光導波路コンバイナであって、誘電体ミラーが、レーザ発振帯域、およびレーザ発振帯域がドリフトすると予想される波長の範囲における光の波長と、第1の反射率を示す反射率角度範囲と、第1の反射率より小さい第2の反射率を示す透過率角度範囲と、ファセットに入射する自然光に対する高い透過率を有するシースルー角度透過率範囲と、を含むレーザ表示エンジンの各レーザ発振帯域のための波長帯域を有するように構成された、光導波路コンバイナ。
【選択図】図1E
特許請求の範囲
【請求項1】
導波路コンバイナであって、
法線「n
w
」を有する、第1および第2の平行内部全反射フェース面を含む第1の導波路と、
光が通って前記第1の導波路に入る入力開口部と、
出力結合領域に関連し、前記入力開口部を少なくとも1つの方向に拡張し、前記第1の導波路に入った光が通って前記第1の導波路から出る出力結合構成と、
前記第1の導波路に埋め込まれ、n
w
とファセットに対する法線「n
f
」との間のファセット傾斜角βを有する複数の平行ファセットを含む出力カプラであって、前記ファセットは、前記第1の導波路に沿って伝播し、前記ファセットに入射した光を前記出力結合領域を通じて外側に反射する、出力カプラと、を備え、前記ファセットが、
レーザ発振帯域、および前記レーザ発振帯域が変化すると予想される波長の範囲の光の波長を含むレーザによって提供される光の少なくとも1つのレーザ発振帯域の各レーザ発振帯域のファセット波長帯域と、
前記第1の導波路内を伝播し、第1の範囲の入射角で前記ファセットに入射する前記ファセット波長帯域の波長を有する光に対して第1の反射率を示す反射率角度範囲と、
前記第1の導波路内を伝播し、第2の範囲の入射角で前記ファセットに入射する前記ファセット波長帯域の波長を有する光に対して前記第1の反射率よりも低い第2の反射率を示す透過率角度範囲と、
第3の範囲の入射角で、前記ファセットに入射する自然光に対して高い透過率を有するシースルー角度透過率範囲と、を有する、導波路コンバイナ。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記反射率角度範囲の入射角および前記ファセット波長帯域の波長に対する平均反射率が、約9%~約11%の間である、請求項1に記載の導波路コンバイナ。
【請求項3】
前記反射率角度範囲の入射角および前記ファセット波長帯域の波長に対する前記ファセットの反射率の変化が、前記平均反射率の約2.5%未満である、請求項2に記載の導波路コンバイナ。
【請求項4】
前記反射率角度範囲の角度幅が、約15°または約20°以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の導波路コンバイナ。
【請求項5】
前記反射率角度範囲が、約2°、約25°、または約50°の下限を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の導波路コンバイナ。
【請求項6】
前記透過率角度範囲における入射角および前記ファセット波長帯域における波長に対する平均反射率が、約0.5%~約5%の間である、請求項1~5のいずれか一項に記載の導波路コンバイナ。
【請求項7】
前記透過率角度範囲の角度幅が、約15°または約30°以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の導波路コンバイナ。
【請求項8】
前記透過率角度範囲が、約2°、約50°、または約60°の下限を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の導波路コンバイナ。
【請求項9】
ファセット波長帯域ごとに、前記帯域内の波長に対する反射率の変化が、前記波長帯域における平均反射率に対して上限未満であり、その結果、CIE 1931xy色度空間における色域色度差半径「ΔCG」が約0.02以下となる、先行請求項のいずれか一項に記載の導波路コンバイナ。
【請求項10】
前記ファセット波長帯域における波長の平均反射率がRで表され、前記ファセット波長帯域における波長の反射率とRとの間の最大差がΔRで表される場合、|ΔR|/Rが、約3%以下である、請求項9に記載の導波路コンバイナ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年2月24日に出願された米国仮出願62/980,469および2020年3月30日に出願された米国仮出願63/001,567の米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【0002】
本開示の実施形態は、相対的に小さな入力開口部でレーザ表示エンジンから画像を受信し、その画像を送出して拡張された出力結合領域で導波路から出して、ユーザが視聴するための拡大アイモーションボックスを満たすように構成された光導波路システムに関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザに様々な新しい趣向の現実感-拡張現実感(AR)、複合現実感(MR)、並列現実感-のいずれかを提供し、ユーザが、ユーザの視野(FOV)における現実環境のユーザが見る「実画像」上にコンピュータが生成した「仮想画像」を重ねるために使用される、増殖ヘッドマウントディスプレイ(HMD)およびスマートアイウェア。仮想画像は、例として、ユーザに、娯楽および/または実画像に関連する情報材料、ユーザによって実施される職務および/または明示的または暗黙的なユーザ要求を提供してもよい。実画像および仮想画像を含むユーザに提示された画像は、拡張現実感(XR)画像と称されてもよく、ユーザにXR画像を提供するように構成された様々なハードウェアのうちのいずれかは、一般的にXRディスプレイと称されてもよい。
【0004】
