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公開番号2025133217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031036
出願日2024-03-01
発明の名称副室式内燃機関
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人ケー・ティー・アンド・エス弁理士法人
主分類F02B 19/12 20060101AFI20250904BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】冷却損失を抑制しながら未燃炭化水素を低減できる副室式内燃機関を提供する。
【解決手段】副室式内燃機関は、主燃焼室と、前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、前記隔壁に配置される連通路と、を備え、前記連通路は、前記主燃焼室のうち混合気がリーンとなるリーン側に配置される第1連通路と、前記主燃焼室のうち混合気がリッチとなるリッチ側に配置される第2連通路と、を有し、前記第1連通路の長さが、前記第2連通路の長さよりも長い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
主燃焼室と、
前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、
前記隔壁に配置される連通路と、
を備え、
前記連通路は、
前記主燃焼室のうち混合気がリーンとなるリーン側に配置される第１連通路と、
前記主燃焼室のうち混合気がリッチとなるリッチ側に配置される第２連通路と、
を有し、
前記第１連通路の長さが、前記第２連通路の長さよりも長い、
副室式内燃機関。
続きを表示（約 620 文字）【請求項２】
燃料を噴射する燃料噴射弁をさらに備え、
前記第１連通路は、前記燃料噴射弁が配置される側に配置される、
請求項１に記載の副室式内燃機関。
【請求項３】
前記主燃焼室を囲むシリンダと、
前記シリンダ内を摺動するピストンをさらに備え、
前記連通路は、前記ピストンに向けた第３連通路を有し、
前記第３連通路は、前記第１連通路および前記第２連通路よりも短い、
請求項1または２に記載の副室式内燃機関。
【請求項４】
主燃焼室と、
前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、
前記隔壁に配置される連通路と、
前記主燃焼室を囲むシリンダ内を摺動するピストンと、
を備え、
前記連通路は、複数あり、
複数の前記連通路のうち、前記ピストンの頂面に突出部が配置される側の連通路の距離を、前記突出部が無い側の連通路よりも長くする、
副室式内燃機関。
【請求項５】
主燃焼室と、
前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、
前記隔壁に配置される連通路と、
前記主燃焼室を囲むシリンダと、
を備え、
前記連通路は、複数あり、
複数の前記連通路のうち、前記シリンダからの距離が遠いほど、前記連通路の距離が長い、
副室式内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、副室式内燃機関に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、副室式内燃機関が知られている（例えば、特許文献１参照）。副室式内燃機関は、主燃焼室と、副燃焼室と、を備え、副燃焼室から主燃焼室に向けてジェット火炎を噴射することによって、主燃焼室の混合気に着火する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９―３１９９６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このような副室式内燃機関は、主燃焼室内に混合気の濃淡が生じる場合がある。混合気が薄いリーンとなる領域では火炎が進行しきらず、未燃炭化水素が生じやすい。リーン領域ではジェット火炎の貫徹力を強化することで未燃炭化水素を低減できる。しかし、全てのジェット火炎の貫徹力を強化すると、リーン領域以外の領域では、シリンダへのジェット火炎の衝突も強化されて冷却損失が増大してしまう。
【０００５】
本開示の課題は、冷却損失を抑制しながら未燃炭化水素を低減できる副室式内燃機関を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る副室式内燃機関は、主燃焼室と、前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、前記隔壁に配置される連通路と、を備え、前記連通路は、前記主燃焼室のうち混合気がリーンとなるリーン側に配置される第１連通路と、前記主燃焼室のうち混合気がリッチとなるリッチ側に配置される第２連通路と、を有し、前記第１連通路の長さが、前記第２連通路の長さよりも長い。
【０００７】
この副室式内燃機関によれば、第１連通路からは貫徹力の強いジェット火炎を噴射できる。これによって、リーン領域において未燃炭化水素を低減できる。一方、第２連通路からは第１連通路から噴射されるジェット火炎よりも貫徹力の弱いジェット火炎が噴射される。これによって、リーン領域以外の領域において冷却損失を低減できる。
【０００８】
本開示に係る別の副室式内燃機関は、主燃焼室と、前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、前記隔壁に配置される連通路と、前記主燃焼室を囲むシリンダ内を摺動するピストンと、を備え、前記連通路は、複数あり、前記ピストンの頂面に突出部が配置される側の連通路の距離を、前記突出部が無い側の連通路よりも長くする。
【０００９】
この副室式内燃機関によれば、突出部がある側の連通路から噴射されるジェット火炎は、貫徹力が強い。これによって、突出部とシリンダの間の隙間において、未燃炭化水素が低減される。一方、他の連通路から貫徹力の弱いジェット火炎が噴射される。これによって、シリンダへのジェット火炎の衝突が抑制される。この結果、この副室式内燃機関は、冷却損失を低減できる。
【００１０】
本開示に係るさらに別の副室式内燃機関は、主燃焼室と、前記主燃焼室と隔壁を介して配置される副燃焼室と、前記隔壁に配置される連通路と、前記主燃焼室を囲むシリンダ内を摺動するピストンと、を備え、前記連通路は、複数あり、複数の前記連通路のうち、前記シリンダからの距離が遠いほど、前記連通路の距離が長い。
（【００１１】以降は省略されています）

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