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公開番号2025132768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030554
出願日2024-02-29
発明の名称分析方法、分析装置、分析プログラム及び該分析プログラムを記憶しているコンピュータ読取可能な記憶媒体
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G06N 7/01 20230101AFI20250903BHJP(計算;計数)
要約【課題】物理空間と有向グラフ構造とを関連付けた可視化に際し、可視化された内容の使い勝手を向上させる。
【解決手段】分析方法は、物理空間Sp中の各空間座標に紐づいた複数の変数49を取得し、該複数の変数49の各々に対応したノードと、異なるノード間の依存関係を示すエッジとによって構成される有向グラフ構造を決定し、依存関係に基づいて表示態様を設定し、物理空間Spに対応した画面Sc上に、空間座標を反映した配置となるように有向グラフ構造の少なくとも一部を表示するとともに、当該表示に際し、依存関係に基づいた表示態様を反映した状態で可視化する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
プログラムを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたプログラムを実行する演算部と、を備えるコンピュータを用いることによって、複数の変数に基づいたグラフを生成するとともに、該グラフを可視化する分析方法であって、
前記複数の変数は、物理空間中に設定される各ポイントの空間座標に紐付いた複数のデータを含み、
前記演算部が、前記複数の変数を取得し、
前記演算部が、前記複数の変数のそれぞれに対応した複数のノードと、異なるノード間の依存関係を示す複数のエッジと、によって構成される有向グラフ構造を決定し、
前記演算部が、前記依存関係に基づいて、前記有向グラフ構造を構成する少なくとも1つのノードと、該ノードに結ばれるエッジと、の少なくとも一方について表示態様を設定し、
前記演算部が、前記物理空間に対応した画面上に、前記各ポイントに対応した配置となるように、前記有向グラフ構造の少なくとも一部を表示するとともに、当該表示に際し、前記依存関係に基づいた前記表示態様を反映した状態で可視化する
ことを特徴とする分析方法。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載された分析方法において、
前記複数の変数は、所定の目的変数を示す別のデータを含み、
前記有向グラフ構造を構成するノードのうち、前記目的変数に対応したノードを目的ノードとし、該目的ノードに対して1つのエッジを介して結ばれるノードを特定ノードとすると、
前記演算部は、前記有向グラフ構造を構成する複数のノードが、それぞれ、前記特定ノードに該当するか否かに応じて、前記表示態様を変更する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項3】
請求項2に記載された分析方法において、
前記複数のデータは、前記依存関係とは別に、前記物理空間における前記各ポイントの間の繋がりの有無を示す接続情報と紐付けられ、
前記演算部は、前記特定ノードに対し、前記物理空間内で、前記繋がりを有する別のノードを特定し、該別のノードに関する情報を通知する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項4】
請求項3に記載された分析方法において、
前記物理空間中の各ポイントは、同じ物理空間中の各地点と紐付けられ、
前記接続情報は、前記物理空間中の1つ地点から、別の地点へ至る経路を示し、
前記経路は、その少なくとも一部が相違するように、複数通り設定され、
前記演算部は、複数の前記経路のうち、前記特定ノードに対応したポイントを含んだ経路を、前記情報として前記画面上に表示する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項5】
請求項1に記載された分析方法において、
前記演算部は、前記複数のデータを、前記複数のノードそれぞれに対応した各ポイントの空間座標に応じて複数のグループに分類し、
前記演算部は、前記依存関係が、前記複数のグループのうち、異なる2つのグループに属するノード間を掛け渡す依存関係か、又は、同じグループに属するノード間を掛け渡す依存関係かに応じて、前記表示態様を変更する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項6】
請求項5に記載された分析方法において、
前記物理空間には、所定の3次元構造物が配置され、
前記ポイントのうち、前記3次元構造物の表面又は内部に位置するポイントの集合を第1の計測点群とし、前記3次元構造物の表面から離れた外部に位置するポイントの集合を第2の計測点群とすると、
前記演算部は、前記エッジによって結ばれる2つのノードに対応する各ポイントが、それぞれ前記第1の計測点群に属するか、又は、前記第2の計測点群に属するかに応じて、前記2つのノードを結ぶエッジの表示態様を設定する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項7】
請求項5に記載された分析方法において、
前記表示態様には、前記物理空間における各エッジの表示形状が含まれ、
前記演算部は、前記物理空間における前記親ノードと前記子ノードとの距離に応じて、前記表示形状を非直線状に設定する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項8】