XRディスプレイの光学システムでは、シリコン基板上液晶(LCos)、有機発光ダイオード(OLED)またはレーザ光走査(LBS)マイクロディスプレイなどのコンピュータ制御表示エンジンが、仮想画像を提供する。コンバイナと称される光学素子は、周囲光に対して透明であり、これを通してユーザは現実の環境を見ることができるが、表示エンジンによって提供された仮想画像を受信しそれを実画像上に重ねて、ユーザにXR画像を提供する。
【0005】
一般に、表示エンジンによって提供される仮想画像は、約5ミリメートル以下の特性寸法を有して相対的に小さい。コンバイナは、相対的に小さい入力開口部で小さい仮想画像を受信し、その画像を出力カプラに伝播し、出力カプラは、コンバイナの出口開口部を通して仮想画像を出力し、アイモーションボックス(EMB)内に入れる。ユーザの目がEMB内に位置している場合、仮想画像は、ユーザの開口部を通ってユーザの網膜上に入り、ユーザがコンバイナを通して見る実画像のフィーチャとしてXR画像に現れる。ユーザが目をコンバイナと位置合わせするのに必要以上に苦労することなく仮想画像を快適に見ることができるようにEMBを満たすため、コンバイナは、一般に、相対的に大きい拡張された開口部を有するように構成され、その開口部を通してコンバイナは仮想画像の多くの複製をEMB内に送信する。
【0006】
実用的なXRディスプレイの光学システムは、一般に、人間工学的、技術的、および経済的制約が複合的に入り混じったものを満足する必要がある。光学システムは、快適に大型のEMBを有し、有利に小型軽量かつ省エネであり、画像ゴーストなどの過度に目障りなアーチファクトのないクリアな仮想画像を提供するように構成されるのが都合がよい。
【発明の概要】
【0007】
本開示の一実施形態の態様は、レーザ表示エンジンによって生成される仮想任意カラー画像をユーザEMB内に拡張および結合するための埋込誘電体部分反射ミラー(以下、ファセットとも称される)の配列を含む出力カプラを有する光導波路コンバイナを提供することに関する。エンジンが仮想画像を生成するために使用するレーザによって提供される波長帯域の光に対して、ファセットは、第1の範囲の入射角の入射光を相対的に大きな反射率でユーザEMB内に反射するように構成される。第1の範囲とは異なる第2の範囲の入射角において、ファセットは、相対的に低い反射率を有し、実質的に同一のレーザ波長帯域の光を相対的に大きな透過率で送信するように構成される。透過率および反射率は、第1および第2の角度範囲でレーザ波長帯域の範囲の波長の範囲にわたって、比較的小さな変動性を示す。ファセットは、環境からの自然光とも称される可視光に対して実質的に無色透過性を有するように形成される。任意に、表示エンジンは、赤、緑、および青(RGB)帯域幅の光を表示エンジンに提供し、その光を処理して仮想RGBカラー画像を生成する、少なくとも1つのレーザを含む。一実施形態では、コンバイナは、相対的に高いRGB画像解像度および相対的に低い画像アーチファクトによる混入でカラー仮想画像をEMBに導入する。
【0008】
一実施形態では、導波路コンバイナは、第1および第2の平行内部全反射(TIR)面を有する導波路を備える。表示エンジンからの光は、導波路に入射し、TIR面から反射されTIR面間を行ったり来たりしながら跳ね返り、導波路に沿って減少された導波路FOV(wFOV)内を伝播し、ファセットに到達して入射する。一実施形態では、ファセットは、均等に間隔を置いて平行であり、TIR面に対する法線とファセットに対する法線との間で測定される傾斜角で傾斜している。TIR法線に対して平行であるwFOV内の光線の成分は、光線が第1のTIR面から跳ね返るたびに方向を反転し、光が第2のTIR面から跳ね返るたびに方向を反転する。所与のファセットに入射する前の偶数回または奇数回の跳ね返り(任意の最初の跳ね返りからカウントされる)を起こしたwFOV内の光線は、それぞれ、入射角の第1の範囲または第2の範囲の入射角で所与のファセットに入射する。本開示の一実施形態によれば、入射角の第1の範囲および第2の範囲のうちのただ1つのファセットに入射した光線が選択され、導波路から出て結合されてEMBに入射し、ユーザに表示エンジンによって生成された仮想画像を提供する。
【0009】
提示の便宜上、仮想画像を提供するためにwFOV内の光線が選択される入射角度の範囲は、「画像入射範囲」と称されてもよい。画像入射範囲内で角度方向に伝播する光線を含むように導波路内でTIR反射によって配向される場合、「画像wFOV」と称されてもよい。入射角の非選択範囲は、「共役入射範囲」と称されてもよく、wFOVは、共役入射範囲内の角度方向に伝播する光線を含むように導波路内でTIR反射によって配向される場合、「共役wFOV」と称されてもよい。
【0010】
一実施形態によれば、ファセットの傾斜角は、画像入射範囲と共役入射範囲との間の有利な角度分離を提供するように決定される。ファセットは、反射率角度範囲、透過率角度範囲、およびファセット波長帯域を有するように構成される。反射率角度範囲の入射角でファセットに入射するファセット波長帯域の波長を有する光に対して、ファセットは、波長および入射角の変化に対して相対的に高い反射率および相対的に低い分散を示す。同様に、透過率角度範囲の入射角でファセットに入射するファセット波長帯域の波長を有する光に対して、ファセットは、波長および入射角の変化に対して相対的に低い反射率および対応する高い透過率を示す。ファセット波長帯域は、表示エンジンが処理して仮想画像を生成する光を提供するレーザのレーザ発振帯域幅を含む波長の範囲、およびレーザ発振帯域幅が、例えば、動作条件および/または製造公差によるドリフトの結果として変化する場合もある波長の範囲にわたる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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