TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025128613
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025383
出願日2024-02-22
発明の名称液体吐出装置及びそれに用いられる液体セット
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250827BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズル内の液体が希釈されることを抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】液体吐出装置は、固形分を含有する第1の液体をノズルから媒体に向けて吐出するためのヘッドと、ノズルを被覆するために前記ヘッドに接触する接触位置と、前記ヘッドから離間する離間位置と、の間で移動可能なキャップと、第1の液体とは異なる第2の液体を貯留するとともに、第1の流路を介してキャップに接続される第1のタンクと、第1の流路とは異なる第2の流路を介してキャップに接続される第2のタンクと、制御部と、を備える。第2の液体の密度は、第1の液体の密度よりも大きい。制御部は、第1のタンクから第1の流路を介してキャップ内へ第2の液体を供給する第1の供給処理と、キャップ内から第2の流路を介して第2のタンクへ第2の液体を排出する第1の排出処理と、を実行可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体吐出装置であって、
固形分を含有する第1の液体をノズルから媒体に向けて吐出するためのヘッドと、
前記ノズルを被覆するために前記ヘッドに接触する接触位置と、前記ヘッドから離間する離間位置と、の間で移動可能なキャップと、
前記第1の液体とは異なる第2の液体を貯留するとともに、第1の流路を介して前記キャップに接続される第1のタンクと、
前記第1の流路とは異なる第2の流路を介して前記キャップに接続される第2のタンクと、
制御部と、
を備え、
前記第2の液体の密度は、前記第1の液体の密度よりも大きく、
前記制御部は、
前記第1のタンクから前記第1の流路を介して前記キャップ内へ前記第2の液体を供給する第1の供給処理と、
前記キャップ内から前記第2の流路を介して前記第2のタンクへ前記第2の液体を排出する第1の排出処理と、を実行可能である、液体吐出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記液体吐出装置は、前記第1の液体を前記媒体に向けて吐出するための第1のモードと、前記第1の液体を前記媒体に向けて吐出しない第2のモードと、を含む複数のモードのうちのいずれかで動作可能であり、
前記制御部は、
前記液体吐出装置が前記第2のモードに移行するための第1の移行条件が満たされる場合に、前記キャップが前記接触位置に位置する状態において、前記第1の供給処理を実行し、
前記液体排出装置が前記第2のモードから前記第1のモードに移行するための第2の移行条件が満たされる場合に、前記第1の排出処理を実行し、前記キャップを前記接触位置から前記離間位置に移動させる、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記ヘッドから前記第1の液体が吐出されない時間が所定時間を超える場合、及び、前記液体排出装置の電源をオフするための操作が加えられる場合、の少なくとも一方の場合に、前記第1の移行条件が満たされる、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記液体吐出装置を前記第1のモードに移行させるための操作が加えられる場合、及び、前記液体排出装置の電源をオンするための操作が加えられる場合、の少なくとも一方の場合に、前記第2の移行条件が満たされる、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記制御部は、さらに、前記第1の供給処理が実行された後の所定のタイミングにおいて、前記第1のタンクから前記第1の流路を介して前記キャップ内へ前記第2の液体を補充する補充処理を実行する、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記所定のタイミングは、前記第1の供給処理が実行されてから所定時間が経過するタイミングである、請求項5に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記制御部は、さらに、
前記ノズルから前記キャップ内へ前記第1の液体を吐出する吐出処理と、
前記吐出処理が実行された後に、前記キャップが前記接触位置に位置する状態において、前記第1のタンクから前記第1の流路を介して前記キャップ内へ前記第2の液体を供給する第2の供給処理と、
前記第2の供給処理が実行された後に、前記第2の流路を介して前記第2のタンクへ前記キャップ内の液体を排出する第2の排出処理と、を実行可能である、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記制御部は、さらに、前記吐出処理が実行された後であって、前記第2の供給処理の前に、前記キャップ内から前記第2の流路を介して前記第2のタンクへ前記第1の液体を排出する第3の排出処理を実行可能である、請求項7に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記吐出処理における前記第1の液体の吐出量に基づいて、前記第2の供給処理における前記第2の液体の供給量を決定する、請求項7に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記第2の液体は、界面活性剤及び水を含む、請求項1に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、液体を媒体に向けて吐出する液体吐出装置に関する技術を開示する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液体吐出装置が開示されている。この液体吐出装置では、内部に保湿液が供給されたキャップでヘッドを覆うことによって、ヘッドのノズル近傍の湿度が所定の範囲内に維持される。これにより、保管時において、ノズルが乾燥することを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-008639号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような液体吐出装置では、キャップ内に貯留された保湿液がノズル面に接触する場合に、ノズル内のインクが保湿液により希釈されるおそれがある。