請求項1に記載された分析方法において、
前記演算部は、前記表示態様として、前記画面上での表示色、表示サイズ、表示形状及び表示の要否のうちの少なくとも1つを設定する
ことを特徴とする分析方法。
【請求項9】
プログラムを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたプログラムを実行する演算部と、を備えるコンピュータによって構成され、複数の変数に基づいたグラフを生成するとともに、該グラフを可視化する分析装置であって、
前記複数の変数は、物理空間中に設定される各ポイントの空間座標に紐付いた複数のデータを含み、
前記複数の変数を取得する空間情報取得手段と、
前記複数の変数のそれぞれに対応した複数のノードと、異なるノード間の依存関係を示す複数のエッジと、によって構成される有向グラフ構造を決定するグラフ構造決定手段と、
前記依存関係に基づいて、前記有向グラフ構造を構成する少なくとも1つのノードと、該ノードに結ばれるエッジと、の少なくとも一方について表示態様を設定する表示態様設定手段と、
前記物理空間に対応した画面上に、前記各ポイントに対応した配置となるように、前記有向グラフ構造の少なくとも一部を表示するとともに、当該表示に際し、前記依存関係に基づいた前記表示態様を反映した状態で可視化するグラフ構造可視化手段と、を備える
ことを特徴とする分析装置。
【請求項10】
プログラムを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたプログラムを実行する演算部と、を備えるコンピュータに実行させることによって、複数の変数に基づいたグラフを生成するとともに、該グラフを可視化する分析プログラムであって、
前記複数の変数は、物理空間中に設定される各ポイントの空間座標に紐付いた複数のデータを含み、
前記コンピュータに、
前記演算部が、前記複数の変数を取得するステップと、
前記演算部が、前記複数の変数のそれぞれに対応した複数のノードと、異なるノード間の依存関係を示す複数のエッジと、によって構成される有向グラフ構造を決定するステップと、
前記演算部が、前記依存関係に基づいて、前記有向グラフ構造を構成する少なくとも1つのノードと、該ノードに結ばれるエッジと、の少なくとも一方について表示態様を設定するステップと、
前記演算部が、前記物理空間に対応した画面上に、前記各ポイントに対応した配置となるように、前記有向グラフ構造の少なくとも一部を表示するとともに、当該表示に際し、前記依存関係に基づいた前記表示態様を反映した状態で可視化するステップと、を実行させる
ことを特徴とする分析プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、分析方法、分析装置、分析プログラム及び該分析プログラムを記憶しているコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
複数の変数のそれぞれに対応したノードによって構成されるとともに、変数間の関係を可視化した有向グラフの一例として、いわゆるベイジアンネットワークが知られている。
【0003】
ベイジアンネットワークとは、変数間の依存関係をグラフ化することで、その依存関係をモデル化する手法である。ベイジアンネットワークを用いることで、従来の経験則および古典的な統計解析のみでは到達し難い着眼点の獲得を促し、ひいては、知識発見を支援することができる。
【0004】
近年、ベイジアンネットワークをはじめとする有向グラフ構造の、産業への応用が進みつつある。その一例として、下記特許文献1には、ベイジアンネットワークを可視化するための方法と、当該方法の工学現象への適用例とが開示されている。
【0005】
前記特許文献1によると、変数間の関係を反映するように階層化された有向非巡回グラフ構造を構築するとともに、その階層構造を可視化することができる。そして、可視化されたグラフ構造に基づいて、従来知られていた仮説を検証したり、仮説そのものの創出を促したりすることができるようになる。
【0006】
具体的に、前記特許文献1には、工学現象への適用例として、自動車モデルのルーフに沿って風が流れていくような状況において、そのセンターライン上に複数の計測箇所が設定されたケースが例示されている。前記特許文献1によると、風の流れ方向と整合するようなグラフ構造が確認されている。
【0007】
前記特許文献1に開示されているように、同文献に例示されたグラフ構造は、3次元空間内で隣り合う計測箇所の間の関係ばかりでなく、空間的に離れた計測箇所の間の依存関係を明らかにしている。
【0008】
空間的に離れた計測箇所の間の関係は、有限要素法を用いたCFD解析など、従来の手法からは知り得ない知見である。前記特許文献1のような有向グラフ構造を用いることで、工学現象をはじめとする種々の分野において、新たな知見が得られつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2021-111063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、前記特許文献1に開示されている手法は、あくまでも自動車モデルの表面(ルーフ)上での分析結果に過ぎない。CFD解析に組み込むためには、自動車モデルの表面上ばかりでなく、当該モデルを取り囲む物理空間(3次元空間)を巻き込んだ分析を行うことが好都合である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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