本明細書では、ノズル内の液体が希釈されることを抑制することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、液体吐出装置を開示する。当該液体吐出装置は、固形分を含有する第1の液体をノズルから媒体に向けて吐出するためのヘッドと、前記ノズルを被覆するために前記ヘッドに接触する接触位置と、前記ヘッドから離間する離間位置と、の間で移動可能なキャップと、前記第1の液体とは異なる第2の液体を貯留するとともに、第1の流路を介して前記キャップに接続される第1のタンクと、前記第1の流路とは異なる第2の流路を介して前記キャップに接続される第2のタンクと、制御部と、を備える。前記第2の液体の密度は、前記第1の液体の密度よりも大きい。前記制御部は、前記第1のタンクから前記第1の流路を介して前記キャップ内へ前記第2の液体を供給する第1の供給処理と、前記キャップ内から前記第2の流路を介して前記第2のタンクへ前記第2の液体を排出する第1の排出処理と、を実行可能である。
【0006】
上記の構成によると、第2の液体が第1の液体よりも大きな密度を有することから、第2の液体には、第1の液体よりも大きな重力が作用する。そのため、仮に、キャップ内に供給された第2の液体がノズル面に接触しても、ノズル内の第1の液体と第2の液体とが混合することを抑制できる。これにより、ノズル内の第1の液体が希釈されることを抑制できる。
【0007】
上記の液体吐出装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も新規で有用である。上記の液体吐出装置によって実行される方法も新規で有用である。また、上記の液体吐出装置に用いられる液体セットであって、第1の液体と第2の液体とを備える液体セットも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像記録装置10の外観構成を示す。
図1のII-II線における断面図である。
ヘッド32の底面図である。
インクタンク48と吐出モジュール36との接続関係を示す図である。
キャップ60が接触位置にある状態における吐出モジュール36及びキャップ60の断面図である。
キャップ60が離間位置にある状態における吐出モジュール36及びキャップ60の断面図である。
保管モード処理のフローチャートである。
メンテナンス処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(画像記録装置10の外観構成)
図面を参照して、実施形態の画像記録装置10について説明する。画像記録装置10は、インクジェット記録方式に従って、シート2に向けてインクを吐出し、シート2に画像を記録する装置である。画像記録装置10は、卓上に載置されて使用される。但し、他の実施形態では、画像記録装置10は、床面又はラックに載置されて使用されてもよい。
【0010】
本明細書では、画像記録装置10が設置された状態を基準として、各方向を定義する。図1に示すように、画像記録装置10の設置面側を下方として上下方向が定義され、画像記録装置10の排出口20が設けられている側を前方として前後方向が定義され、画像記録装置10を前方から見て左右方向が定義される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

ブラザー工業株式会社
再生方法
22日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
21日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
21日前
ブラザー工業株式会社
液体容器
21日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
21日前
ブラザー工業株式会社
現像装置
5日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
21日前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
22日前
ブラザー工業株式会社
読取装置
21日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
21日前
ブラザー工業株式会社
給紙装置
9日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
21日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置
15日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
21日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
13日前
ブラザー工業株式会社
液滴吐出装置
19日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
21日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
21日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
21日前
ブラザー工業株式会社
液体供給装置
21日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置
13日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置
21日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
6日前
ブラザー工業株式会社
通信システム
5日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置
22日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出ヘッド
21日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出ヘッド
21日前
ブラザー工業株式会社
リサイクル方法
21日前
ブラザー工業株式会社
シート搬送装置
21日前
ブラザー工業株式会社
シート搬送装置
21日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出ヘッド
21日前
ブラザー工業株式会社
シート搬送装置
26日前
ブラザー工業株式会社
缶製品作製装置
22日前
ブラザー工業株式会社
現像カートリッジ
16日前
ブラザー工業株式会社
ドラムカートリッジ
21日前
ブラザー工業株式会社
サポートプログラム
22日前
続きを見る